ノワール
こばな野郎
DOODLEクロノワール・メテオライツ 未通過❌️何の絵!?もはやくろめて関係ない絵ですがキャプションにネタバレがあります
・・・
闇堕ちHO1ってなんだ……!?不滅救えなすぎて、そのうち「不滅と生きる」から「不滅と死ぬ」ために世界を渡航し破壊しまくる不死って……コト!?
そんなのロトに申し訳無さすぎるのでやめよう(急に正気)
というわけで無いイラストです 二次創作だね
まさゆめ
DOODLE精霊さんになりきって「クロノワール・メテオライツ」というシナリオを回った時の立ち絵まとめです。つまり、いろんなパロの旅人さんです。
顔ありと捏造のオンパレード。
クロノワール・メテオライツを回る上で特に支障は無い程度の微ネタバレを含みます。 4
花式 カイロ
DONEモノ君十四話更新です!かなり重要な情報が出てくる回出演メンバー
・ヴァイス
・ディアン
・スティル
・ノワール
・ニーファ
十四話 こういう体 忙しく流れていた時は嘘のように静まり返って、この場にしっかりと己の足で立っているのは大型異形のみとなった。爪に多量についたヴァイスの血を気にすることもなく、異形はあたりを見渡している。もう息をしていない仲間を数秒見つめて、そうしてこの場から立ち去ろうとした。
その時、先程まで地面に伏せって死体と成り果てていたヴァイスが体を起こした。体の裂け目から血を滴らせながら、ゆっくりと立ち上がる。ヴァイスは異形と同じように、自分の足でその地に立っていた。
異形は目を見開き、信じられない出来事にでも遭遇したかのような顔をする。それを見て、ヴァイスは思わずあははと笑った。
「仲間意識が強い、だけじゃなく……表情も、豊かなんだね。っ、ごめんね……僕、こういう体なんだ」
6840その時、先程まで地面に伏せって死体と成り果てていたヴァイスが体を起こした。体の裂け目から血を滴らせながら、ゆっくりと立ち上がる。ヴァイスは異形と同じように、自分の足でその地に立っていた。
異形は目を見開き、信じられない出来事にでも遭遇したかのような顔をする。それを見て、ヴァイスは思わずあははと笑った。
「仲間意識が強い、だけじゃなく……表情も、豊かなんだね。っ、ごめんね……僕、こういう体なんだ」
まさゆめ
DOODLE精霊さんなりきりTRPGの絵です!どうしてこうならなかった
【注意事項】
・クロノワール・メテオライツ第二章のネタバレあります。
・この絵はあくまで「クロメテの世界線」の絵であるため、skyの旅人さんとは何の関係もありません。
・いわゆる「顔あり表現」含みます。
・分からない部分はめちゃくちゃ妄想補完してます。
海猫🌊
MAIKINGさねぎゆ(社会人🍃×DD🌊現パロです)タイトルのシャノワールはフランス語で黒猫を意味します。🍃が愛した黒猫とは…
シャノワールに口づけを①~⑰運命の糸はどこにつながっているか、誰にも分からない。後になって気付くことも決して少なくないだろう。ただ、強く思うほど導かれるように、運命の糸は不思議とつながっていくのだ。
不死川はITの会社を経営している、26歳の若き社長。本業のほかにも趣味で酒とダンスが楽しめるナイトクラブと、バーテンダー1人を置くこじんまりとしたバーの2軒を都内で営業していたが、不死川がオーナーであることはトップシークレットだった。
趣味の延長線上で、自分の息抜きのためだけに始めた事業だったが、不死川は普段忙しくてなかなか店に行くことが叶わない。
自分の代わりにこれら2軒の店を見てくれている副社長からある日「最近すごく綺麗な子が店に来ている。ダンスも飛び抜けて上手だから、彼目当てに来てる客も相当数いる」という話を聞かされた。
28205不死川はITの会社を経営している、26歳の若き社長。本業のほかにも趣味で酒とダンスが楽しめるナイトクラブと、バーテンダー1人を置くこじんまりとしたバーの2軒を都内で営業していたが、不死川がオーナーであることはトップシークレットだった。
趣味の延長線上で、自分の息抜きのためだけに始めた事業だったが、不死川は普段忙しくてなかなか店に行くことが叶わない。
自分の代わりにこれら2軒の店を見てくれている副社長からある日「最近すごく綺麗な子が店に来ている。ダンスも飛び抜けて上手だから、彼目当てに来てる客も相当数いる」という話を聞かされた。
まさゆめ
DOODLE(顔あり!)精霊さんなりきりTRPGで「クロノワール・メテオライツ」やってる間に描いてた備忘録らくがきです。ネタバレ要素はほぼありませんが、一応ワンクッション。これ見ても、クロノワール・メテオライツのことは何も分かりません! 2
花式 カイロ
DONEモノ君十三話!です!!出演メンバー
・ヴァイス
・ノワール
・ニーファ
十三話 真紅の花 三人分の足音がバラバラなリズムで鳴っている。ヴァイスは自分の隣を行く、怯えたような早歩きの主に声をかけた。
「僕はヴァイス、あっちはノワールです。……多分、気遣ってくれたのに、こんなことになっちゃってごめんなさい」
恐らく同世代である初対面のニーファにどう接して良いか分からず、ヴァイスは辿々しげに言葉を選んだ。ニーファは少し遅れてそれに反応し、瞬きを一つする。
「い、いえっ! 実はちょっぴり怖かったので、助かりました」
屈託なく笑うニーファの表情は、どこかの誰かさんが浮かべるテンプレ微笑とはまるで違う。久しぶりに目にする純粋な笑みを眩しげな思いで見ながら、いえ、と答えた。
「それより、その……私のせいでギクシャク? させてしまって、ごめんなさい」
6085「僕はヴァイス、あっちはノワールです。……多分、気遣ってくれたのに、こんなことになっちゃってごめんなさい」
恐らく同世代である初対面のニーファにどう接して良いか分からず、ヴァイスは辿々しげに言葉を選んだ。ニーファは少し遅れてそれに反応し、瞬きを一つする。
「い、いえっ! 実はちょっぴり怖かったので、助かりました」
屈託なく笑うニーファの表情は、どこかの誰かさんが浮かべるテンプレ微笑とはまるで違う。久しぶりに目にする純粋な笑みを眩しげな思いで見ながら、いえ、と答えた。
「それより、その……私のせいでギクシャク? させてしまって、ごめんなさい」
花式 カイロ
DOODLEモノ君十話で〜〜す。前半にクソ長い説明があります、ゆるして出演メンバー
・ヴァイス
・ノワール
・ディアン
・スティル
・青鈴
十話 依頼任務 休みは明けて、そうしてまた仕事仕事の日々がやってきた。
とは言ったものの、ここ数日の任務はどれも軽いもので、カティアに対して盛大な宣誓をしてしまったが故に肩透かしを喰らったような気分だった。けれど、至って平穏な日々を享受するのもそれはそれで構わないし、きっとそちらの方が良いことではあるのだろう。そうしてヴァイスは、急がば回れと善は急げのラインを反復横跳びしていた。
ある日、ヴァイス含むNoDiWS一行はいつぞやの執務室へと呼び出されていた。あらかじめ任務の話ではあると聞いていたので、四人は既に戦闘服に身を纏っている。
入室してみれば、青鈴が何やら一人で忙しそうにしていた。カティアは別の用事があって今日はいないらしい。
6114とは言ったものの、ここ数日の任務はどれも軽いもので、カティアに対して盛大な宣誓をしてしまったが故に肩透かしを喰らったような気分だった。けれど、至って平穏な日々を享受するのもそれはそれで構わないし、きっとそちらの方が良いことではあるのだろう。そうしてヴァイスは、急がば回れと善は急げのラインを反復横跳びしていた。
ある日、ヴァイス含むNoDiWS一行はいつぞやの執務室へと呼び出されていた。あらかじめ任務の話ではあると聞いていたので、四人は既に戦闘服に身を纏っている。
入室してみれば、青鈴が何やら一人で忙しそうにしていた。カティアは別の用事があって今日はいないらしい。
花式 カイロ
DONEモノ君九話!区切りが雑です(すまん)出演メンバー
・ヴァイス
・ディアン
・ノワール
・スティル
九話 成し遂げるよ ツルツルとした広い廊下。そんな廊下を二人で歩けばコツコツと硬く心地の良い音が耳に入ってくる。ふいに、ヴァイスの後ろで鳴る足音が止まった。くるりと振り返る。
「随分デカい啖呵切ったな」
そういう割に、ディアンは楽しそうな表情を浮かべていて。へへと笑いながら肘で小突いてやった。
「かっこ良かったろ〜? さっきの僕」
誇らしげに笑ってみせれば、はいはいと適当に返される。全くつれないやつだ。ふんっ、と鼻を鳴らした。
ヴァイスはふと天井を見上げ、そしてのろのろと廊下の壁際に後退する。後手を組んで、片方ずつ足をぷらぷらとさせる。ザラザラとした壁の感触を手に与えた。それと同じタイミングで壁際にやってきたディアンは、不思議そうな顔をして首を傾げている。ヴァイスの不意の行動に疑念でも抱いたのだろう。目を合わせてから、にっと笑ってやった。
7329「随分デカい啖呵切ったな」
そういう割に、ディアンは楽しそうな表情を浮かべていて。へへと笑いながら肘で小突いてやった。
「かっこ良かったろ〜? さっきの僕」
誇らしげに笑ってみせれば、はいはいと適当に返される。全くつれないやつだ。ふんっ、と鼻を鳴らした。
ヴァイスはふと天井を見上げ、そしてのろのろと廊下の壁際に後退する。後手を組んで、片方ずつ足をぷらぷらとさせる。ザラザラとした壁の感触を手に与えた。それと同じタイミングで壁際にやってきたディアンは、不思議そうな顔をして首を傾げている。ヴァイスの不意の行動に疑念でも抱いたのだろう。目を合わせてから、にっと笑ってやった。
花式 カイロ
DONEモノ君七話「NoDiWS」です。元々彼らのチーム名は決まってたのですが、ようやく本編でも名付けることができましたね、おめでとう。今日はNoDiWS記念日です。因みに読みは「ノーディウズ」です。
出演メンバー
・ヴァイス
・ノワール
・ディアン
・スティル
七話 NoDiWS 翌日、チームを組んで初めての見回り以外の討伐任務を請け負っていたヴァイスたちは、家族由来の抜群のチームワークを発揮し、特に大きな負傷もなく無事に仕事を終え帰路についていた。ぽかぽかとした柔らかい陽気に当てられながらも、彼らの足取りは一人を除きやけに重い。ヴァイスは胸に抱えるもどかしさを吐き出すように、剣身が剥き出しの片手剣をブンブンと振っていた。諭すような口調でスティルに「危ないですよ」と言われてからは、ぐっと眉間に皺を寄せながらも代わりとして硬い質感の白黒制帽を振った。
チーム名無し——ヴァイスが仮名として勝手に呼んでいる——は、本日の任務で現地に赴く最中にもチーム名候補をいくつか考えようとしていた。
4623チーム名無し——ヴァイスが仮名として勝手に呼んでいる——は、本日の任務で現地に赴く最中にもチーム名候補をいくつか考えようとしていた。
花式 カイロ
DONEモノ君六話〜!出演メンバー
・ヴァイス
・ノワール
・ディアン
・スティル
六話 苦戦 歩を進めるたびに、暖かな空気が頬を撫でていく。朝との寒暖差にうんざりとしながら、けれどヴァイスにとってはその暖かさが何よりも気持ちの良いもので。ぽかぽかとした空気に自ら当たりに行くようにして足を動かした。
「お昼寝にはちょうどいい気温だね」
「今日はそんなことしてる暇、なさそうだけどな」
柔らかにつぶやかれたその言葉は、ディアンの硬質な声色によって否定された。瞬時にと言った風に、ヴァイスはぶすくれてみせる。
「冗談だもん」
「そーだな」
拗ねたようにそう言えば、笑い混じりに返された。
昨日と変わらぬ場所での見回り。効率重視で二手に分かれよう、ということになり、何故かディアンがヴァイスをご指名したことにより二人は行動を共にしていた。
5995「お昼寝にはちょうどいい気温だね」
「今日はそんなことしてる暇、なさそうだけどな」
柔らかにつぶやかれたその言葉は、ディアンの硬質な声色によって否定された。瞬時にと言った風に、ヴァイスはぶすくれてみせる。
「冗談だもん」
「そーだな」
拗ねたようにそう言えば、笑い混じりに返された。
昨日と変わらぬ場所での見回り。効率重視で二手に分かれよう、ということになり、何故かディアンがヴァイスをご指名したことにより二人は行動を共にしていた。
花式 カイロ
DONEモノ君五話です!出演メンバー
・ヴァイス
・ノワール
・ディアン
・スティル
・青鈴
・カティア
五話 チーム結成 簡素な装飾の部屋。標準的な大きさのスクエアテーブルを前にして、ヴァイスたち四人は横一列に並んでいた。直立不動でいるノワールや、同じ姿勢で待つディアンとスティル。彼らと違ってヴァイスはそわそわと落ち着かない気持ちでいた。自分たちを呼び出した“先生”はいつ来るのか、と。
「少しは落ち着いたらどうだ? お子様みたいだぞ」
「なっ、……いいよお子様で。まだ十歳だし」
顔の向きはそのままに、揶揄うようなセリフを吐いてきたディアンにそう返す。愉快そうに笑う控えめな声が、ディアン以外にも二人分聞こえてくる。全く、あとどれだけ揶揄われれば良いんだ。原因は自分にあるにも関わらず、ヴァイスはその思考をため息にして吐き出した。
6316「少しは落ち着いたらどうだ? お子様みたいだぞ」
「なっ、……いいよお子様で。まだ十歳だし」
顔の向きはそのままに、揶揄うようなセリフを吐いてきたディアンにそう返す。愉快そうに笑う控えめな声が、ディアン以外にも二人分聞こえてくる。全く、あとどれだけ揶揄われれば良いんだ。原因は自分にあるにも関わらず、ヴァイスはその思考をため息にして吐き出した。
花式 カイロ
DONEモノ君四話!出演メンバー
・ヴァイス
・ノワール
・ディアン
・スティル
四話 呼び出し 室内を包むひんやりとした空気。ヴァイスは肌寒さを感じて、自らの二の腕あたりを厚手のパジャマごとギュッと掴んだ。
「さむい……ねむい……」
一夜明けて、現在朝の六時半。元々寝起きの良くないヴァイスは呂律の回らない舌でボソボソと呟きながら、ベッドから這うようにして出た。
ゴトン、と硬い音を響かせる。体を床に打ちつけた衝撃と痛みなど意に介さず、のろりのろりとなんとか立ち上がった。うぅ、と小さく呻き声をあげて、後ろ髪のそこかしこについた寝癖を軽く梳かす。眠気を残す幼児のように、ごしごしと目を擦った。
そしてヴァイスは、パチンと一つ指を鳴らそうとする。だが寝起きの状態では力も入らず、一度目は無様に滑って終わってしまう。何度か慣らすようにして繰り返し、腕ごと勢いよく振ってそれはようやく成功した。
6279「さむい……ねむい……」
一夜明けて、現在朝の六時半。元々寝起きの良くないヴァイスは呂律の回らない舌でボソボソと呟きながら、ベッドから這うようにして出た。
ゴトン、と硬い音を響かせる。体を床に打ちつけた衝撃と痛みなど意に介さず、のろりのろりとなんとか立ち上がった。うぅ、と小さく呻き声をあげて、後ろ髪のそこかしこについた寝癖を軽く梳かす。眠気を残す幼児のように、ごしごしと目を擦った。
そしてヴァイスは、パチンと一つ指を鳴らそうとする。だが寝起きの状態では力も入らず、一度目は無様に滑って終わってしまう。何度か慣らすようにして繰り返し、腕ごと勢いよく振ってそれはようやく成功した。
花式 カイロ
DONEモノ君二話!!出演メンバー
・ヴァイス
・ノワール
・ディアン
二話 約束「ノワール、二人で一気に仕留めるよ。援護して」
「仰せのままに」
ヴァイスは隣にいるノワールに声をかけた。仰々しく礼をしたその彼を横目に、ヴァイスは前方へと駆ける。そのまま片手剣で斬りつければ、異形はダークレッドの爪で迎撃した。両者の力は然程差がなく拮抗する。お互い弾くようにして飛び退いた。
「グオオォォォォォ‼︎」
ヴァイスが着地した瞬間、異形が吠えた。ハッとして顔を上げれば、空中に数多浮かぶ岩石が見えた。異形が魔法を行使したのだと気付いたヴァイスは、自身も魔法で迎え撃つべく左手を前に突き出す。
だがヴァイスの魔法が放たれることはなかった。ヴァイスの方へと向かう岩石たち、その全てが轟音と共に消し炭にされたからだ。それがノワールの魔法によるものだと一瞬で理解したヴァイスは、敵が怯んでいる隙に距離を縮めた。
7389「仰せのままに」
ヴァイスは隣にいるノワールに声をかけた。仰々しく礼をしたその彼を横目に、ヴァイスは前方へと駆ける。そのまま片手剣で斬りつければ、異形はダークレッドの爪で迎撃した。両者の力は然程差がなく拮抗する。お互い弾くようにして飛び退いた。
「グオオォォォォォ‼︎」
ヴァイスが着地した瞬間、異形が吠えた。ハッとして顔を上げれば、空中に数多浮かぶ岩石が見えた。異形が魔法を行使したのだと気付いたヴァイスは、自身も魔法で迎え撃つべく左手を前に突き出す。
だがヴァイスの魔法が放たれることはなかった。ヴァイスの方へと向かう岩石たち、その全てが轟音と共に消し炭にされたからだ。それがノワールの魔法によるものだと一瞬で理解したヴァイスは、敵が怯んでいる隙に距離を縮めた。
16natuki_mirm
DONEナルシスノワールするイルアズのお話のリリーちゃん視点。何でも許せる人向けなので、心配な方は「ナルシスノワール」で検索してパロ元の歌詞をご覧頂ければ……
いつか長編にしたいんですよ。
【イルアズ】さいわいをさがす 家は、もうずっと暗いままだ。
あの日から、ずっと。
「只今戻りました、お母様」
扉の閉まったままの部屋に声を掛けても、誰も何も答えない。広くて空っぽの屋敷に、私の声が空しく響くだけ。
「……おかえり、リリー」
この家でたった一人、姉のビオレはなんとか会話に応じてくれる。でもそれも、いつもほんの一言か二言で。母の部屋の前ですれ違ったけれど、ビオレはそのままふらりとどこかへ行ってしまった。
お父様も、もう長いこと帰ってこない。
ずっと昔、まだ私がほんの小さな子どもだったころは、誰も彼もこんな風じゃなかった。
大きな屋敷には沢山の使用人がいて、いつも暖かな笑顔に溢れていた。庭には薔薇が咲いて、私もビオレもいつもそこを駆け回っていた。
6539あの日から、ずっと。
「只今戻りました、お母様」
扉の閉まったままの部屋に声を掛けても、誰も何も答えない。広くて空っぽの屋敷に、私の声が空しく響くだけ。
「……おかえり、リリー」
この家でたった一人、姉のビオレはなんとか会話に応じてくれる。でもそれも、いつもほんの一言か二言で。母の部屋の前ですれ違ったけれど、ビオレはそのままふらりとどこかへ行ってしまった。
お父様も、もう長いこと帰ってこない。
ずっと昔、まだ私がほんの小さな子どもだったころは、誰も彼もこんな風じゃなかった。
大きな屋敷には沢山の使用人がいて、いつも暖かな笑顔に溢れていた。庭には薔薇が咲いて、私もビオレもいつもそこを駆け回っていた。
Adrasteia_2x4
DONE・松ノワールの藍松×紫松・R-15程度の描写、女装ネタあり
・故郷の正月に想いを馳せるふたりの話
・既刊「Last Mirage」と繋がりがありますが、これ単体でも問題なく読めます。既刊を読んだことがある人は最後に「ははーん、なるほどそういうことだったのね!」となってください。 11569
はせがわ
DOODLE2024 エメスの宝物FAまとめ※本編に沿わない幻覚や妄想絵あります
※パロ、ネタ、素材トレスあります。ありがとうございます!!!
パスはノワールのラビの英つづりの頭文字を小文字ひとつ 30