パレット
かほる(輝海)
DONEシティーハンター冴羽獠×槇村香
原作以上の関係
ワードパレット
6.乙女座
正義/蝶/覚める俺は、悩んでいた。この決断が、俺たちの今後を左右する! 赤か、黒か……! 握りしめた俺の掌は、じっとりと汗ばんでいた。いいか、慎重に考えるんだ! 冴羽獠っ!
俺の目の前には、色違いの下着が置かれていた。その下着は脚を開かせると、女の大事なところを翅を広げた蝶が覆い隠すようなデザインになっている。上品にレースが重ねられた絶妙な透け感が、さらにエロさを際立たせていた。
むむぅっ! これは悩む、悩むだろ! 目の覚めるような赤か、大正義の黒か! あぁぁっ! こんなの、どっちか一つに決められねぇよ! あいつの肌は白いから、どっちも似合うんだよなぁ……。しかも、どちらの色もエロい。エロ過ぎる。
「あぁっ! くそっ!」
俺は赤と黒、両方を手にしてレジへ向かった。
了 337
tokinoura488
PAST以前、「#文字書きワードパレット」でお題をcacaoさんに選んでもらって書いたリンゼルSSです。ポイピクに文字もアップできるようになると聞いて、お試ししてみました。
【鈴・行く先・焦り】
泉で熱心に祈る姫の背中からはいつも焦りを感じていた。太陽が沈んでようやく姫は祈りを終え岸へと上がった。
「この世界の行く先は私の力の目覚めに掛かっているのです」
背後の山々を見上げる姫の真摯なまなざしは、僅かに潤んでいた。
安易な励ましも不確かな弁論も口にはできない。けれどリンクの中には漠然とした確信があった。この確信をどう伝えればいいのか分からない。厄災の予兆は高まっていて、姫の焦りも不安も手に取るように分かる。それでも姫と共に進んでいくことになんの迷いもなかった。
「どこまでも姫について行きます」
逸らさずまっすぐに見つめれば、碧水の如き瞳が揺らぐ。
「リンクは……怖くないのですか?」
871泉で熱心に祈る姫の背中からはいつも焦りを感じていた。太陽が沈んでようやく姫は祈りを終え岸へと上がった。
「この世界の行く先は私の力の目覚めに掛かっているのです」
背後の山々を見上げる姫の真摯なまなざしは、僅かに潤んでいた。
安易な励ましも不確かな弁論も口にはできない。けれどリンクの中には漠然とした確信があった。この確信をどう伝えればいいのか分からない。厄災の予兆は高まっていて、姫の焦りも不安も手に取るように分かる。それでも姫と共に進んでいくことになんの迷いもなかった。
「どこまでも姫について行きます」
逸らさずまっすぐに見つめれば、碧水の如き瞳が揺らぐ。
「リンクは……怖くないのですか?」
かほる(輝海)
DONEシティーハンター冴羽獠×槇村香
原作以上の関係
ワードパレット
7.天秤座
初夏/あの日/片方あれは、初夏の夜だったか。あの日はこの建物にセスナが突っ込んできて、家の中がめちゃくちゃになった。寝るところがなくなった俺たちは、仕方なくリビングの端で寄り添って眠ることになった。どうにかすると、片方へ持っていかれそうになる意識。冗談で茶化しても、一向に眠気なんて来なかった。やむなく俺は、狸寝入りをした。だが、事もあろうにお前は、俺の身体を受け止め、さらには膝の上へ降ろしやがった。柔らかな太腿の感触、すべてを包み込むような温もりと匂い。気がつけば俺は、我を忘れて深い眠りに就いていた。
あれから何年か経ち、俺たちは夜をともに過ごすようになった。かえって寝不足を自覚するようにはなっちまったが、それでもこの温もりを抱いていると、眠るまでの時間が恐ろしいほどに短くなっていた。こんな安らぎを知ってしまったら、二度と手放せねぇよ。
了 371
かほる(輝海)
DONEシティーハンター冴羽獠×槇村香
原作以上の関係
ワードパレット
12.魚座
静寂/栞/結ぶ物心付いたときに、真っ先に教え込まれたのは、道無きジャングルの歩き方だった。帰り道に迷わぬよう、枝を折って地面に立てる。その際、落ちている枝と区別できるよう、まっすぐに削ったり蔦を結ぶなどの工夫が必要だった。オヤジはこれを「栞」と呼んでいた。栞は間違いなく、俺の命の道標だった。
帰りが遅くなっちまった、とある夜。ようやく家に辿り着いた俺は、そっと自室のドアを開けた。静寂に包まれた部屋で、香は一人眠っていた。よほど淋しかったのだろうか。香は俺の枕を抱きしめていた。連絡もできずに、悪かったな……。俺が香の髪を撫でたら、香はむず痒そうに首を竦めた。
戦いに巻き込まれ、どれだけ不利な状況になったとしても、俺は必ずお前のところへ戻ってくる。今の俺の栞は……。香、お前だからな。
了 345
かほる(輝海)
DONE逆転裁判御剣怜侍×狩魔冥
6終了後、完全恋人設定
ワードパレット
22.北極星
幾星霜/ひとり/導く目の疲れを感じ、私は書類を読むのを止めた。眼鏡を外し、眉間の辺りを揉みほぐす。どうやらいつの間にか、私は険しい表情でこの捜査書類を読み続けていたようだ。これでは「また眉間のヒビが深くなった」と言われてしまう。目を休めるため、私はワーキングチェアを回転させて、窓の外の景色を見た。青い空に、一筋の飛行機雲が見える。
「メイ……」
私は無意識のうちに、その名を呼んでいた。
日本に戻り幾星霜。まだアメリカにいたときの方が、キミと会えていたような気がする。ひとりで過ごす時間は嫌いではないが……。やはり、その……違うのだよ。
キミが幼い頃から、キミを導くのが、私の役目だと思っていた。しかし今、キミは私と肩を並べ、さらには追い越そうとしている。私がこうして手を休めている間にも、キミは真実を追求するため、黙々と捜査書類を読み込んでいることだろう。私も負けてはいられない。キミに相応しい男でいるためには、常にキミに認め続けてもらわねばならない。それは、並大抵の努力では成し得ないことだ。
私は再び机に向かった。次にキミに会えるその日まで、私も先へ進まねばならない。
了 488
かほる(輝海)
DONEシティーハンター冴羽獠×槇村香
原作以上の関係
ワードパレット
2.牡牛座
奥底/白昼夢/従う俺は白昼夢でも見ているのかと思った。リビングのドアを開けたら、そこには長髪の美女がいた。明るい栗色のストレート、華奢な身体……。記憶の奥底に眠る、女の姿と潮風の薫りがフラッシュバックして、胸が締め付けられるようなあの日の感情までもが蘇ってきた。一日だけ、お互いの身分を隠して楽しんだデート。あの日消えてしまったシンデレラに、俺は再会を果たしていた。
「あ、おかえり。獠……」
長髪の女は腰に右手を当て、俺に向けてポーズを決めてみせた。
「あんたの指示どおり、変装してみたわよ。どう?」
白く長い指が、頬にかかる髪を掻き揚げ、耳へかける。普段見慣れない動作とその指遣いに、妙なエロスを感じてしまった。
本能に従うことを決めた俺は、後ろ手でリビングのドアを閉めた。
了 339
かほる(輝海)
DONEシティーハンター冴羽獠×槇村香
原作以上の関係
ワードパレット
18.土星
まどろみ/指輪/消えるまどろみから目が覚めてみれば、見慣れた天井が見えた。俺はいつの間にか、眠っていたようだ。香は俺の左腕を枕にして、ぐっすりと眠っていた。寝たのは、ついさっきだったもんな。香の左の薬指には、青い小さな石が付いた指輪が輝く。この身が消えようと、消えることのない想いを形にした、その指輪。国籍も戸籍も無い俺が示せる「けじめ」は、これぐらいしか思いつかなかった。
改めて、その指輪に誓おう。病める時も、健やかなる時も、富める時も、貧しき時も、お前を愛し、敬い、慈しむ事を。
俺は香が着けている指輪へ、そっと口づけた。香の温もりを宿した指輪は、温かだった。名字は変わらねぇけど、これからもよろしくな。カミさん。
了 307
@キュマ/小熊奈津
PASTお試しであげる。自己紹介
カービィやスタフォ、ジョジョなどなど、描いています。
創作もあります。
Twitterは創作垢と二次は別垢となりますのでご注意を
二次・日常(@ki_ma_kirby)
創作全般(@kogumanattu)
ここでは創作も二次もあげていきたいとおもいますね。
とりあえず過去絵を
上記創作にて右横二人お借りしてるキャラ(フリーノベルゲーム「七色パレット」より) 3
glen・umur
DONE・(complete)指定されたカラーパレットで紺紅(若紺子紅)・(draft)
・(rough)ラフのほうが下書きの10倍くらい可愛い不具合
・(rough2)最初は大人だった
・(ver2)ハイライト迷子 5
棺まる
DONE文字書きワードパレット弍よりミグリブ(からす・終点・変わる)をお借りしました。リクエストはシャイロックです。
夢見るシャイロックのお話。
続きは支部でどうぞ!
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=13768819