ビーンズ
ドーリス
MOURNINGハーツラビュルで開催されている、なんでもない日のパーティーが、なんでもないわけでもないパーティーのこともあるかもしれない、という妄想を、創作モブ寮生目線から書いたおはなし。※この主人公のオーキッド・エヴァンスはビーンズデイ前夜に無理矢理バイオリンを弾かされていた猫の獣人族のコです。 5
mwmwmj
MEMOあまねさんから頂きました!ラギぶりのハッピービーンズデーリターンズです。
きみと飛びたい ねじれた王国の薔薇のくに、その中の、もっともっとねじれたところで、とある男女が追いかけっこをしてい──
「いーから降りてこいって!」
「や、やだよぉ、あたしこんな散々逃げといて……いまさら捕まるとかできないもん」
「いい加減にしないとまたビーンズシューター使うッスよ!?」
いや、追いかけっこというにはちと激しすぎるのかもしれんの。ひょんなことから鬼と同等の力を手に入れてしまったヒトの娘と、娘を捕まえるべく、豆といくらかの補助具だけで娘を追うハイエナの獣人。両者互角のこの争いは、どちらかといえば、鬼ごっこと呼ぶ方が相応しいのじゃろう。
「アンタに豆当てなくても、こーいう使い方もできると思うんスよ……ねッ!」
26388「いーから降りてこいって!」
「や、やだよぉ、あたしこんな散々逃げといて……いまさら捕まるとかできないもん」
「いい加減にしないとまたビーンズシューター使うッスよ!?」
いや、追いかけっこというにはちと激しすぎるのかもしれんの。ひょんなことから鬼と同等の力を手に入れてしまったヒトの娘と、娘を捕まえるべく、豆といくらかの補助具だけで娘を追うハイエナの獣人。両者互角のこの争いは、どちらかといえば、鬼ごっこと呼ぶ方が相応しいのじゃろう。
「アンタに豆当てなくても、こーいう使い方もできると思うんスよ……ねッ!」