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    ファンタ

    無理太郎

    DONEX(Twitter)に載せている現パロ風守護獣ファンタジー小説の第1話です。守護獣と呼ばれるものが人間に憑いて護っているという世界観です。一応恒刃です。
    狐火「応星さん?」
    目が覚めた。長い間、朧げに夢を見ていたようだ。碧い眼をした青年が俺の顔を覗き込みながら話しかけてくる。電車の中には俺達二人しか居ない。
    「もうすぐカフカさんから言われた駅に着くが…大丈夫か?」
    「…ああ、ありがとう。」
    俺達はカフカという雇い主からの依頼で、電車に乗ってとある辺境の田舎に来ていた。といっても、この青年は俺と違い雇われでも何でもなく、良心と少量のお駄賃程度で俺の仕事に付いてきてもらっている。名は丹恒という。
    「折角の休みなのにこんな依頼に付き合わせて悪かった」
    「いや、本当に気にしないでくれ。俺が付いてきたくて付いてきたようなものだから。」
    それにちょっとした旅行のようで気分転換になる、と隣の青年は軽く笑う。こう言って貰えると俺も罪悪感を抱かずに済む。名前はさん付けなのに敬語ではないのは、彼に敬語を使われるのに異常な違和感があった俺が使うなと頼んだからだ。けれど俺より年齢が一回りは下の彼には流石に呼び捨ては躊躇われたらしい。
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    yowailobster

    DOODLE20211029 デレキ 捏造爆盛り原型皆無パロディ 行為の匂わせ でもファンタジーなら無問題やったね
    童話好きだからもだけどデレキ 本編のある意味好IFがちらほらあるとこが大好き 見つけられたことで自分を見失わずに済んだレキ一回離れられてるカオルとコジロウ主人を止められた犬 一回壊れたから生まれるものもあると思うからどっちが良いかは何ともだけど本編以上にモラルが低下すると世界が平和になるの面白い
    ハッピーエンドはずっと先 昔々のお話です。あるところに名前のない王子様とお姫様。ただきれいなお城で繰り広げられるはたのしいばかりの物語。ラストは当然お約束、二人はいつまでも幸せにsし%あ鸞-^pわ>sえlに??
     昔々――いえ。これは今から始まるお話。王子様にはあの子を据えて、それで終わりの物語。寂しいお城で王様があなたのことを待っている。逃げないで。目を逸らさないで。無かったことになんてしないで。 
     どうか恐れないで。お決まりの酷い結末を共に受け入れてくださいな。
     
     
     これも社会勉強と雪の国から送り出され早数か月。
     新しく出会えた大切な相手と滑る日々は楽しく、美味しい食事にフォークも止まらない。最高の環境だ。これで暇でさえなければ。武闘会もめっきり減ったことで本当に仕事が無くなってしまった。食べてばかり、世話されてばかりの環境は楽だが居心地が悪い。
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    ar_rn_3150

    MAIKING小説家の蟻生(32)
    大学生の凛(19)
    が同じアパートに住んでいて隣人だったらいいな〜!蟻生くんに煙草吸ってほしいな〜!という願望です

    猫飼いは煙草を吸わないべきですが、BLはファンタジーなので許してください
    小説家隣人パロ その男は、まるで風景でも見るかのように俺を一瞥して通り過ぎたあと、ぎょっとした顔をして振り返った。頭のてっぺんから爪先までぐっしょりと濡れて、古びて少し傾いたアパートの外廊下に座り込んでいる人間を見たら誰でも驚くだろう。驚かせて申し訳ない、と思った。
     しかしそいつはその後、何事もなかったかのようにドアノブに手をかけると手前に引き、その隙間に薄い体を滑り込ませると静かに扉を閉めて姿を消した。それで俺はやっと、そいつがアパートの左隣の部屋に住む人間だったことを知る。
     数ヶ月、前引っ越しの挨拶をするために訪ねた時は留守にしていたそいつの顔を、俺はこれまで一度も見たことがなかった。ドアに鍵をかけていないのか。不用心な奴だ。こんなボロアパートの鍵などあってないようなものだが、なるほど。鍵をかけなければ俺は今こんな状況に陥っていないわけだから、あいつのやり方も道理にあっているのかもしれないと、冷えた体でぼんやりと考えながら今日の災難について思い返していた。
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    にっつ

    MOURNING完成できなさそうなぜんねずを置いておきます。
    去年のハロウィンに書いていたけど、今年も間に合わなそうなので供養です。

    ※ダークファンタジー
    ※大正軸でも現パロでもない
    ※なんかちょっと暗い

    途中でいきなり終わります!😂
    (仮)in the dark薄暗い森のその奥に、ひっそりと佇む洋館がある。そこには肌の白い美しい魔女が住んでいて、一度そこに足を踏み入れたら、二度と帰れない。

    それが、この村に昔から伝わる噂話だった。



    善逸は持っていたリンゴを齧りながら森を歩いて帰路につく。じきに収穫祭だ。善逸の育てているリンゴも今が旬で、赤くつやつやとした皮と、蜜がたっぷりと入っている実は甘い。肩に担いでいた籠が重くて切り株に腰掛け、休憩がてら残りを食べる。村で毎年行われている収穫祭は、採れた食べ物を祝うとともに、悪霊を追い払うのが村のしきたりとなっている。

    「月末だったよなぁ、確か」

    善逸が一緒に暮らしている祖父の慈悟郎が、そろそろ準備をしなければならないと言っていた。森で調達できるものがあるので、善逸は草や枯れ木を踏み分けながら森の奥へ向かう。鬱蒼とした森は方向感覚がわからなくなるため、幹のところどころに印をつけている。森から村へ帰れるように、その布の目印を確認しながら歩いていく。
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