メルファ
あいぐさ
TRAINING一瞬でモブ北魔女に気に入られるファと、そんな彼を後方腕組みで見つめるファの話。ゆるーくフィガファウ若紫 授業で使いたい薬草がある。修行の息抜き、そして経験も兼ねて、フィガロはファウストと共に摘みに行くことにした。
薬草が自生する場所は、北の魔法使いらしい、傲慢で強い魔女の保護する村だ。挨拶に訪れたフィガロを見ても、彼女は強気な姿勢を崩さない。
「あら……」
しかし、ファウストには違った。
「ファウストのおかげだよ、ありがとうね」
「いえ、僕は何もしていないので……」
荒れ狂う空でも箒の上で優雅に足を組むフィガロ。両手でしっかりと箒を掴むファウスト。
師匠に褒められ、真面目な弟子はゆるゆると首を振る。
実際、彼は本当に何もしていない。魔女に挨拶をしたぐらいである。
それなのに、硬化な態度を続けていた魔女はぽっと頬を染め、ファウストの手に薬草を握らせた。そして、フィガロには相変わらず嫌そうな顔をしたまま、ふわりと姿を消してしまったのだ。
2119薬草が自生する場所は、北の魔法使いらしい、傲慢で強い魔女の保護する村だ。挨拶に訪れたフィガロを見ても、彼女は強気な姿勢を崩さない。
「あら……」
しかし、ファウストには違った。
「ファウストのおかげだよ、ありがとうね」
「いえ、僕は何もしていないので……」
荒れ狂う空でも箒の上で優雅に足を組むフィガロ。両手でしっかりと箒を掴むファウスト。
師匠に褒められ、真面目な弟子はゆるゆると首を振る。
実際、彼は本当に何もしていない。魔女に挨拶をしたぐらいである。
それなのに、硬化な態度を続けていた魔女はぽっと頬を染め、ファウストの手に薬草を握らせた。そして、フィガロには相変わらず嫌そうな顔をしたまま、ふわりと姿を消してしまったのだ。