ラフレシア
トモナイ
DONEラフレシア顔にラフレシアが咲くはなしオズは常にアイマスクを着用している。
一見ただアイマスクをかけているだけだが、実際には皮膚に直接針と糸で縫い付けて、オズが自分で取れないようにしているのだ。
そこまでするのにはある事情があるのだが、それはそれ。
「いたたた。ちょっと、優しく取ってよォ」
「お前が動くから悪ぃんです」
そんなアイマスクも、月に一度くらい遠山静によって取り払われる。
顔の整備のためだ。
と言っても、別に髭剃りするという訳ではない。
もっと別の物を『 刈り取る』ために。
「あー……」
「どお。今回は何が咲いてる?」
「コレは……何て言いましたっけ。ハエが寄ってくるやつ」
「え、ラフレシア?」
「あー、そうそれです」
遠山静が覗き込むオズの顔面には、植物や花が生い茂っていた。
828一見ただアイマスクをかけているだけだが、実際には皮膚に直接針と糸で縫い付けて、オズが自分で取れないようにしているのだ。
そこまでするのにはある事情があるのだが、それはそれ。
「いたたた。ちょっと、優しく取ってよォ」
「お前が動くから悪ぃんです」
そんなアイマスクも、月に一度くらい遠山静によって取り払われる。
顔の整備のためだ。
と言っても、別に髭剃りするという訳ではない。
もっと別の物を『 刈り取る』ために。
「あー……」
「どお。今回は何が咲いてる?」
「コレは……何て言いましたっけ。ハエが寄ってくるやつ」
「え、ラフレシア?」
「あー、そうそれです」
遠山静が覗き込むオズの顔面には、植物や花が生い茂っていた。