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    リック

    ポテトアンバサダー

    DONEBEHOOLEほんへ完結後の話のつもり。存在しないほんへの後の話などという😂

    <主な登場人物>
    ガイヤ・フウゲツ…竜人 小児科医
    アデライン…魔法使い 看護師
    ノィリ…蟲人 技術研究者
    ルッツ・リックマン…魔法使い 世界間貿易商社兼人材派遣会社「BEHOOLE」の社長
    セシリア・セルベリア…悪魔
    ギルウッド・シルバ…大学教授 魔法生命体学専門
    運転手…犬獣人
    レナ…魔法使い 夢閉病患者
    おやすみ先生また明日プロローグ

    わたしは誰?
    霧の大地を抜けて、私は逃れる。
    ここはどこ?
    追っ手が近づいてくる。
    見覚えのある柱を右に折れて、わたしは大きなドアを押し開ける。
    痺れる足を持ち上げて、もういくつも階段を登ったはずなのに、いくつもの屋上へ続くはずの扉を開いたはずなのに、一向に地上にたどり着けない。
    わたしはここでなにをしているの?
    ウィラの町の眼鏡橋が見えたらすぐに左の路地へ、二つ目の扉を開けたら通りを南へ進み、階段を一気に駆け登る。
    アラタス教徒が祈りを捧げる尖塔を目指して、声を張り上げて商品の宣伝をする者たちで溢れるデッカード広場を突っ切ると、腰くらいの高さのある鉄柵を飛び越えて、その先にある鉄扉に体当たりするようにして外に転がり出るも、やはり空は見えない。
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    井SUM

    MOURNINGガンちゃんのリリックだ〜いすき
    ウサちゃんになっちゃうよ〜「なるほどな。そうだな、例えば──
    紙魚という虫がいるが。もう絶版になってデータベースにもされてない化石以下の古本を入手したりだとかして保存状態に一通り憤ったあとにやれやれと開いて見た時にいるアレだ。あいつらは知識欲の欠片もないがやたらと知的財産を侵害する存在だろう。どこへでも入り込む平たい体で張り付いて紙上を這い回り書物の寿命を書いて字の如く食い潰す。価値を理解しないくせに価値を損なうことばかりしやがる。そいつにはその平たい体に目がついているわけだ。もちろんその眼にも書物に対する価値はないな。その眼に書物に対する価値があれば書物から離れるわけだからな。ないわけだ。じゃあその眼には何が映っているかといえば接写されすぎてぼやけた白色と黒色があるわけだ。ふざけているな。そうしてやたらとバカみたいに拡大された世界で目的意識の欠片もないまま食い進めるわけだ。うぞうぞと。その視界には無限のエサがあるように映るわけだが実際には有限でありそれは住まいであり足場でもある。それを食い進めるわけだ。考えなしにな。そこにはひたすらに生命活動のみがあり、社会活動は失われている。社会活動を行うための知識の集合体を食らい生命活動にあてる紙魚がいる。そこに社会的な争いが存在するとは思えん。
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