ルピナス
ehara5
DONE風降と二十四節気を書きたいという野望(その11)風見くんが分からないお花はルピナスとマリーゴールドのイメージです
008_小満(5月21日頃) 気がつけば端午の節句に合わせて飾られていた鯉のぼりの姿を見かけなくなった。待ち合わせ場所である駅前広場の花壇には、パンジーやチューリップが植わっていた覚えがあるが、名も知らない赤や紫の穂状の花やフリルのようなオレンジ色の花に入れ替わっている。木々の葉も青々と茂っていた。雨のせいで空はくすんだ色をしているが、目に入って来る色彩は豊かだ。
すでに到着しているはずの降谷を探す。屋根のある所にいるかと思いきや、ちょうど風見の正面から歩いてくるところだった。ビニル傘を差している。
降谷がスーツを着ているのを見るのは久しぶりだった。しばらく見ない間に衣替えをしたようで、以前着ていたものよりやや明るいグレーを着ている。普段降谷が着用する衣服は潜入捜査用ということもあって、風見が選んだものが半分以上を占めているのだが、さすがにスーツは正確に採寸しなければならないうえに、服装にあまり頓着しない降谷もスーツにはそれなりにこだわりがあるため、自分で用意している。
1487すでに到着しているはずの降谷を探す。屋根のある所にいるかと思いきや、ちょうど風見の正面から歩いてくるところだった。ビニル傘を差している。
降谷がスーツを着ているのを見るのは久しぶりだった。しばらく見ない間に衣替えをしたようで、以前着ていたものよりやや明るいグレーを着ている。普段降谷が着用する衣服は潜入捜査用ということもあって、風見が選んだものが半分以上を占めているのだが、さすがにスーツは正確に採寸しなければならないうえに、服装にあまり頓着しない降谷もスーツにはそれなりにこだわりがあるため、自分で用意している。