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    ローズ

    suzu3648

    DONEお題:ダーズンローズ
    ※hpyu数年後
    ※すでに付き合っている
    初めての作品投稿になります。読みにくかったらすみません。書かせていただき、ありがとうございます。
    【君の未来に花束を】

    君に伝えたい事があるんだ。
    でもきっと真っ直ぐに伝えるだけでは、この想いの全ては伝えきれないから。


    『勝者、チャンピオン:ユウリ&ホップチーム!!』

    スタジアムに割れんばかりの歓声と優勝コールが鳴り響く。今回のガラルスタートーナメントで、ユウリは幼馴染兼ライバル、そして恋人であるホップと参加した。これまで何度も色んな人と組みながら参加しているトーナメントではあるが、やはりホップと組むのが1番楽しく、そして安心すると感じている。何より、この優勝した景色をホップと眺める事が、ユウリにとって何よりも嬉しいのだ。

    「やったねホップ!組んでくれてありがとう」
    「こちらこそ!ユウリと組んで優勝出来て嬉しいぞ」

    お互いに腕を交わしながら感謝し合い、いつものように優勝インタビューを受け、そろそろ閉会式かなと考えていると会場が少しざわめき出した。

    会場を見回すと、控え室の方からダンデやジムリーダー達がこちらに向かって歩いてきている中に見慣れない人が混ざっている。

    「え、お母さん??」

    なんとそこにはユウリの母親が一緒に入場してきていたのだ。しかも、ダンデとホップの 1953

    oboro73672367

    DONEゲームクリア時から10年後のお話。
    捏造、独自解釈しかありません。ダンユウですが、ムゲンダイナ→ダンデの表現があります。
    ガラルが滅びます。ローズさんはいなくなります。
    作者としては、他の人はまだ死んでないつもりです。
    ダンデさんと、ザシアンが酷く傷つく表現があります。
    お話の結末は記されておりません。すっきりしない気持ちにさせてしまったなら、ごめんなさい。
    ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



    「ねぇ。おじさん、もうすぐ死ぬわよ。」
     
     とてもよく晴れた日だった。雲一つない、鳥一匹飛ばない晴天の下、年の頃10歳程の少女が一人の男に声をかけた。
     男は崩壊して瓦礫の山となった街の中、辛うじて地面が見える一角で、嘗てはガラルを見渡せた建物の壁だった部分にもたれていた。
     男の死期を悟るのは容易だった。男には右足が無かった。右腕もあり得ない方向に曲がっている。頬には血がこびりつき、臙脂色の服にはよく見るとどす黒い染みが浮き出ていた。
    「ああ。そうだろうな。」
     もう痛みも感じないのだろう。男は穏やかな顔を少女に向けた。
    「死ぬのが怖くないの?」
     少女は心底不思議そうに問いかける。
     男は、今にも死にそうなその男は、満足そうに微笑んだ。
    「怖くはない…ぜ。オレは今日、最愛の女性の命を守ったんだ。…とても満足している。」
     そう言って男は目を閉じた。
     真っ白だった顔色が、土気色に変わっていく。
     少女は男の隣に腰をかけた。男の無事な左手に自分の手を添える。それは氷のように冷たかった。
    「キミは…その服はどうしたんだい?」
     死んだと思っていた男が口を開 7607