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    一発

    Ao_MiNaMii

    PROGRESSししんでんしんそくぜんしゅぞく本Side玄武 人間族の章2

    正義
    手負いの獣人。知らん人間が仲間に触ろうとしていたのでバチギレ

    海晴
    人間の村の医者。怪我人の手当をできるほど周囲の安全が確保できない

    氷船
    獣人たちの第一発見者。村の子どもの一人。
    正義登場「……さっき、草の中に何か……誰か?が、いた。見てきてもいいかい」
    「構わないが……本当にいるのか? 僕には見えな……あっこら一人で行くんじゃない、今の失態をもう忘れたのか」
     海晴に叱られながら氷船は斜めに斜面を登り、その草むらを覗き込んで息を呑んだ。
     山を滑りながら氷船が見た草の中には、氷船よりもいくらか年下くらいの少年が寝かされていた。ただ、その傷の大きさや顔色から、もう息をしていないことが分かる。
     後からついてきた海晴が、またも呆然としている氷船の横をすり抜けて草むらの脇に膝をついた。
    「……獣人族、だな。どういうことだ? 仲間割れでもしたのか。この傷は獣の爪だろう、妙にでかいが」
     草の中へ丁寧に寝かされた少年のそばには、氷船と同じくらいの年頃らしい金赤毛の獣人、それからもっと大きな、見たことのない黒い獣の体が転がっていた。少年を挟んで川の字に金赤と獣が並んでいて、草の倒れ方が荒れていないことから、少年の傷はこの場所でついたものではなさそうだと氷船は考える。獣も金赤も酷く傷だらけで、とても氷船たちの村を襲った犯人とは思えなかった。
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    zoo_ooz4

    DONEあけましておめでとうございます。今更ですが新年一発目なので書き初めroisSSです。

    今年もスパダリしてるroとちょいポンくそちょろ41くんのroisをたくさん妄想して書けるだけ書いていきたいです。よろしくお願いします。
    彼シャツ*未来プロ所属if
    *別チーム所属、付き合い済み、同棲してる




    「…よし!」
    最後の一枚であるタオルを手早く畳み終える。小さな洗濯物の山が綺麗さっぱり無くなって、潔は達成感に声を上げた。腰掛けていたソファから腰を浮かせて、たった今たたみ切った少量の洗濯物たちを重ねて腕に抱える。いつもより一人分少ないこの洗濯物の量にもだいぶ慣れてきたものだ。

    同棲している恋人の玲王が所属チームの遠征合宿に行ってから、もうじき二週間が経とうとしていた。
    合宿は今日の練習試合を終えれば全ての練習スケジュールが終了し、夜には打ち上げ、そしてそのままもう一泊合宿所に泊まってから明日全員で帰還するという行程になっている。玲王からラインで共有してもらった計画表をこの二週間何度も何度も見返した潔は、今日から明日にかけてのそのスケジュールを時間単位で誦じられるほどに記憶していた。何故そんなに見返したのかといえばなんということはない、縮まるわけもないスケジュールを眺めながら恋人のいない寂しさに心を痛めていたからである。
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