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    保険

    紀帝柳王フェミニゼートドラゴン

    SPOILER本誌236話バレ 

    ここから入れる保険はある 僕の考えた最強の237話以降の展開を全七話で毎日更新します。一種の祈祷です。
    ①はタメなので堪えてください。書いてる人間は常に自カプを信じています。

    【追記】見づらいとのお声があったので、べったーにお引越しして続きを載せています→ https://privatter.net/p/10434569
    【五伏】To the Polaris,From236 ①波止場のインターバル1.波止場のインターバル


    Congratulations 人生のエンディングに乾杯を。斯くして『最強』の名を欲しいまま窮屈に生きた五条悟の二十九年は堂々の終幕を迎えた。出迎えには親愛なる同窓が集い、紙吹雪でも散るに相応しい感動のフィナーレだ。目尻の潤む熱き再会、万感の思いを胸に下段を過ぎゆくエンドロールを見送る。

    「僕は、僕が病や老いでなく、僕以上の強者に殺されたことを嬉しく思うよ。ああ楽しかった、満足にはすこし足りないし、あいつにも申し訳ない半端をしたけど――」

    概ね良好だ。望むべくもない己の結末にしては、随分な贅沢をさせてもらったと五条は満ち足りて目を伏せる。ただひとつ、やり残した喉のつかえが……いや、ひとつどころで済まないほどにはあるけれど、何事も足るを知るのが肝要だとこの歳にもなると分別がわかってくる。不甲斐なさの苦味も味かとすっかり完走の余韻に浸る五条へ、馴染みの面子で最も惜しまれ夭折した少年が、穢れを知らぬ眼差しでふと無邪気に問いかけた。
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    fuuumi_new

    MOURNING夏油傑×五条悟 死ネタです。
    9月の初め頃、宿儺戦で悟に負けるフラグが立ってきた時に保険で書いたやつです。だって!最強だから負けるわけない……確かにここで悟が勝ったら味気無さすぎるかもだけど、戦線離脱六眼が使えなくなるくらいで死にはせん…だって最強だよ?って思ってます。でもターミナルって生死の狭間表現有り得るので諦めてない。可能性はまだある……生きて。万が一の万が一の話でした。
    序章「悟、本当にお疲れ。頑張ったね」
    目の前にいる傑が顔を綻ばせた。
    あの日と同じ言葉を同じ表情で。
    「あ……すぐ、る」
    だけど、知っていた。ここが現実なのか妄想なのか、それくらい。だってこれは夢の中で何百回、何万回と想像した光景で……
    「悟、こっちへおいで」
    傑はそう言って両手を広げる。目の前にいるのは最後に見た袈裟を着た傑じゃなくて、高専の、あの3年間の傑だった。少しの違和感を感じながらも、吸い寄せられるように傑の方へと歩みを進めれば懐かしい温もりに包まれた。
    「傑」
    「なに?」
    「コレ現実?」
    「そうか違うかで聞かれたら、そう、だよ」
    「そうか……俺、ははっ。そっか」
    傑の言葉に目を閉じれば一気に記憶が蘇る。生前の記憶、ってやつ。
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