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    再放送

    sakaki_novel

    过去的第103回 安赤ワンドロワンライで投稿していたお話です。お題は【チョコレート】をお借りしました。
    pixivの方に赤井さんの差し入れコーヒーで始まるお話を載せましたので、再放送をば。
    安赤ワンドロワンライ【チョコレート】「あなたに毒を盛りました」
     自身のデスクで書類と睨み合う赤井の目の前に、降谷はトラベラーリッドが被せられた紙コップを一つ置いた。そして、もう片方の手に持っていた紙コップも、その隣に並べるようにして。二つのカップは大きさも模様も、巻かれたカップスリーブも全く同じで、どこかに目印がついている様子はない。無論、プラスチック製の蓋に覆われているからには、色や匂いも外からはわからない。
    「物騒なことを、随分と楽しそうに言うものだな」
    「ええ、僕の念願ですので」
     赤井の隣に立つ降谷は、くす、と笑みをこぼしながら、二つの紙コップの間で指先をゆるりと往復させた。
    「中身は近くで買ってきたコーヒーで、片方にだけ毒が入っています。あなたは必ずどちらかを選び、飲まなくてはならない。残った方は、僕が飲む。片方には死、片方には生が……ほら、あなたの好きな、あの名探偵が活躍する長編小説にも、そんなくだりがありましたよね? あれに倣った、賭けのようなものです」
    1922

    Satsuki

    过去的オメガバースパロのレトユリ。ここには投下してなかったっぽいので再放送&書きたいところまで加筆してあります。そのうちまた加筆するかもしれない。多分。230131
    ユーリス・ルクレールはβ性である。
    この世界には、男女のほかに三つの性がある。貴族階級の家に紋章と共に発現しやすい「アルファ」、平民をはじめとして多くの者がもつ「ベータ」、そして極一部の「オメガ」と呼ばれる性別だ。才能やカリスマ性に溢れるアルファは紋章がなくとも持て囃され、ヒートと呼ばれる発情期によって周囲をかき乱すオメガは疎まれている。ただし、オメガの容姿端麗さは目を引くものがあるし、アルファとの相性から、由緒ある家の当主がオメガを妾や養子にとることも珍しくなかった。過去、紋章同士を掛け合わせるためにアルファ同士の婚姻が盛んに行われた歴史もあったようだが、上手くいった例は少ないようである。ユーリスはその秀麗さからオメガではないかと囁かれることもあったが、ヒートなんぞという面倒くさいものが起きたこともないし、ローベ伯爵やその他の貴族共のアルファフェロモンだかなんだかにクラクラしたこともない。貧民街にはオメガの娼婦もいたが、そのヒートにあてられたこともなかった。自身の紋章や出生についてコッソリ調べた時についでで確認した際も、ベータであろうという結果だった。だから、第二の性については、オメガ性をもつ仲間が苦しんでいるときに薬を差し入れしたり、アルファに見つからないよう匿ってやったりする時くらいにしか意識したことがない。
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