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    POI11651338

    PROGRESS2025年7月の半稀オンリーにて予定しております新刊小説の一部を公開いたします。
    以下注意事項に問題がなければ、ぜひご高覧ください。

    【注意事項】
    ・最終軸ですが、半間の家庭環境など大きく捏造を含みます
    ・小児に対する性的虐待表現を含みます
    ・原作程度の暴力表現を含みます
    ・今回の先行公開分には入りませんが、最終的に頒布するものには死亡表現が入ります
    『少し話をしよう』ガキの頃の話をしよう。
    オレが“東卍”に入るより、ずっと前のことだ。



    物心ついた時から、オレは周りの子供より一回りデカかった。足も速かったし、反射神経もやたらと良かった。身体だけは恵まれてたが、環境には恵まれない幼少期だった。
    母親はヒステリックで気分屋で、突然泣き出したかと思えば、息子のオレに色目を使ってくるような女だった。機嫌が悪いときは「アンタさえ産まなければ」と、まだ中が残っているワンカップの瓶を投げつけてきた。
    機嫌がいいときは 「修ちゃん、ママ綺麗?」なんて、酩酊しながら胸元をはだけさせて笑っていた。どっちも母親の顔じゃなかった。
    父親……と言っていいのかもわからない男は確か議員かなんだかで、どこかのお堅い家に収まっていたらしい。オレが生まれる前に母親とは別れていた。
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    yushio_gnsn

    DONE獣人パロの続きのようなもの。
    秘境で小さくなってしまったアルハイゼンが番の役目を果たせないことにしょげたりお子様プレートを食べたりする話。
    ※男性妊娠表現有
    ユキヒョウ獣人(僕の後輩)は小さくても凛々しい秘境の調査に行ったアルハイゼンは、謎の地脈異常の影響を受け、身体が子供の姿に戻ってしまった。記憶こそ失われていないものの、凛としたユキヒョウ獣人はふわふわの子猫ちゃんとなり、今は僕にひっついて不貞腐れている。

    「アルハイゼン、そんなに落ち込まなくても……僕はどこにも行かないから」
    「ようやく馬の骨どもが君に寄り付かなくなったというのに、よりによってこのタイミングで……」

    失策だ、と幼く弱弱しい声が響いた。シルバーグレーの耳はぺしょりと垂れて、いつも元気に跳ねている特徴的なくせ毛はすっかりしおれている。本気で落ち込んでいる彼には申し訳ないのだが、身体の小ささも相まって、こちらが見ている分には大変可愛らしい。教令院で出会ったころは既に青年に近かったので、アルハイゼンの本当に幼い姿というのは見たことが無かった。ざっくり推定すると四歳か五歳ごろだろうか。走り回る分には問題ないが、まだまだ非力で親に守られるべき年頃である。耳や尻尾の毛はぱやぱやしていて、柔らかそうな頬ときゅるんとした瞳が愛らしさに拍車をかけていた。
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