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    寝起き

    masasi9991

    DONE寝起きのゼロクス
    ちょっとシリアス
    夢を見ない


    「ゼロ! いくら休日だからってこんな時間まで寝てるんじゃない!」
     レプリロイドも寝言を言う。特に、ゼロのようなスリープモードからの移行に時間がかかるタイプだと顕著だ。
     任務中の一時休止からの起動は早いのに、休日ともなるといつもこれだ。この柔軟性の高さも、性能の高さの一つでもあるんだろうけど。
    「まだ……朝じゃ、ない」
    「そうだね、もうお昼だ」
     さっきからこの調子で、オレはずっとゼロの寝言と会話している。
     休日だからどこかへ出かけよう。休みの間に買い出しに行かなきゃいけないものもある。なによりそれが、日々の忙しさの息抜きになる。
     だというのにゼロは起きない。一度起きればテキパキと動くんだけど……というより割と短気で大雑把だから、行動はかなり早い方なのに。休日の朝だけはどうしても起きない。
    「何かいい夢でも見てるのかな」
    「……ああ」
     やっぱり半覚醒状態のまま頷いた。
     目を閉じて、ベッドの中に沈んでいる。柔らかなクッションのマットレスに横たわり、物理的に外気と光を遮断する薄手のブランケットに包まれている。これはメンテ用のポッド・ベッドじゃない。もちろんゼロの自 2565

    masasi9991

    DONE寝起きにいちゃいちゃしてるデググラいつもの白雪姫

    「キミがキスしてくれたら起きる」
    「本当だな? よぉし」
     お布団の中でグランツがくすくす笑っている。枕に頭を突っ込んでても、ブランケットで頭の半分を隠してたって、そんなに肩を揺らしていたらばればれだ。ん? 笑っている? ということはもしかしたら、もう起きているんじゃないか?
     ちょっと疑問が生まれてしまったが、それはそれ、こっちに置いといて。
     キスしてもいいとグランツが言うんだからキスしてしまおう!
    「よいしょ。グランツ、こっちを向いてくれ」
    「ふふっ、まぶしい」
     肩を掴んでコロン、と転がしブランケットをそっとめくる。ニコニコ笑って目を細めたグランツが、両腕で目を隠す。ベッドの横に立ったおれは、背を屈めてグランツのほっぺたを人差し指と親指でむにっとした。
    「うーん、腕をどけてくれないとキスしにくいぞ」
    「ん」
     とうなずいたグランツがゆっくり腕を動かした。ほっぺたの目の下のところが、窓から入ってくる朝の眩しい太陽に照らされてツヤツヤしてるし、元気なピンク色になっている!
     もしかしてグランツはキスに照れているのか? ワクワクしているのか? おれもお前とキスをする 525