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    思春期

    EIGOnon

    DONE❄️🌸ワンライ3話目。
    お題は「匂い」をお借りしました。ネロくん(意地による)成長期の話
    ブが名付けている狼たちは普通の狼とは異なり、精霊の従者として働いています。なのでブが消えない限り彼らも寿命は尽きません。皆ボスが大好き。
    森には普通の狼達もおり、求めに応じて色々と手伝ってくれています。
    次回は思春期編の予定です。
    冬に添う 三《匂い》「あの、ブラッドリー様……本当に宜しいので?」
    「んだよ。地霊の元なら不満なんてねえだろ」
    「いえ、我々は良いのですが……」
     ブラッドリーの眼前で老夫婦が顔を見合わせる。
     老夫婦、とはいえどブラッドリー同様人間ではなく、数百年に亘りこの地を司っている地霊だ。
     このか細くも頑迷な冬の国、その山麓の村で人と共に暮らし、種の温存や貴重な薬となる草花の生育に携わっていた。
     ブラッドリーともここ数十年の付き合いがあり、持ちつ持たれつの関係を築いていた。
     つまり、相手の素性は知れている。
     老夫婦は必要時以外は関わらないブラッドリーとは全く異なり、常に弱い人々を慈しむように守り、育ててきた。
     人間に親愛の情を抱かれるなど、精霊としてどうかとは思っていたのだが今はありがたい。余程子育てに向かない自身より、彼らの手元に置いた方がネロは育ちやすかろう。顔立ちも温和そのものを体現したかのような、ふくよかな老夫婦だ。
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    三重@ポイピク

    DOODLEアズくんのみ先天性女体化のイドアズ♀。寝る時は裸なアズくん(ジェとフロ相手には隠さない)と、隠さないアズくんに表面平静内心思春期真っ盛りなジェとフロの話。
    僕らにも慎みを見せてください!「アズール、今よろしいですか」
    「どうぞ」
     
    モストロ・ラウンジの締め作業も終え、あと1時間もすれば日付が変わるという時刻。扉越しに入室の許可を得たジェイド・リーチは、扉を開け、すぐさま閉める。この時間帯に、アズール・アーシェングロットの私室であり寮長室である部屋に入る際に必須の仕草である。完全に扉が閉じられたのを確認したジェイドは、改めて向き直り、尻を見つけた。
    尻である。傷一つなく滑らかな白い肌を持つ、まろやかな形の良い尻だ。キングサイズのベッドの上に埋もれるように見えているそれは、当然持ち主の体と繋がっている。尻から伸びる白く柔らかそうな太腿の裏、ふくらはぎ、足の裏。上の方に視線を移せば、尻から繋がるきゅっと絞られながら柔らかな肉付きの腰。しみ一つない背中、背中の脇から少し見えている胸部、色が変わったためかより華奢に見える肩と、その肩を隠す長い銀糸の髪。照明を受けて真珠色に似た色合いへ変わり輝いている。
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    torinokko09

    MAIKING片思い男子は思春期真っ最中!の続編の前編2編
    やる気と愛をください
    『すすめ桜河こはく調査員!』

    こはくはじっと相手を見ていた。睨まれた燐音は怯むことなくその視線を受けいれて笑っている。シナモンのいつもの定位置で、こはくは燐音とおやつ時をともにしていた。燐音はからからとグラスの氷をストローで回している。中身の減ったアイスココアがそれに合わせて渦を作る。こはくはその渦に負けずにきりりと顔を引き締めた。その様子に燐音は笑いながら声をかける。
    「そんな顔して、どうしたんだよこはくちゃん」
    「…燐音はんに聞きたいことあるんやけど」
    「いいぜ、なんでも答えてやんよ」
    「…好きな人って、おるん?」
    急なこはくの問いかけに目を丸くした燐音は、ニヤリと笑ってわざとらしい声をだした。
    「は?いきなり何?こはくちゃん俺の事好きなの?」
    「ちゃうけど。燐音はんの恋愛対象ってどんなもんなんかなーって」
    「俺の?」そう言って燐音は肘をついて顎をのせた。わざとらしく視線を斜めへ向けて、考える素振りを見せる。そしてこはくの方へ顔を向けると、意味深に口角を上げた。
    「愛してくれたらオールオッケーかな♡」
    「男でもか」
    「勿論っしょ! つか実家はそういうの関係なかったしな」
    燐音は 4336