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    みずまわり

    DOODLEエイプリル主従フール記念 ノァレォ原稿をいいところまで晒す会
     エージェントの朝は早いかと聞かれると、そうとは限らない。ノアはいつもレオンよりも遅くに起きている。というよりも、レオンが起こしに来るから起きることができている。
    「おはようございます」
    「おはよう、レオン……」
    「電気、つけますよ」
     もごもごと口を動かすノアに一言断りを入れてからレオンはぱちりとスイッチを入れた。
    「まぶし……」
    「さっ、朝ごはんの支度はできておりますゆえ、わたくしと向かいましょうね」
    「はぁい……」
     ゆっくり起き上がるノアは眩しさに薄目で抵抗する。時計を見ればまだ七時。もっと寝ていたい。目が開ききらないノアにレオンはカーディガンを差し出した。
    「ありがとう」
     微笑んで会釈をするレオンは朝からスーパー執事全開である。例を一つ挙げるとすれば──ノアは朝食は軽い方が好きだ。レオンはそれを知っている。だから朝に用意するのは、さらりとしたスープと小さなバゲットがふたつ。スープには見た目の軽やかさからは信じられないほどありとあらゆる栄養が詰まっている。こんなにシンプルに見えるのに何故か元気になるんだよね、とまじまじとスープを眺めるノアを見ながら、レオンは内心ガッツポーズを浮かべている。
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    xylophagous7

    PROGRESS乍朝右界奇譚拾遺集 ─阿墨・瑞州─

    全然進まない。全然はかどらない。
    ということで二編目の阿墨・瑞州の途中経過を晒します。
    めちゃくちゃもだもだしてるところで切れてる。
    ちなみに阿墨・委州で書いたようにぎょそぴは(その手の覚悟は早々に織り込み済みの上で)ヤッチマウ人間だと思います。

    故意に既出分の内容に対する矛盾に見える内容が仕込んでありますが、くどいなと思ったら修正するかも知れません。
    乍朝右界奇譚拾遺集 ─阿墨・瑞州─阿墨・瑞州

    ──瑞州にては 黥面の孤児を探す人在り 其れ、先王朝より仕ふる王師の将帥ならめ とぞ



    再び見つけた黥面の青年、阿墨。
    考え込むように、当代の瑞州師中将軍──友尚は 顎に手を当てた。
    前の阿墨は二十六で死んだ。
    そして黙考の後に答えを出す。
    此度見つけた阿墨、その全身を這う青い墨は「前」に見たときよりも随分と薄い。初めて出会ったとき、阿墨は十代で死んだ。その次見つけた時その痣は黒々として薄まった様子は全く見られなかったのも覚えている。二十六で死んだ次の生では、痣は薄くなっている?
    きっと今度の阿墨も、友尚が庇護下において危難を遠ざけたとしても二十六を過ぎれば死ぬ。
    何故かは分からないが、そこには疑問を差し挟む余地がなかった。(あるいはそれはただ単純に二十六を超えて年を重ねる彼を想像できないという自身の問題なのかもしれない)
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