歪みの国のアリス
youokita
PROGRESS歪みの国のアリスパロディ、ブラさと版の第3話です!ちなみに個人的にチェシャ猫がアリスを連れ去るエンディングが個人的に1番好きです笑歪みの国のさとし 第3話岸はとっくに見えなくなる程飛んでいるが、未だに対岸は見えず赤いモヤが濃く立ち込めていた。波はとても穏やかで、まるで赤い海の世界でさとしとブラックしか存在しない様な錯覚を覚えた。そんな世界をブラックは迷うことなく真っ直ぐ飛んでいた。
しばらく飛んでいるとモヤの中に黒く細い影が現れた。
「あれなに?」
ブラックも気になったのか、ゆっくりとそれに近づいた。
黒い細い影は木だった。土もないのに、赤い海から一本の木が生えていた。木には葉っぱは無く、先っぽに一輪の小さな花がポツリと咲いていた。
「オレ…この花、知ってる」
「おや、さとしくんは桜と梅の違いすらも分からなさそうなのに」
ブラックがからかってくる中、ふわりと密かに芳香が漂った。
8171しばらく飛んでいるとモヤの中に黒く細い影が現れた。
「あれなに?」
ブラックも気になったのか、ゆっくりとそれに近づいた。
黒い細い影は木だった。土もないのに、赤い海から一本の木が生えていた。木には葉っぱは無く、先っぽに一輪の小さな花がポツリと咲いていた。
「オレ…この花、知ってる」
「おや、さとしくんは桜と梅の違いすらも分からなさそうなのに」
ブラックがからかってくる中、ふわりと密かに芳香が漂った。
youokita
PROGRESSブラさとで【歪みの国のアリス】パロ書きました。別ジャンルで既にpixivで上げてるのでブラさと版の歪みの国のアリスはこちらで上げることにしました。まだ途中なので書き上がり次第続き上げますので気長にお待ちくださいm(_ _)m歪みの国のさとし第1話さとしくん
キミの腕を
足を 首を 声を
ください
キミを傷つけるだけの世界なら捨ててしまって
ちぎれた体は狂気に包まれて穏やかに眠る
さぁ 覚めることの無い悪夢を貴方に…
学校の自習室でうたた寝してしまったさとしに、誰かが優しく肩を叩いて起こしてくれた。さとしは親友の白戸が起こしてくれたんだと半分寝ぼけながら起きると、そこにいたのはいつもの優しい笑顔を向けてくれる白戸ではなく、全身黒づくめの顔の右側が前髪で覆い隠され、背中にコウモリの羽根が生えた男が宙に浮いた状態でさとしに話しかけていた。
「おはようございます。さとしくん」
「……!?だ、誰!?」
文字通り飛び起きて危うく椅子からずり落ちそうになり慌てて座り直すさとしの様子に、男は大声で笑い飛ばした。
11407キミの腕を
足を 首を 声を
ください
キミを傷つけるだけの世界なら捨ててしまって
ちぎれた体は狂気に包まれて穏やかに眠る
さぁ 覚めることの無い悪夢を貴方に…
学校の自習室でうたた寝してしまったさとしに、誰かが優しく肩を叩いて起こしてくれた。さとしは親友の白戸が起こしてくれたんだと半分寝ぼけながら起きると、そこにいたのはいつもの優しい笑顔を向けてくれる白戸ではなく、全身黒づくめの顔の右側が前髪で覆い隠され、背中にコウモリの羽根が生えた男が宙に浮いた状態でさとしに話しかけていた。
「おはようございます。さとしくん」
「……!?だ、誰!?」
文字通り飛び起きて危うく椅子からずり落ちそうになり慌てて座り直すさとしの様子に、男は大声で笑い飛ばした。