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    矢部

    ばったもん

    MOURNING本になる予定だった頼矢
    卒業後のお話の冒頭シーン
    この後、頼城グループの競合相手がいろいろと悪い手を使ってきたりして
    いつもはばっくれる矢後さんが珍しくパーティの護衛に顔を出したら案の定、頼城さんを狙った連中とバトルになって
    二人で共闘するという壮大な話しになる予定でしたが、頼矢部分が納得いかず断念

    さぼり常習の矢後さんが素直に護衛の仕事に来る時は危険度Maxっていう設定を書きたかった
    「お前の事だ。ろくに進路など考えてはいるまい。卒業後は、俺の元で働くが良い」
     いつもの様に何処から滲み出るのか解らない自信で頼城紫暮が言い放つ。その言葉半ばで矢後勇成はくるりと踵を返した。
    「無視する気か? 不良。全く予想通りの反応だな。だが、昼寝はし放題で、仕事内容は強い奴と戦う事。と聞けばいくらお前でも……」
     さっさと立ち去ろうとしていた勇成の足が止まる。肩越しに振り返ったその表情を見て紫暮はやれやれと息を吐く。
    「……話しを聞く気になった様だな」

     勇成に与えられた肩書は、紫暮のボディガードだった。そもそも紫暮にボディガードなど不要にも思えるが、即座に対応出来ない場合も多いのだと、簡単に説明された。
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