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    蒼穹

    Yukishiro

    DONEうち設定の『一総』の「好き」の気持ちの始まりのお話です。総士は一騎の側に居たいけど、甘えてしまいそうになる自分を必死で抑えて、でも一騎の側に居たい、二律背反状態。一騎は総士が特別で甘やかしたいけど甘えてくれない。微妙な時に起きてしまったあの事件的な。で一騎は身を守ろうとしたのではなく総士を助けようと枝で攻撃したのでは、と思いたい(ただの捏造)
    擦れ違いと想いはひとつ所<総士>

    一騎は誰にでも優しい。
    僕にだけじゃないんだ。
    苦しい…この気持ちは何だろう

    ーーー独占欲

    アーカイブにあった言葉。
    僕の心は醜い。一騎を独占したいと思ってるんだ。
    『独占欲』は『嫉妬』を引き起こす。そう書いてあった。

    ーーー嫉妬

    僕は一騎が優しくする皆に嫉妬してるんだ。
    何て僕の心は醜いんだろう。
    彼に知られてしまったら…こんな醜い心の中…隠さなきゃ


    「総士、手伝うよ」
    「大丈夫だよ、一騎」

    「総士…」
    「自分で出来る」

    知られたくなくて、何となく僕は彼の手を借りる事を少しずつ拒む様になってしまった。
    だって、手伝って貰ったら、また『優しくするのは僕だけないんだ』そんな事を思ってしまっ上から。

    父さんから知らされた敵の『フェストゥム』の資料。
    1210

    Yukishiro

    DONE「巡る蒼穹」のプロローグ、この書き始めから、あのシリーズが始まりました。あのお話だけでシリーズにする予定ではなかったのでカットしてしまった始まり部分です。その為微妙に展開がズレてるかもしれません。シリーズのNo.に入れるにはやはり蛇足だろうと判断してこちらに移しました。
     一騎が伝えられなかった3度目は未だに言えてないのだろうけれど、このままなあなあにするのかしないのか…一騎次第と言う事で。
    巡る蒼穹 ーPrologueー言祝ぎの始まり(一騎side)


     はじめては、まだ小さな頃。
     出会って、まだ小学校にも上がる前。

    「そうし…」
    「どうしたの?かずき」

     一騎は俯いて、ぎゅぅぅと体の横で握り拳に力を入れると、徐に顔を上げて、それはもう真剣な真剣な瞳で総士を見詰め、

    「大きくなっても俺の側にいて!!」

     それが最初のプロポーズ。
     いや、プロポーズとか良く分からない頃で、只々側にいて欲しくて、結婚するとずっと一緒に居られるらしい、なんて良くある思い込みから始まった。
     でも、やっぱり結婚とか良く分からないから、一騎にはこう伝えるのが精一杯で、

    「うん、僕もかずきと一緒にいたい」

     にっこり可愛い笑顔で返してくれた総士は、きっとまだこの頃は自分の運命をはっきりとは知らされていなかったのだろう。
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