謎ポエム
え・ぶん:さとう との
MOURNING基本的に、お互いに対しての感情は(少なくとも現時点で)色恋の類いではない炭善、というのを描きがちなんだけど、一度その想いについて自分なりに言語化してみたかった謎ポエムになってしまったけど…
全然表現しきれてないので引き続き卒論課題にします(?) 2
sangurai3
DONEダイ大二次創作 原作後ある日の師匠と弟子 師匠のひとり語り 謎ポエム風腐のようなそうでないような?解釈はご自由にどうぞ
夜明けの空を翡翠が飛ぶ耳慣れた轟音を洞窟の外に聞いて目を覚ます。
渇いた喉を潤そうと、左手に小さく火を灯し右手で水差しを掴んだが、口をつける前に肺の奥から澱みがあふれ出した。
音を響かせぬよう口を押さえて咳気を飲み込み、掌を見る。
幸い血はあまり出ていなかった。
寝台の下を見下ろせば、北の大地で再会した弟弟子とその仲間達が岩肌のままの床に散らばって寝ている。
いつの間にか棚の隠し酒を呑んでいたらしい。まあいい。今更勿体なさがっても遠からず形見分けされるだけだ。
残りの酒は余らず彼等に持ち出されるだろうが、あいつは何を選ぶだろうか。
扉の向こうは寝入る前より闇が薄らいでいるようだった。
夜明けが近い。
寝台を下り椅子に掛けたままの上着を羽織る。床一面に広がる一団の間を、慎重に慎重に
3198渇いた喉を潤そうと、左手に小さく火を灯し右手で水差しを掴んだが、口をつける前に肺の奥から澱みがあふれ出した。
音を響かせぬよう口を押さえて咳気を飲み込み、掌を見る。
幸い血はあまり出ていなかった。
寝台の下を見下ろせば、北の大地で再会した弟弟子とその仲間達が岩肌のままの床に散らばって寝ている。
いつの間にか棚の隠し酒を呑んでいたらしい。まあいい。今更勿体なさがっても遠からず形見分けされるだけだ。
残りの酒は余らず彼等に持ち出されるだろうが、あいつは何を選ぶだろうか。
扉の向こうは寝入る前より闇が薄らいでいるようだった。
夜明けが近い。
寝台を下り椅子に掛けたままの上着を羽織る。床一面に広がる一団の間を、慎重に慎重に