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    遊馬

    poskonpnr

    PAST真月と遊馬 前のイベントのワンドロでお題お借りしたものでした
    「もうそろそろ雨も止みそうですけど、足元が悪いので今日の体育は自習にしますね。体育館は3年生が使っているし、保健の授業も特に遅れてないし……」
     私もテストの採点終わってないし。そうボソリと言い残して体育教師は部屋を去った。どう見ても自らの体裁を守るためだけに「何かあったら職員室まで来てね」と声をかけることも忘れずに。
    「あーあ、サッカー楽しみだったのにな」
    「いいじゃないですか遊馬くん、今週は宿題が多いし、この1時間でできるとこまで片しちゃいましょうよ」
     教師不在の教室はあっという間に賑わいを取り戻す。しかし、こういう事の度に皆喧しくして隣の教室の担任が乱入してくるということが度々なので、最近はどの生徒もその辺りの塩梅を弁えているようである。遊馬がちらりと見た先で小鳥は既に課題に取り掛かっているようであり、それならと鉄男の方を見ても同じく。放課後の時間を確保するためなら真面目にこの空き時間を有効利用しようということらしいが、遊馬にはそのやる気がとんと湧いてこない。隣にやってきた真月は自分のノートを机に出した上で、遊馬の鞄の中を問答無用で漁る。
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    poskonpnr

    DOODLE遊馬の誕生日祝いたいよ〜〜!!で凌牙とカイトがモタモタしてる話 というより会話文 意外と会話できる二人だったりしないかなという妄想……
    ※ゆまこと成立済
    ゆうずつ「風のうわさで聞いたのだけれど、遊馬って明後日がお誕生日らしいの」
     風のうわさ、と聞くと、まあせいぜいそよ風ぐらいを思い浮かべるだろうが、凌牙にとってそれがそよ風程度で済まないことは璃緒もよく理解しているところだろう。
     友だち、だろうか。あるいは学年で言えば遊馬は凌牙の後輩ということになるのだが、とてもそんな接し方をしようとは思わない。第一凌牙はまともに授業を受けていないので、学校という場で先輩ヅラをするのはどう考えても筋違いである。それならば、というところでの「友だち」だが、これほど居心地の悪くむず痒い言葉もない。
     しかしとにかく、名目は何でもいい。凌牙は遊馬のその日を黙って看過できなかった。自分でいいのかとか何をすればという部分は一切解決していなかったが、絶対に何かはしないと気がすまなかった。生まれた日だ。巡り巡って凌牙を、七皇を救った男の誕生日。こんな節目がないと、凌牙は自分の中に眠る遊馬への表現不可の感情を発露できないと感じた。
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