道真
はなの梅煮
DONE業平殿と基経様、両方から想われてる道真君の話。業道9割、基道1割くらい…?
焦燥 暖かな日差しが横から差し込み身体を温め、ちらちらとほころんだ梅の花の香りが風に乗って流れてくる。
春が来ていた。
業平は菅家の道真のいる対の屋に繋がる廊下を歩いていた。雲一つない、目に痛い程の青い空を見上げて口元を緩ませると、案内のために先を歩く白梅の背に問いかけた。
「道真は元気にしていたか」
そう言うのも、ついこの間までは宮中の行事や検非違使の務めで慌ただしく、菅家への足が遠のいていたからだった。こうして道真と顔を合わせることは一月ぶりくらいになろうか。
白梅に問わずとも今から道真と会うのだからその時に聴けば良いのだが、業平が問うても道真は「特に何も」としか言わないだろう。
道真は自分の近況を他の者に話すことは無いに等しい。屋敷に引きこもって書を読み耽っており、本当に何も変わりがないから、ということもあるだろうが、例え何かあったとしても話しはしない。話す必要がない、話すべきではないと思っているのだろう。それが些か寂しい気もするも、それは業平とて同じ。
5000春が来ていた。
業平は菅家の道真のいる対の屋に繋がる廊下を歩いていた。雲一つない、目に痛い程の青い空を見上げて口元を緩ませると、案内のために先を歩く白梅の背に問いかけた。
「道真は元気にしていたか」
そう言うのも、ついこの間までは宮中の行事や検非違使の務めで慌ただしく、菅家への足が遠のいていたからだった。こうして道真と顔を合わせることは一月ぶりくらいになろうか。
白梅に問わずとも今から道真と会うのだからその時に聴けば良いのだが、業平が問うても道真は「特に何も」としか言わないだろう。
道真は自分の近況を他の者に話すことは無いに等しい。屋敷に引きこもって書を読み耽っており、本当に何も変わりがないから、ということもあるだろうが、例え何かあったとしても話しはしない。話す必要がない、話すべきではないと思っているのだろう。それが些か寂しい気もするも、それは業平とて同じ。
はなの梅煮
PROGRESSプロステートチップを知った業平殿が道真君で試すお話。チップを入れておでかけまできました。
タイトル未定 一日が終わりを迎える頃、業平は一人自宅のリビングのソファにだらりと身体を預けていた。ソファの肘置きに左の肘をついて、右手にスマホを持っていた。スマホに開かれているSNSの画面は、業平の親指によって下へと流れていく。
ふと、ひとつの記事が目に止まった。プロステートチップ。尿道から挿入して直接前立腺を刺激することができる、最近出た新しいアダルトグッズらしい。
業平は興味を引かれ、記事に載っていたサイトを開いてみる。そのサイトの説明によると、チップは尿道の中に留置がしやすいように括れがあるらしい。加えて、ツイスト形状になっており、前立腺内で当たりが分散して快楽を与えるそうだ。この使い方、構造からして、男でも女のように精を出さずに絶頂を迎えることができるのだろう。
8936ふと、ひとつの記事が目に止まった。プロステートチップ。尿道から挿入して直接前立腺を刺激することができる、最近出た新しいアダルトグッズらしい。
業平は興味を引かれ、記事に載っていたサイトを開いてみる。そのサイトの説明によると、チップは尿道の中に留置がしやすいように括れがあるらしい。加えて、ツイスト形状になっており、前立腺内で当たりが分散して快楽を与えるそうだ。この使い方、構造からして、男でも女のように精を出さずに絶頂を迎えることができるのだろう。
バルサミコ
DONE私の性癖を詰め込んだ兄者ふる雪に 色まどはせる梅の花 鶯のみやわきてしのばむ
菅原道真5歳の頃の和歌(天才!)北野天満宮梅苑そろそろ開く頃ですね
横顔節目 ピアス・・・抑え目の色合い・・・
二枚目三枚目は別バージョン 3
koziorozec15
PROGRESS応…の門/中庸×道真お題は、お題bot(@odai_bot00)さんの『体温に依存する幼さ』。
体温に依存する幼さ一
夕空に雨が降り始めた。雨足は強く地面を打ち、遠くの山が烟(けぶ)るほどだった。時おり稲妻が走り、遠く雷が聞こえる。
中庸は帰りの牛車に乗ろうとしていた道真がわずかに躊躇したのを見てとった。自身は濡れなくとも牛飼い童はずぶ濡れになってしまうことは誰の目にも明らかだった。牛飼い童といっても必ずしも幼い者である訳ではなく、中庸が支度させた牛車には年配の男が付き従っており、この雨の中を往くことを思って憂鬱な顔をしている。
方違えの折りなどに使われるこの伴家の別邸は都の中心からは少し離れたところにあり、砂利敷きの路(みち)も多い。この雨ではぬかるみ、牛も足を取られるだろう。
「いま少し、雨が弱まるまで留まられてはいかがかな」
8912夕空に雨が降り始めた。雨足は強く地面を打ち、遠くの山が烟(けぶ)るほどだった。時おり稲妻が走り、遠く雷が聞こえる。
中庸は帰りの牛車に乗ろうとしていた道真がわずかに躊躇したのを見てとった。自身は濡れなくとも牛飼い童はずぶ濡れになってしまうことは誰の目にも明らかだった。牛飼い童といっても必ずしも幼い者である訳ではなく、中庸が支度させた牛車には年配の男が付き従っており、この雨の中を往くことを思って憂鬱な顔をしている。
方違えの折りなどに使われるこの伴家の別邸は都の中心からは少し離れたところにあり、砂利敷きの路(みち)も多い。この雨ではぬかるみ、牛も足を取られるだろう。
「いま少し、雨が弱まるまで留まられてはいかがかな」