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    隼人

    ナナシ/ムメイ

    DOODLE東映版。G最終話後。そのつもりでは無いのだけどいつものようにどうにも以下略。
    あの後、竜馬は隼人に怒ったんじゃなかろうかと言う話。

    この2022年になっても漫画版と東映版にしか描けていない部分があり、私にはそれこそがあの作品の重要な要素のひとつであり、核となる「三つの心」のベースでもあったと思います。
    戦争などは無ければいいと、あれらを読み受け取った人間の一人として思うのです。
    ■ 帰り戻る日「……っ、ハヤトの、馬鹿野郎!!」

     無事にミチルが乗るライガー号に救助された隼人に、そう叫んで竜馬は踵を返した。「先に戻って報告をする。隼人は任せた」と言葉少なに残して。


     恐竜帝国の侵略から間を開けず続いた百鬼帝国との争いは世界各国にも被害をもたらしながら、ゲッターロボのシャインスパークによる要塞島の撃破で終結した。被害は無かった訳にはならず、東京の一部などは「まるで三十年前のようだ」と語る人間も多い程の惨状であったが、兎にも角にも人類は再び生き延びたのだった。
     十八歳の少年少女達が世界の為にその命を賭して戦い得た二度目の勝利。
     その中から戦死者は辛うじて出なかったという事は、世界の犠牲から見れば酷くささやかで、しかし彼等には大きな違いでもあった。
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