2019年
mctk2kamo10
DOODLE2019年10月のミラフェスにアルテP相方と合同誌出したときのやつ腐じゃないよ でもレンキザキのオタクとして「弟子がわちゃわちゃしてたられんれも嬉しいよね ね」の気持ちで書いたからそういう意味で男同士がわちゃわちゃしている
弟子トリオの話 ただの水がこんなにも美味しいものだと知ったのはそういえばアイドルを始めてからかもしれない。麗はそんな感慨とともにキャップを閉じた。体を動かし、歌い、金のためではなく自分のために表現することの心地良い疲労に水分が染みる。特にTHE虎牙道と一緒だと、道流が大量に軽食を持ってきて、Altessimoにも分けてくれるので(と言ってももらうのは一割もない。三人とも本当によく食べる)、いつまでも動いていたいような気持ちになる。シンプルな塩にぎりひとつとボトル一本の水、これだけであまりにも満たされてしまうのだ。
水分補給のタイミングでしみじみと「美味しい」と呟いたとき、圭はそのわずかな声をたしかに聴きとって「そうだね」と微笑んでくれた。
7679水分補給のタイミングでしみじみと「美味しい」と呟いたとき、圭はそのわずかな声をたしかに聴きとって「そうだね」と微笑んでくれた。
minamikyo
PAST2019年のディミトリ誕の再録青獅子学級の誕生日パーティ 始業を知らせる鐘が鳴るよりも早い時間、青獅子の学級の教室はいつもより賑わっていた。
教室の隅には常であればない机が置かれ、賑わいの中心はそこにあった。
「メーチェってほんっと天才! こんなの誰も思いつかないよ」
「そうかしら〜食堂にもこんな感じのものがあったと思うんだけど〜」
サガルトの上に凍らせたクリームと新鮮な果実を彩りよく飾るメルセデスと、目を輝かせてそれを見つめるアネットの周りには沢山の料理が並んでいる。完成したのか手を止めたメルセデスは出来上がった品物が記憶と異なることに首を傾げている。
「メルセデス、アネット、本当に間に合うのですか?」
心配そうに言うイングリットだがその視線は机の上に乗り切らないほどの数々の料理に向かっている。
2823教室の隅には常であればない机が置かれ、賑わいの中心はそこにあった。
「メーチェってほんっと天才! こんなの誰も思いつかないよ」
「そうかしら〜食堂にもこんな感じのものがあったと思うんだけど〜」
サガルトの上に凍らせたクリームと新鮮な果実を彩りよく飾るメルセデスと、目を輝かせてそれを見つめるアネットの周りには沢山の料理が並んでいる。完成したのか手を止めたメルセデスは出来上がった品物が記憶と異なることに首を傾げている。
「メルセデス、アネット、本当に間に合うのですか?」
心配そうに言うイングリットだがその視線は机の上に乗り切らないほどの数々の料理に向かっている。
ピュウ
MEMO前半真上視点、後半海動視点のSSです。2019年頃のもの。誰が彼らを二人にするのか 悪魔がまた、人間を唆している。
真上はハンドモバイルから視線を外し、隊員達に檄を飛ばす相棒の背を見た。その先には、これからカーゴに乗り込む6名が整列している。20メートル程距離があり、何を言っているのかは所々聞き取れない。
本来ならば、海動と同じくデスカプリース隊を率いる真上もこれから任務へ向かう隊員達に何か言うべきなのだろうが、生憎全くと言っていいほど興味がなかった。こういうことは専ら海動の仕事になっている。
かつて東京地獄砂漠で海動剣と出逢った時、WSOが介入する規模にまで新宿一帯の紛争は激化していた。その火種も規模もあの男無しでは有り得ないことだった。後に分かったことだが、海動はそれまで敵として戦っていた無頼者集団を一声でまとめ上げると、戦意の矛先を別の勢力へ向けさせ、商人や無法者達を次々と戦いに巻き込んでいったらしい。
2337真上はハンドモバイルから視線を外し、隊員達に檄を飛ばす相棒の背を見た。その先には、これからカーゴに乗り込む6名が整列している。20メートル程距離があり、何を言っているのかは所々聞き取れない。
本来ならば、海動と同じくデスカプリース隊を率いる真上もこれから任務へ向かう隊員達に何か言うべきなのだろうが、生憎全くと言っていいほど興味がなかった。こういうことは専ら海動の仕事になっている。
かつて東京地獄砂漠で海動剣と出逢った時、WSOが介入する規模にまで新宿一帯の紛争は激化していた。その火種も規模もあの男無しでは有り得ないことだった。後に分かったことだが、海動はそれまで敵として戦っていた無頼者集団を一声でまとめ上げると、戦意の矛先を別の勢力へ向けさせ、商人や無法者達を次々と戦いに巻き込んでいったらしい。
🍵🍵🍵
PROGRESSちびくにちょぎちゃんの再録本は2019年から直近のちびひろくんが風邪ひく話までを収録+描きおろし予定。再録と言いながら2019年~2021年のはほとんど描き直ししてるので再録と言っていいものか・・・描き直しはこんな感じ 3kou1146
DONE虎伏が出会って仲良くなって別れた2018年の夏と、死滅回游後の2019年の夏の話。2022年夏時点の本誌の情報で描いております故、原作の内容と齟齬がありますが、何卒ご容赦ください。
順次更新します…完成版は支部に掲載予定です。
4/30→22~31P追加 おわり! 31
enokiDC
PASTCP:新快ワンドロライ(2019年8月)再掲。大学生設定の付き合ってる新快の、夏のある日のお話
アイスクリームよりあまい アイスが、無い。
冷凍庫の引き出しを開けた瞬間、黒羽快斗は絶望した。
買い置きしてあるアイスの在庫が、知らぬうちに底をついていたのである。
アイスクリームが大好きなのは子供の頃から変わらず、大学生となった今でもそれが好物であることにかわりない。故に、スーパーで買い物をするたび、次に買い物する日まで尽きないように計算して購入している、のだが……。
「そうだ。あれだ、あいつにやっちまったんだ」
一昨日のことだ。新一が遊びに来て、やることやったあとにアイスを食べていたら珍しくあいつも食べたがって、慈悲の心で一本恵んでやったのだった。そのことをすっかり失念していて、まだあると思ったまま最後の一本を昨日食べてしまったということだ。
2163冷凍庫の引き出しを開けた瞬間、黒羽快斗は絶望した。
買い置きしてあるアイスの在庫が、知らぬうちに底をついていたのである。
アイスクリームが大好きなのは子供の頃から変わらず、大学生となった今でもそれが好物であることにかわりない。故に、スーパーで買い物をするたび、次に買い物する日まで尽きないように計算して購入している、のだが……。
「そうだ。あれだ、あいつにやっちまったんだ」
一昨日のことだ。新一が遊びに来て、やることやったあとにアイスを食べていたら珍しくあいつも食べたがって、慈悲の心で一本恵んでやったのだった。そのことをすっかり失念していて、まだあると思ったまま最後の一本を昨日食べてしまったということだ。
enokiDC
PASTCP:新快過去(2019年)にワンドロライで書いた、同棲している大人新快の七夕のお話。
笹の葉セレナーデ ちりちりん、と、窓際の風鈴が涼やかな音色を立てて、揺れる。
梅雨も明け切らぬ夏。七月に入って少し経つが、ここのところ雨続きで気温があがることもなく。少し気が早いような気もしたが、きれいだから、と同居人が持ち込んでうきうきと風鈴を設置する様子を、家主の工藤新一はただただ黙って見守っていたのが数日前のこと。
「ただいまー」
玄関から通り抜けた風が風鈴を鳴らすのとほぼ同時、がさがさ音を立てながら同居人──もとい、恋人の黒羽快斗の声がきこえて、しばらくすると自分のいる居間へと姿を現した。
「おかえり……って、なんだそりゃあ?」
読書を中断して手元の本から顔をあげると、目の前に青々とした竹笹が迫る。その向こう側にある快斗の顔が、ニッと笑顔になり。
1801梅雨も明け切らぬ夏。七月に入って少し経つが、ここのところ雨続きで気温があがることもなく。少し気が早いような気もしたが、きれいだから、と同居人が持ち込んでうきうきと風鈴を設置する様子を、家主の工藤新一はただただ黙って見守っていたのが数日前のこと。
「ただいまー」
玄関から通り抜けた風が風鈴を鳴らすのとほぼ同時、がさがさ音を立てながら同居人──もとい、恋人の黒羽快斗の声がきこえて、しばらくすると自分のいる居間へと姿を現した。
「おかえり……って、なんだそりゃあ?」
読書を中断して手元の本から顔をあげると、目の前に青々とした竹笹が迫る。その向こう側にある快斗の顔が、ニッと笑顔になり。