niji
niji
REHABILIPSYCHO-PASSx御沢パロ。にましのPP御沢個人誌『Prhh Gsv Hfmuoldvi』に寄稿した小説です
合同誌の後、付き合ってる御幸執行官と沢村監視官が休日を一緒に過ごします。
最後の方の絵はこの小説の前日譚(けもみさわver)です、私服が野球用のしかなくてたまに持ってる普通の(?)服もクソダサって言われたなあ…という思い出がジャージ登場に繋がりました😌 18
Tolege
TRAINING現パロ納探(https://twitter.com/tolege_niji/status/1331654048198520832?s=21)
の後日談で練習作。
甘やかすって言ってもさほど甘やかしてない。
ぺが帰宅した後から始まる。
***************
「…なにか?」
イソップの問いかけで、無意識に見つめていたことを自覚して耳が熱くなる。
「ぁ、いや…知らないベストだなって」
今朝も同じ格好を見たはずだが、寝ぼけていたせいか記憶にない。
しかしそれ以前の記憶を辿っても見た覚えがない。
脱いだジャケットを片手に、イソップはひとつ瞬きをした。
「今日初めて着ました」
「あぁ、」
道理で見たことないわけだ。
イソップからジャケットを受け取り、クローゼットへ掛けに行く。
軽く形を整えて仕舞い、戸を閉めると、手をそっと絡め取られる。ちゃんと洗ってきたのか、その手は少し湿ってて、ひんやりとしている。
でも珍しい、今日はまだベストを着たままだ。
「…、似合いますか」
「うん、すっごく」
1775イソップの問いかけで、無意識に見つめていたことを自覚して耳が熱くなる。
「ぁ、いや…知らないベストだなって」
今朝も同じ格好を見たはずだが、寝ぼけていたせいか記憶にない。
しかしそれ以前の記憶を辿っても見た覚えがない。
脱いだジャケットを片手に、イソップはひとつ瞬きをした。
「今日初めて着ました」
「あぁ、」
道理で見たことないわけだ。
イソップからジャケットを受け取り、クローゼットへ掛けに行く。
軽く形を整えて仕舞い、戸を閉めると、手をそっと絡め取られる。ちゃんと洗ってきたのか、その手は少し湿ってて、ひんやりとしている。
でも珍しい、今日はまだベストを着たままだ。
「…、似合いますか」
「うん、すっごく」
niji
REHABILI小説投稿できるようになってる…?何が切欠だったのかは正直わからない。恐らく2年生の間で、教室で交わされる何気ない雑談の中、そういう話題にでもなったのだろう。室内練習場の外に備え付けられたベンチに座り、珍しく熱心にスマートフォンを弄っている沢村の隣にそっと腰掛ける。頭を引いて少し遠目で画面を覗き込むと(野球部の男子寮にプライバシーへの配慮なんてものは無い)、これまた珍しく、見ているのは俺でも知っている大手通販サイトの検索画面のようだった。膝に肘をついて顎に手を当て、小難しい顔で提示される写真の数々を見比べている。
「天体望遠鏡?」
俺が横で覗き見ていることに気がついていなかったらしい。がばりと沢村が上体を起こし、少し頬を赤らめる。
「ちょっと、人の携帯見ないでつかーさい」
「今更だろ。てか、星とか興味あったのか」
ガサツなお前にそういうイメージないから、なんだか意外だと茶化すと、太い眉を釣り上げて唇を尖らせた。
「まあ……人並みには? ってかあんたに関係ないでしょ。ほっといてください」
むくれて再びスマートフォンに視線を落とす。過酷な夏はそのピークを過ぎ、季節の移ろいを感じさせる緩やかな風が、建物の間を吹き抜 3798