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    niji

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    MOURNING「6畳半の夢」
    1時間縛りで書いたもの。修正入れてます

    http://sokkyo-niji.com/novel.php?id=182330
    元の文はこれ。↑

    お題は「素人の痛み」でした、めっちゃ難しかった…
    【的夏】6畳半の夢

    お題:素人の痛み



    一人用の布団に二人じゃさすがにせまいね、と笑った。
    今日は藤原夫妻の…いや、夏目くんの家に泊まらせてもらっているのだ。あの猫も隣にいるが、今はそれ以上に夏目くんと一夜を共にできるのが嬉しくてたまらなかった。
    いやらしい意味じゃなく、言葉の意味通りに。

    本当に狭いので、二人でぎゅうぎゅうに抱き合わなければならない。
    足を絡み合わせて遊んでいると、猫からの視線が痛く刺さる。まるで私の獲物に手を出すなとでも言いたげだったが、お構い無しに夏目の細腰を抱いた。
    夏目くんは本当に細っこいですね、と眠たいかすれ声で言う。すると、すぐに抗議の言葉が返ってきた。
    「的場さん。おれ、別に女の子じゃないので。そんなこと言われても嬉しくないですよ」
    そうでしたね、ごめんなさいと謝ると、いいですよと笑い混じりの返答が来る。
    今日は夏目くんもご機嫌だなあと髪を撫でていると、シャンプーの香りが舞った。
    思わずうなじに顔を埋める。ぴくりと跳ねる細腰を片手で押さえつけて、すぅと匂いを嗅いだ。
    夏目くんは無抵抗のまま体を任せきっている。それが可愛くて、愛しくて。もう片方の手 2644

    niji

    REHABILI小説投稿できるようになってる…?何が切欠だったのかは正直わからない。恐らく2年生の間で、教室で交わされる何気ない雑談の中、そういう話題にでもなったのだろう。
     室内練習場の外に備え付けられたベンチに座り、珍しく熱心にスマートフォンを弄っている沢村の隣にそっと腰掛ける。頭を引いて少し遠目で画面を覗き込むと(野球部の男子寮にプライバシーへの配慮なんてものは無い)、これまた珍しく、見ているのは俺でも知っている大手通販サイトの検索画面のようだった。膝に肘をついて顎に手を当て、小難しい顔で提示される写真の数々を見比べている。
    「天体望遠鏡?」
     俺が横で覗き見ていることに気がついていなかったらしい。がばりと沢村が上体を起こし、少し頬を赤らめる。
    「ちょっと、人の携帯見ないでつかーさい」
    「今更だろ。てか、星とか興味あったのか」
     ガサツなお前にそういうイメージないから、なんだか意外だと茶化すと、太い眉を釣り上げて唇を尖らせた。
    「まあ……人並みには? ってかあんたに関係ないでしょ。ほっといてください」
     むくれて再びスマートフォンに視線を落とす。過酷な夏はそのピークを過ぎ、季節の移ろいを感じさせる緩やかな風が、建物の間を吹き抜 3798