vio
こはく
DONE初書きViolisko。🔮→🐑なのでご注意を。叶わない恋に耐えられなくなった🔮を🔗が抱こうとするお話。
続きがあります。
優しさも愛も、全部君に。乱れたふたつの呼吸音が、重なっては離れていく。
「浮奇」
重たかった衣服は、彼の大きな手によってみるみるうちに剥がされていった。
肌が空気に触れ、ただ、涼しいなと思う。
「なに」
返答を返す。生来の僕の、とてもマイペースな速度で。
この人の前で僕は無理に飾らなくて良いことを知っている。
だって、きっとそういう関係だから。
「泣かないでよ」
唐突に告げられたその言葉を、うまく認識できなかった。
はっとして自分の目元に手を寄越すと、確かにそこからは涙が溢れていた。
「どうして」
滑稽なほど、自分の涙の理由がわからなかった。
そんな僕を見てサニーはため息をつく。
「そりゃそうだよ。俺たちが今からなにをしようとしてるのか、本当にわかってる?」
1903「浮奇」
重たかった衣服は、彼の大きな手によってみるみるうちに剥がされていった。
肌が空気に触れ、ただ、涼しいなと思う。
「なに」
返答を返す。生来の僕の、とてもマイペースな速度で。
この人の前で僕は無理に飾らなくて良いことを知っている。
だって、きっとそういう関係だから。
「泣かないでよ」
唐突に告げられたその言葉を、うまく認識できなかった。
はっとして自分の目元に手を寄越すと、確かにそこからは涙が溢れていた。
「どうして」
滑稽なほど、自分の涙の理由がわからなかった。
そんな僕を見てサニーはため息をつく。
「そりゃそうだよ。俺たちが今からなにをしようとしてるのか、本当にわかってる?」
red_menten
DOODLE🔮&🐑人殺しの浮奇と一緒に誰も殺してないふーちゃんが逃避行に出かける話です。
ふーちゃんの自己犠牲の男って感じが大好きなので勝手に設定盛り込みました。
学パロ 歌パロ
詳しくは1話目参照でお願いします。
人を殺した🔮と親友の🐑が高三の夏に逃避行する話ep.3
雨粒が屋根から落ちていくのをただぼんやりと見ていた。
機械の手足を持つ彼は、人一倍人に優しいし、人一倍努力家だ。
なんでも出来る兄と比べられる事が多かったからか、面倒事を避けるその性格からか、彼は入学当初から優等生というレッテルが貼られていた。
そんな彼のレッテルを自分が外すことを何度夢見た事か。
家庭環境に恵まれず、いつもどこか違う場所からみんなを見ている自分にさえ優しい彼。
彼が準備してくれたタオルを頭にかけ、彼シャツをしようとして出来なかった結果破ってしまった彼のシャツへ視線を移す。
身長差はあるのに、彼は短めのトップスばかり着るからか、憧れの彼シャツはできなかったし
そもそもズボンがぶかぶかとかではなく普通に入ってしまったのでシャツ1枚でいるわけにもいかなかったのだ。
8446雨粒が屋根から落ちていくのをただぼんやりと見ていた。
機械の手足を持つ彼は、人一倍人に優しいし、人一倍努力家だ。
なんでも出来る兄と比べられる事が多かったからか、面倒事を避けるその性格からか、彼は入学当初から優等生というレッテルが貼られていた。
そんな彼のレッテルを自分が外すことを何度夢見た事か。
家庭環境に恵まれず、いつもどこか違う場所からみんなを見ている自分にさえ優しい彼。
彼が準備してくれたタオルを頭にかけ、彼シャツをしようとして出来なかった結果破ってしまった彼のシャツへ視線を移す。
身長差はあるのに、彼は短めのトップスばかり着るからか、憧れの彼シャツはできなかったし
そもそもズボンがぶかぶかとかではなく普通に入ってしまったのでシャツ1枚でいるわけにもいかなかったのだ。
moooom__m
DOODLE🟡🟣/学パロピアスが開いている描写、🟡🟣が同級生設定などが含まれます。
ピアス痕といたずら 高校2年生の遠足はかったるい雰囲気に包まれている。勉強をしなくて良いという解放感と、でも無責任に楽しめるものでもないな、という全員の意識が絡まり合って、なんともカオスな空気を生み出す。
行きのバスで行われるレクリエーションなんかは本当に盛り上がるものでもない。そもそも先生が用意したものなど反抗期の子どもが楽しめるわけだってないのだ。スマホをイジるのもありだけど、でもそれは流石に興味を持たなさすぎなのかな、というギリギリのラインで、数人のクラスメイトは寝ている。
今回のレクは「実は私、〇〇なんです」を真実か当てるゲーム。司会はクラスの少しギャルっぽい女子。
〇〇ちゃん、実は男の兄弟が居るんです、〇か✕か。
1376行きのバスで行われるレクリエーションなんかは本当に盛り上がるものでもない。そもそも先生が用意したものなど反抗期の子どもが楽しめるわけだってないのだ。スマホをイジるのもありだけど、でもそれは流石に興味を持たなさすぎなのかな、というギリギリのラインで、数人のクラスメイトは寝ている。
今回のレクは「実は私、〇〇なんです」を真実か当てるゲーム。司会はクラスの少しギャルっぽい女子。
〇〇ちゃん、実は男の兄弟が居るんです、〇か✕か。
しきる
DONE🔗×🔮当然のように学パロです
暑い夏にキスする話
Fragileその日も昨日と変わらず、嫌気がさすくらいの真夏日だった。
テスト前最後の授業が終わり、教室の中はそれぞれまばらに行動をとっていた。
クーラーの効いた教室でだらだらと駄弁る者、足早に帰る支度をする者といる中で、浮奇もまた帰宅への準備を進め、イヤホンを取り出していた。
「浮奇ー」
自分を呼ぶ声が聞こえ、振り向くと、鮮やかな黄色の男が廊下で手を振っていた。
「サニー、どうしたの」
「数Ⅱの対策プリントって持ってたりしない?昨日配られたやつ」
失くしちゃって、と申し訳なさそうにサニーは笑う。
「あー、ちょっと待って…確かあるはず」
鞄の中身を探り、ノートに挟まれたプリントを取り出す。帰宅後に解こうとしていたので、丁度真っ白の状態だ。
1838テスト前最後の授業が終わり、教室の中はそれぞれまばらに行動をとっていた。
クーラーの効いた教室でだらだらと駄弁る者、足早に帰る支度をする者といる中で、浮奇もまた帰宅への準備を進め、イヤホンを取り出していた。
「浮奇ー」
自分を呼ぶ声が聞こえ、振り向くと、鮮やかな黄色の男が廊下で手を振っていた。
「サニー、どうしたの」
「数Ⅱの対策プリントって持ってたりしない?昨日配られたやつ」
失くしちゃって、と申し訳なさそうにサニーは笑う。
「あー、ちょっと待って…確かあるはず」
鞄の中身を探り、ノートに挟まれたプリントを取り出す。帰宅後に解こうとしていたので、丁度真っ白の状態だ。