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    リファ

    serpente_Mela

    PASTベリファー。以前Twitterに載せてたやつ。
    ちょっといちゃいちゃしててなんかちょっとほんのり甘い。
    空の色がオレンジ色に変わる頃こんこんと扉を叩く音が静かな部屋に響くと、家主の許可も得ずに扉は開かれた。部屋に置かれたソファーに腰掛けて分厚い本を開いて読んでいるルシファーはノックの音にも扉が開く軋んだ音にも全く反応する様子も無く、本に視線を落としたままやって来た相手を迎え入れる姿勢も見せなかった。
    今まで来訪を歓迎されたことのないベリアルはいつもと変わらぬ反応に安心感すら抱きながら、ルシファーが一人腰掛ける高級な座り心地のいいソファーの方まで足を進めていった。


    「ファーさん、座っていい?」
    「………………」
    「ウフフ、じゃあ失礼して」


    返事がないのは了承の印だというこれもまたいつも通りの解釈をしたベリアルはルシファーの横へと腰を下ろした。ふかふかとしたソファーは体重を受けてゆっくり沈み込むが、少し体が揺れた程度で反応を見せるルシファーではなくページを捲ることと瞬き以外の無駄な動きをすることはなく、ベリアルが来る前と全く変わりないのだろう。最初の頃は邪魔をするなと押し退けられたりしていたが、構えば何倍にもなって帰ってくるということをすぐに理解したルシファーは構わない方が邪魔をされないと、よっぽどのことがない限り放っておくことを決めたようだ。
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