逆バニー
ankounabeuktk
DONE逆バニーのリク。ご主人様の逆襲【オル相】 オールマイトがベッドの上で微睡んでいると、遠くでドアが開く気配がした。枕元に置いたスマートフォンには着信も新着メッセージの形跡もない。時刻は深夜三時を過ぎているから、起こしてはいけないと配慮したのだろうなと思う。眠気はまだ残っていたけれど疲れて帰宅した恋人を無視して眠りに戻ることはできない。オールマイトはベッドから降りて、明かりだけは灯していた廊下をぺたぺたとリビングへ歩いた。
「おかえ……」
相澤はオールマイトが起きていると思わなかったのだろう。鉢合わせした先でぱちくりと目だけを見開き、無言で驚いている。
「起きてたんですか」
「いや、寝てた。君が遅くなるって言ってたから──」
言いながらオールマイトは、相澤が持っている紙袋からはみ出しているものを凝視せざるを得なかった。
2442「おかえ……」
相澤はオールマイトが起きていると思わなかったのだろう。鉢合わせした先でぱちくりと目だけを見開き、無言で驚いている。
「起きてたんですか」
「いや、寝てた。君が遅くなるって言ってたから──」
言いながらオールマイトは、相澤が持っている紙袋からはみ出しているものを凝視せざるを得なかった。
toaru_otaku_
DONEこは斑ワンドロワンライ、今週も開催ありがとうございます!お題「逆バニーの日」お借りしました。
酒と嫉妬と兎と君と 斑は酒に強い。まだあまり飲酒経験は多くないが、成人してからこのかた酒の席での失敗というものをしたことはないし、同年代のアイドルたちと飲んでいても、最後には酔い潰れた彼らを運ぶ力仕事さえこなせた程度には強かった。自分の限界を見誤らない自信があったとも言う。しかし、今朝の部屋の惨状を見る限り、どうも昨夜、自分ははじめてあまりよろしくない酔い方をしたらしかった。
共に酒を煽っていたのは天城燐音である。彼と酒を飲むのは初めてだった。
良い店を知っていると言われ、連れて行かれたのは彼がいつもパフォーマンスを披露している居酒屋だった。あまりにも楽しそうに彼が酒を煽りつつ歌ったり踊ったりするものだから、つられて斑もついつい羽目をはずしたのだ。「ここならESの目もそう届かねェぞ、好きにやれ」と囁かれて、どこから持ち出したのか渡されたギターをかき鳴らし、やがて小さなステージの上で持ち歌まで披露してすっかり良い気分になってしまった。
3374共に酒を煽っていたのは天城燐音である。彼と酒を飲むのは初めてだった。
良い店を知っていると言われ、連れて行かれたのは彼がいつもパフォーマンスを披露している居酒屋だった。あまりにも楽しそうに彼が酒を煽りつつ歌ったり踊ったりするものだから、つられて斑もついつい羽目をはずしたのだ。「ここならESの目もそう届かねェぞ、好きにやれ」と囁かれて、どこから持ち出したのか渡されたギターをかき鳴らし、やがて小さなステージの上で持ち歌まで披露してすっかり良い気分になってしまった。