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    くじら

    96noScull

    DONEかいぞくおうじょのアニメ1話見て勢いだけ書いた。新刊はたまたまゲットできました…ネタバレは目くじら立てないタイプなので知ってたからなんというか(ごにょごにょ)
    せめて二次は楽しくしたいです(´;ω;`)多分ヒナちゃん仲間作って取り返しに来そうw板挟みヒロインみっち()
    似非ファンタジーまいたけ オレたちの村は首都の傍にあってそこそこ栄えていた。でも新興国に首都が落とされて、オレたちの村も従うことになった。
    「で、村一番の美人って聞いてたんだけど。
    お前男じゃん」
     首都と周辺の村はトーマンとかいう新興国の王のもの。村の綺麗どころは集められ献上されることになった。
     オレの幼馴染のヒナも。
     なのでオレはヒナと入れ替わることにした。ヒナには弟の直人とオレの仲間4人がついて、国境まで逃げる手はずになっている。
     時間稼ぎが目的だった。それは果たされた。
     間抜けなことに白いドレスに身を包み、監視をごまかすために被ったヴェールは剥がされたために男丸出しの容姿になってしまった。
     男にしては華奢な方だが女と見ればゴツイ。そんな微妙な外見だったから寝所まで保ったのは僥倖と言っていい。というか身体チェックの時に男が「こいつでいい」と腕を掴んで寝所に引っ張り込んだもんだから恐ろしいほどの幸運だった。もしバレていたらその場で殺されていたはずだ。
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    fuji_u2dch

    MOURNINGホシクジラ(宇宙鯨)という種族の青さんのお話を書こうとしてあまりのファンタジー感の強さにやめたもの

    ホシクジラ(宇宙鯨)とは?
    宇宙を泳ぐ鯨。幻想種のうちの一つ。海の鯨と似た身体をもつが、これまで関わったことのある種族のカタチを借りることもでき、言葉を交わすことも出来るらしい。
    生き物の夢を餌とする。これまで食べてきた夢を身体に貯蓄することで、透明な身体の中で星が瞬くようにも見える。
    宇宙飛ぶクジラは夢をみない 潮騒の音と月の静けさ。宵闇の安寧と夜風のせせらぎ。それらに浮かされて、すいと尾鰭で静まり返った星海を蹴った。
     人型をしていたならばきっと、鼻歌を奏でたであろうぐらいには、ホシクジラの鬱は上機嫌だった。このような夜には、美味しい食事が摂れる。事実、先ほどの海辺近くの家で眠っていたニンゲンの夢は、少しばかり食んだ瞬間にすぅと融けるような心地よいものだった。きっと水晶を食べた時は、あんな味だ。無味のようでいて、しかし爽やかで。後味の引かない涼しさに、それから少しばかりのうらさびしさをアクセントに添えて。見事にホシクジラとしての鬱が好む夢だった。
     腹ごなしも済んで、なんとはなしに人の多い都市部へ方向を変える。文明の灯りが灯された建物の聳え立つ空へ。泳ぎにくいけれども、どうせ自身を気にするイキモノは少ないからホシクジラは悠々と尾鰭を上下させ、身体を泳がす。時計塔だかなんだか知らないが、邪魔な建物を目印に。夜なのによおやるわと胸のうちで呟いて、目下のいくつもの光を眺める。月夜の海面より、地上はよっぽど眩しかった。
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