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    マツリ

    bell39399

    DONE強欲まつりで頭ぼうおん🤯して爆誕した産物です。
    そのうち支部にあげます。きっと。
    旅バンエレ 旅慣れているバンと、始めて旅のエレイン。二人きりの気ままで気楽な旅だ、荷物は最小限。当然着替えも持たない。バンは着たきりすずめに慣れているし、エレインはその気になれば、妖精の不思議な力で何時でも着替えられる。

     少し開けた、大きめの街を訪ねた。たくさん並ぶ商店の屋根やサインは色とりどりで、緑ばかり眺めてきた目には少し眩しい。
    「久々に宿に泊まるか。ゆっくり休んでリフレッシュしようぜ〜♪ 旨い酒と飯のあるところ探してよ♫」
    「貴方の主な目的はお酒、でしょ?」
     いたずらっぽく笑うエレインに軽く小突かれたバンは、カカと笑った。
    「まぁな〜♫ ともかくその辺の店で、何処が良いか探り入れるか♪」
     
     往来はそこそこの賑わいだ。その間を器用にひょいひょい、と誰にもぶつからずに泳ぐように縫って歩く。エレインはその肩にとまりながら、視界を過ぎゆく店を眺めた。まだまだ妖精族、それもエレインのように美しく輝く羽を持つ妖精は珍しく、街の人々は皆振り返る。特に子どもたちは、興味もあらわに妖精さん! とエレインを指差すが、そのような事もすっかり慣れっこになり笑顔で手を振って応えた。
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