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    青井青蓮

    DONEめっちゃ遅れましたが重雲誕生日SSです。ごめんね重雲くん
    9月7日のカクテル言葉を参考にしたお話のつもりです
    いつも通り捏造と、お友達の面々もいますがほぼ重雲と鍾離先生です
    乾杯 朗らかな笑い声に気を取られ、首を傾げる者と連られて笑みを零す者が往来する緋雲の丘の一角。
    声の出所である往生堂の葬儀屋特有の厳かさはなりを潜め、中庭では代替わりして久しい変り者の堂主とその客卿、堂主が招いた友人らがテーブルを囲っていた。

     予め用意しておいたいくつかの題材に沿って、始めに行秋が読み胡桃がそれに続く。流麗に始まり奇抜な形で締め括られできた詩を静聴していた鍾離が暫しの吟味の後に詩に込められたその意味を読み解き、博識な客卿が至極真面目な顔で述べる見解を聴いた重雲は詠み手二人に審査結果を強請られるまでの間笑いを堪えるのに精一杯となる。
     題材が残り僅かとなり、墨の乾ききらない紙がテーブルを占領しだす頃になると、審査員の評価や詩の解釈などそっちのけとなり、笑いながら洒落を掛け合う詩人達の姿についには堪えきれなくなった重雲もついには吹き出し、少年少女が笑い合うその光景に鍾離も連られるように口を押さえくつくつと喉を鳴らす。
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    きゃろっと NO.八

    DONE鍾離×夢主(女)

    夢として書いていますが、立ち位置が旅人の女主としても、旅人としても、読めると思います。
    捏造あり、地雷が無い人おススメです。

    ネタバレしてしまうのでここでは書けませんが、検索して下さい。
    読んでくれた人が、ひとつぶで二度美味しくいただけると嬉しです。(ぺこり)
    その先の何処かへ「……お前は、何処を見ている……」
     不意にそう問われて、私は声の主のである隣に立つ鍾離先生へ顔を向けた。
    「俺には見えない何処を、お前は見ている?」
     お昼過ぎに璃月の街中で買い物したりして、時間が久しぶりにあるな~なんてぶらぶらしていたら偶然鍾離先生と出会って、天気がいいこの時期は特に景色が綺麗だから、と、時間もあるならと誘われて一緒に来たところは、璃月でとても高い頂の上。
     丁度、オレンジ色の空と海とが繋がって水平線を色の中に溶かし込んでいる時間帯だったこともあって、私はオレンジが溶けたその先の遠くを眺めていた。
     あのオレンジ色が続いている何処かに見つけなければいけない何かがあるはずなのに、私はそれを思い出せなくて、でも、そこに辿り着かなければいけないのにそこが何処なのかわからない焦燥感が時々私を包み込もうとして来るのを振り解きながら、それでも、確かにそこに近づいているささやかな実感しかなくて、ちゃんと目に見える形として成せていないのがもどかしい。
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