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    青井青蓮

    @AMS2634

    重雲受けしかないです(キッパリ)

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    青井青蓮

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    めっちゃ遅れましたが重雲誕生日SSです。ごめんね重雲くん
    9月7日のカクテル言葉を参考にしたお話のつもりです
    いつも通り捏造と、お友達の面々もいますがほぼ重雲と鍾離先生です

    #原神
    genshin
    #重雲
    Chongyun

    乾杯 朗らかな笑い声に気を取られ、首を傾げる者と連られて笑みを零す者が往来する緋雲の丘の一角。
    声の出所である往生堂の葬儀屋特有の厳かさはなりを潜め、中庭では代替わりして久しい変り者の堂主とその客卿、堂主が招いた友人らがテーブルを囲っていた。

     予め用意しておいたいくつかの題材に沿って、始めに行秋が読み胡桃がそれに続く。流麗に始まり奇抜な形で締め括られできた詩を静聴していた鍾離が暫しの吟味の後に詩に込められたその意味を読み解き、博識な客卿が至極真面目な顔で述べる見解を聴いた重雲は詠み手二人に審査結果を強請られるまでの間笑いを堪えるのに精一杯となる。
     題材が残り僅かとなり、墨の乾ききらない紙がテーブルを占領しだす頃になると、審査員の評価や詩の解釈などそっちのけとなり、笑いながら洒落を掛け合う詩人達の姿についには堪えきれなくなった重雲もついには吹き出し、少年少女が笑い合うその光景に鍾離も連られるように口を押さえくつくつと喉を鳴らす。
    白い雲が疎らに泳ぐ青空の下、繁栄の象徴と言われる黄金色の銀杏の葉が、夏の終わりを告げるような乾いた風に乗って彼らの頭上を舞うように流れていく。

     行秋が重雲の変化に気付いたのは、丁度詩の題材が尽きたときだった。
    余程面白かったのか、未だに肩を小刻みに揺らしながらくすくすと笑っている重雲はここへ来たときよりも顔が赤くなっており、うっすらと汗ばんだ額に前髪がへばり付いていた。

    「重雲、大丈夫かい?」
    「ははっ……うん?」

    目尻に溜まった涙を親指で拭いながら返事をしようとした重雲だったが、そこで漸く自身の呼吸の熱さに気付いた。
    毎度のことながら彼らとこうして過ごすのは心底楽しく、故にふと自身の体質を忘れてしまうこともある。
    額に手の甲をあてがい、きっちりと着込んだ装束の首元に隙間を作って呼吸を整えようとするが、少しして残念そうに呟いた。

    「……暑い」
    「ありゃりゃ。本当に大丈夫?」
    「あぁ……あ、いや、このままだと迷惑をかけてしまうかもしれない」

     重雲の体質をよく知っている行秋は勿論、葬儀屋として古い歴史を持つ往生堂の現堂主として、陰陽の均衡を誰よりも重んじる胡桃にしてみても、純陽の体と呼ばれるその体質が当人にとってどれほどの負担となっているかなど想像に難くなく、重雲の顔を心配そうに覗き込んで声をかける。
     気の知れた彼らとこうして過ごすのはとても幸せな時間ではあるが、だからといって高熱で倒れるような粗相をしでかすわけにはいかない。
    幾度と行われてきたこの集まりで体調を崩したときの重雲は、決まって早めに席を立とうとする。いつもであればそのままお開きとなり、重雲が途中で倒れてしまわぬよう行秋が送っていくのだが、この日は違った。

    「じゃあ休憩しよっか!部屋で少し休んできなよ」
    「え?し、しかし……」
    「そうだね。ここは僕達で片付けておくから」

    いつもと違う流れに少しばかりの戸惑いを見せる重雲を他所に、先程まで掛け合いをしていた二人がさも当然のように卓上に広げられた良作の数々を丁寧に片付け始めた。
    手際よく手を動かしながら、胡桃が目配せをする。

    「ここが散らかってちゃあ続きどころじゃないもんね。鍾離さん、任せていい?」
    「あぁ勿論だとも。重雲、こっちへ来るといい」

    冷たい飲物を用意してあるんだ。堂主の合図を受け、椅子から立ち上がった鍾離が重雲を茶室へ誘う。
    内密に計画した‘サプライズ’のことなど知る由も無い重雲が促がされるままに客卿の広い背中を追っていくのを見届けた詩人二人は、小さく頷きあった。





    ***





    「すぐに出来るから掛けていてくれ」

     適当な椅子に重雲を座らせると、戸棚から一本の瓶を取り出した。
    中は透明な琥珀色の液体で満ちており、その中身が注がれるであろう小ぶりなグラスにはぴったり入る程の大きさに削られた氷がひとつ。軽策に水源を持つ支流のうち、ドラゴンスパインの寒気に晒され出来上がった不純物の無い天然の氷をわざわざ削り取ったという。
     扱う素材に一際拘る性質だと話には聞いていたものの、その拘りっぷりを実際に目の当たりにした重雲はというと、たかが氷の為にあんなところまで、と言いたくなるのをなんとか堪えていた。何せそんな苦労をして手に入れた貴重なものを、今から自分に振舞おうとしてくれるのだ。

     ――キュポンッ、と音を立てて蓋が外された瓶の中の琥珀色が、グラスの中へと注がれる。半分くらいまで注がれたところで今度は別の瓶の中身が注がれる。こっちは無色透明だ。曰く、削り取った氷と同じ場所で取れる地下水で、そのまま飲んでも十二分に冷たく美味しいが、氷と一緒に採取すれば保冷効果もより長続きするのだと。
     こちらの‘これ’も同じ水を使って仕込んだんだ、と琥珀の瓶を指しながら語る鍾離の話を大人しく聞いていた重雲だったが、ドラゴンスパインの冷たい湧き水のくだりから、採取した場所がその口から出やしないかと、一言一句逃すことなく聞き入っていた。
    ミントの葉を掌でパンッと叩いてからグラスへ入れ、銀製のマドラーでかき混ぜる。グラスの中の大きな氷がマドラーの動きに合わせてくるくると踊る度に、冷たく涼しげな音を立てる。

    「待たせたな。口に合うといいが」

    『新種の茶だろうか』、『鍾離殿でも作り置きとかするのか』などとぼんやり考えていた重雲だったが、目の前に置かれた小さなグラスから甘い香りが漂ってきたが為に目を見開いた。
    言葉を失くしたまま鍾離を見ると、どこか含みのありそうな、しかし優しげな笑みを浮かべたまま片手に持ったグラスの中身をゆっくりと揺らし、香りを堪能している。

    (この香り……お茶、ではないのか?さすがに酒ではないだろうが……)

     暫しの間思案していた重雲だったが、結局は人より体温が高い自分の掌の熱にも負けないグラスの冷たさに抗うことをやめ、いただきます、と告げてグラスの中身を一口含む。
    よく知った香りが仄かに鼻から抜けていくのを感じたとき、思わず言葉を漏らした。

    「杏仁……?」
    「ほう?」

    甘く蕩ける慣れ親しんだ純白よりも複雑な風味を感じるものの、味わったことのある仄かな甘い香りを確かに感じ、物珍しげにグラスの中を見つめる重雲の反応に、鍾離が感心したように口を開いた。

    「これはある異国の酒を模して作ったものでな。加工の工程も全く違うものだが、主原料として確かに杏の核を使っている。他にも様々な薬草を見繕って配合したから特有の香りはそれ程強くは無かった筈だが」

     よくわかったな、と鍾離に褒められ僅かに嬉しそうな表情を浮かべる重雲。両手で包み込むように持つグラスは依然として冷たいまま。
    大きな氷をカラリと鳴らし、再びグラスを傾ける。共に漬け込まれたであろう清心による微かな苦味と、火照った身には丁度よいだろうとあえて入れられたミントの清涼感も相俟って、喉を過ぎると心地良い冷たさと心を落ち着ける優しい香りが染みるようだった。
    極上の風味が冷たいまま身体の奥に流れ込むのを感じながら、重雲はふと感じた疑問を口にした。

    「本当に美味しいです、これ。……しかし、どうしてわざわざこのようなものを?」
    「ん?」
    「先程‘異国の酒を模した’と仰ってましたが、これ程のものを作れるのであれば元から酒を作ればよかったのではないか、と思いまして」

    酒であればさぞや良い美酒が出来たのではないだろうか。
    冷たい飲物であれば、この氷と割るのに使ったあの湧き水、気を利かせて入れてくれたであろうミントの葉だけでよかったはず。鍾離が酒を嗜むことを知っていた重雲にとって、酒を模して酒じゃないものを作るのが不可解だった。

    「ふむ、確かにお前の言う通りだ。本来であれば酒として用意したかったが、これは――今日、お前に贈るこの一杯は、お前が口に出来るものでなければ意味を持たないんだ」
    「ぼくに、贈る……?」

     首を傾げる重雲から視線を逸らし、閉じられた窓の方を見やる。窓の外は先程まで二人もいた中庭だ。
    彼らが練ったサプライズ計画の通りであれば、今頃は万民堂の娘が厨房を占拠して拵え、急ぎ足で抱えてきたであろうご馳走――本日の主役が好む冷菜を主とした――の数々が、あのテーブルに並べられている最中だろう。
     凄腕シェフによる指揮の下、老舗葬儀屋の堂主と大商会の次男坊が配膳でてんやわんやしている光景を想像し、鍾離は微笑んだ。友人の喜ぶ顔を見たいが為に、新鮮な清心を求めて夜明け前から絶雲の山々を目指すことも、質の良い薬草を求めて自分を毛嫌いするキョンシーを必死に探して縋り頼み込むことも、冷たく澄んだ水を求めて身を刺すような雪風吹き荒ぶ寒山の洞窟へ足を運ぶことだって彼らは厭わないのだ。

    「‘正道を行く新時代の守護者’」

    視線を戻し、呆然と見つめる重雲を真っ直ぐと見返しながら、鍾離が更に言葉を続ける。

    「今日誕生日を迎える者に贈るべきこの一杯には、このような意味の言葉が込められていると聞いてな」

    人々の幸福を願って努力を怠らない重雲方士に、相応しい言葉だと思う。はっきりとそう告げ、鍾離は漸く手元のグラスに口をつけた。





    ***





     どこから引っ張ってきたか、‘愛の酒’について書かれた異国の書籍を抱えた一同が揃って尋ねてきたときのことを、鍾離は思い出していた。
    重雲の誕生日に何か特別なことをしたい。皆で集まってご馳走を食べるだけではつまらない。別宅の倉庫に面白そうな本があった、これを参考に何か作れないか――。
    相談を受けた鍾離は書籍に書かれた酒から新たなレシピの原案を書き出し、香菱と共に調整を繰り返し、主原料がこの璃月の地でも入手できる幸運も相俟って、漸く鍾離も納得する内容のレシピが出来上がった。
     どうせなら最高のものを作りたいという拘りも、今回は相談者全員がそう望んでいたようで、自ら与えたアドバイスに従い揃えた上質な材料の数々を差し出しされたとき、香菱の膝には絆創膏が増えており、胡桃の髪や帽子には薬草の切れ端や厄除けの札が絡まったまま、行秋の指先は霜焼けにより真っ赤になっていたが、それでも仕込みを請け負った鍾離を見上げる彼らの表情は明るく、期待に満ちていた。

    「無茶をして集めた材料で作ったと思われたら受け取ってもらうときに重く取られてしまうかもしれない。だからどうか、僕たちが材料を集めたことは内緒にしてくれませんか」

    指先を擦りながらそう言い出した行秋に、他の二人も言葉を続けた。

    「遠慮しながら飲むジュースなんて美味しくないに決まってるもの。ねえ鍾離さん、お願い!」
    「彼は律儀者だからね。私達が汗水垂らして璃月中を駆け回った、なんて思い込んだりしちゃったら『そんな貴重なものをぼくがもらうわけにはいかない!』とか言い出しかねないから。その点、鍾離さんが全部集めたことにしてくれれば‘いつもの癖’で片付くじゃない」
    「……堂主、その言い草はあんまりじゃないか」
    「えへへ……ね、協力してくれるよね?」





    ***





     二人きりの部屋の中、すっかり黙り込んでしまった重雲。
    手の中で揺れる琥珀色をじっと見つめながら、言われた言葉を反芻する。
    一人前の方士となって、確かに人を助けることは出来るけど、生まれ持った体質に振り回されてばかりで思うような結果を未だに出せないでいる。
    しかし、今目の前にいる鍾離は世辞でこのようなことを口にする方では無い……。

    「……あの、鍾離殿。一つ聞いても?」
    「ああ、構わない」

    思い悩んだ重雲が漸く口を開いた。鍾離は静かに言葉の続きを待つ。

    「ぼくは、本当に‘正道を歩む守護者’に、なれるのでしょうか」

     身に余るこの厄介な体質を完全に制御し、未だ跋扈する全ての妖魔をこの手で屠り、璃月に生きる全ての人を守りたい。
    方士の一族に生まれた者として正しくありたいと願い、懸命に努力を続けている。
    ……この努力が報われる日が。いつか来るのだろうか。
     感情が消えた表情からぽつぽつを吐露されたひたむきな問いかけに、鍾離は目を細めた。この先如何なる挫折の兆しがあろうとも、彼の傍にはいつだって心強い友人達がいる。
    人々の幸福を願いながら歩み続ける彼が、そうそう道を違えることは無いないだろう。

    「重雲、こういうのはどうだろう。――今日振舞った‘これ’は酒精が一切無いが、俺はこれからより本物に近いものを作ろうと思う。本物同様、かなり高い酒精を含んだものをな」
    「は、はあ……というか、元々は強いお酒なんですか」
    「ああ、昨今の三杯酔で出される酒よりも強いぞ。もしお前が体質を克服し、自分の望む理想の方士となり、自身に課したあらゆる制限を許容できるようになった暁には、俺が作った酒を贈ろう。『本物』の一杯で、祝杯をあげさせてほしい。……無論、お前が酒を飲める年になることが前提だが」
    「……お言葉ですが、そもそも今の時点でその……理想の方士に程遠い、というか」
    「そうか?お前なら、例え岩王帝君に修行をやめろと言われても己を曲げないんじゃないかと思ったが」

    予想だにしない切り返しに重雲は思わず目を見開いた。その反応が面白かったのか、鍾離は小さく笑って更に続けた。

    「俺は、見込み違いな契約や取引はしない主義だ」

     はっきりと言い切った鍾離の言葉の意味を理解し、沈んでいた重雲の瞳に光が灯る。
    一体何を迷う必要があるのか、今まで誰に何を言われても信じるべきを貫き通してきた結果なら、証として今ベルトの横で輝いているじゃないか。
    涼しげな光を放つ自身の神の目にそっと触れ、雑念を振り払うように瞼を閉じる。少しして再び目を開き、目の前で悠然と微笑む鍾離を真っ直ぐ見据える。

    「鍾離殿のお酒が無駄にならないよう、鍛錬を続けないといけないですね」

    でもそんなに強いお酒、ぼく飲めるかな……?
    笑いながらそんな不安を口にする重雲の顔は、もうすっかり綻んでいた。
    中身を飲み干し氷だけとなった重雲のグラスを見て、おかわりはいるかと聞く鍾離。お願いします、と照れた様子で差し出されたグラスを再び琥珀色で満たす。

     もう暫くすれば宴の準備も終わり、喉が渇いたフリをした堂主が呼びに来るはずだ。
    この日の為に苦労を惜しまなかった彼らと共に交わす杯は、きっとこの世のどんな美酒にも勝ることだろう。
    彼を想う友人達が工夫を凝らした真心の品を心の底から美味しそうに味わう重雲を見て、鍾離は彼を取り巻く美しい絆を心から祝福した。
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    青井青蓮

    DONEめっちゃ遅れましたが重雲誕生日SSです。ごめんね重雲くん
    9月7日のカクテル言葉を参考にしたお話のつもりです
    いつも通り捏造と、お友達の面々もいますがほぼ重雲と鍾離先生です
    乾杯 朗らかな笑い声に気を取られ、首を傾げる者と連られて笑みを零す者が往来する緋雲の丘の一角。
    声の出所である往生堂の葬儀屋特有の厳かさはなりを潜め、中庭では代替わりして久しい変り者の堂主とその客卿、堂主が招いた友人らがテーブルを囲っていた。

     予め用意しておいたいくつかの題材に沿って、始めに行秋が読み胡桃がそれに続く。流麗に始まり奇抜な形で締め括られできた詩を静聴していた鍾離が暫しの吟味の後に詩に込められたその意味を読み解き、博識な客卿が至極真面目な顔で述べる見解を聴いた重雲は詠み手二人に審査結果を強請られるまでの間笑いを堪えるのに精一杯となる。
     題材が残り僅かとなり、墨の乾ききらない紙がテーブルを占領しだす頃になると、審査員の評価や詩の解釈などそっちのけとなり、笑いながら洒落を掛け合う詩人達の姿についには堪えきれなくなった重雲もついには吹き出し、少年少女が笑い合うその光景に鍾離も連られるように口を押さえくつくつと喉を鳴らす。
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    乾杯 朗らかな笑い声に気を取られ、首を傾げる者と連られて笑みを零す者が往来する緋雲の丘の一角。
    声の出所である往生堂の葬儀屋特有の厳かさはなりを潜め、中庭では代替わりして久しい変り者の堂主とその客卿、堂主が招いた友人らがテーブルを囲っていた。

     予め用意しておいたいくつかの題材に沿って、始めに行秋が読み胡桃がそれに続く。流麗に始まり奇抜な形で締め括られできた詩を静聴していた鍾離が暫しの吟味の後に詩に込められたその意味を読み解き、博識な客卿が至極真面目な顔で述べる見解を聴いた重雲は詠み手二人に審査結果を強請られるまでの間笑いを堪えるのに精一杯となる。
     題材が残り僅かとなり、墨の乾ききらない紙がテーブルを占領しだす頃になると、審査員の評価や詩の解釈などそっちのけとなり、笑いながら洒落を掛け合う詩人達の姿についには堪えきれなくなった重雲もついには吹き出し、少年少女が笑い合うその光景に鍾離も連られるように口を押さえくつくつと喉を鳴らす。
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