el_fr_moa
DOODLEレイズ軸ミクスレスレイ一人に過酷な運命を強いる世界から隔離して幸せなものだけを与え続けたい。
遺跡探検で目を輝かせたりとかソフトクリーム食べたいと甘えてきたりとか、そういうことに囲まれていてほしい。
それでもスレイが戻らなければならないなら、せめて僕も連れて行ってくれ。
彼の存在なしに『僕』は成り立たないんだ。
全てが『上』の匙加減で決まるもどかしさを越えて、運命が定まった。
結果として、誰一人欠けることはなかった。スレイは相変わらず僕の隣で笑っている。
スレイのどんな表情だって隠されずに見たいけれど、やはり笑顔が一番。
「……好きだよ」
空気が冷える。声に出すつもりはなかった。嫌われていないという確信はあるけれど恋心を抱かれているかは不明瞭なところ。仮に僕の片想いだとしてスレイのことだから変わらず接しようとしてくれるだろう。気遣わせてしまう自分が嫌になる。
529遺跡探検で目を輝かせたりとかソフトクリーム食べたいと甘えてきたりとか、そういうことに囲まれていてほしい。
それでもスレイが戻らなければならないなら、せめて僕も連れて行ってくれ。
彼の存在なしに『僕』は成り立たないんだ。
全てが『上』の匙加減で決まるもどかしさを越えて、運命が定まった。
結果として、誰一人欠けることはなかった。スレイは相変わらず僕の隣で笑っている。
スレイのどんな表情だって隠されずに見たいけれど、やはり笑顔が一番。
「……好きだよ」
空気が冷える。声に出すつもりはなかった。嫌われていないという確信はあるけれど恋心を抱かれているかは不明瞭なところ。仮に僕の片想いだとしてスレイのことだから変わらず接しようとしてくれるだろう。気遣わせてしまう自分が嫌になる。
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DONE【ミクスレ】もしかして:本人「オレ、ミクリオに恋してるみたいなんだけどどうしたらいい?」
「それを僕に聞くか!?」
スレイは至って真剣だったしミクリオは混乱していた。
「オレのこと一番わかってるのミクリオだから」
「相談対象にするには当事者すぎると思うけどね」
とミクリオは苦笑する。しかし、その言葉とは裏腹に、彼の頬はわずかに紅潮していた。
「それはそうなんだけど」
スレイは少し照れながらも、素直に頷いた。
「それでさ、アドバイスが欲しいんだ」
本人に暴露して今さら助言も何もないと思うのだが答えよう。
「……本当に恋心なのか?」
「最近、ミクリオと一緒にいるとドキドキするときがあって」
「そうか」
「ミクリオが女の人と話してるとなんかもやもやするし」
446「それを僕に聞くか!?」
スレイは至って真剣だったしミクリオは混乱していた。
「オレのこと一番わかってるのミクリオだから」
「相談対象にするには当事者すぎると思うけどね」
とミクリオは苦笑する。しかし、その言葉とは裏腹に、彼の頬はわずかに紅潮していた。
「それはそうなんだけど」
スレイは少し照れながらも、素直に頷いた。
「それでさ、アドバイスが欲しいんだ」
本人に暴露して今さら助言も何もないと思うのだが答えよう。
「……本当に恋心なのか?」
「最近、ミクリオと一緒にいるとドキドキするときがあって」
「そうか」
「ミクリオが女の人と話してるとなんかもやもやするし」
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MEMO【ミクスレ】ミクリオへの感情が分からなくなる。隣にいると安心できるのは変わらないけど、時々新しい遺跡を見つけた時のような高揚感が混ざる。顔が熱くて困る。
***
広場で、ミクリオは街の人々に囲まれて談笑していた。いつも通りの落ち着いた表情で、どんな話題にも冷静に応じている。スレイは少し離れた場所からその様子を眺めていた。ミクリオは周りに対して優しさを見せつつも、どこか距離を置いたような笑顔を浮かべている。
けれど、ミクリオがふとスレイに気づき、視線を向けた瞬間、スレイは息を飲んだ。
ミクリオの表情が一瞬で変わったのだ。さっきまでの冷静さはどこへやら、柔らかく親しみを込めた笑顔が彼の顔に浮かんでいた。まるで、スレイだけが特別な存在であるかのように。
2690***
広場で、ミクリオは街の人々に囲まれて談笑していた。いつも通りの落ち着いた表情で、どんな話題にも冷静に応じている。スレイは少し離れた場所からその様子を眺めていた。ミクリオは周りに対して優しさを見せつつも、どこか距離を置いたような笑顔を浮かべている。
けれど、ミクリオがふとスレイに気づき、視線を向けた瞬間、スレイは息を飲んだ。
ミクリオの表情が一瞬で変わったのだ。さっきまでの冷静さはどこへやら、柔らかく親しみを込めた笑顔が彼の顔に浮かんでいた。まるで、スレイだけが特別な存在であるかのように。
あまとう
PAST2019年に、いい夫婦の日にちなんで書いたミクスレ話(エンディング後)。ポイピクにテキスト投稿機能があるって知ったので、お試しで…【Sharing one’s lot with another】
遺跡を巡る旅の途中。
街の教会の前を通りかかった時、ふと立ち止まったスレイは何かを凝視しながら不思議そうにたずねた。
「ミクリオ?あれ何?」
そう問われ視線の先を見やると、そこには純白のドレスとタキシードをまとった若い夫婦。多くの参列者達に祝福され、花びらのシャワーの中を笑顔で歩く二人は幸せそのものだ。
「あぁ…あれは結婚式だよ。」
「へえ!今の結婚式はあんなに華やかなんだな。まるで戴冠式みたいだ。」
「そうか。君が知ってる災厄の時代の頃は、もっと質素だったね。」
スレイが驚くのも無理はない。
彼が眠っていたこの数百年の間に、文明のレベルはずいぶんと上がっていた。
それに伴って、人間と天族の生活スタイルも大きく変わり、こういう行事ごとも時代と共に多様化していたのだ。
そこだけ別世界のような華やかな雰囲気に、好奇心たっぷりのキラキラした目で魅入るスレイ。
そんな彼を微笑ましく横目に見ながら、ミクリオは冗談めかしにこんなことを口にした。
「そういえば、スレイは……結婚したいとは思わないのか?」
「え?なに?急に 1170