0615_ym
REHABILIP道。師匠が爪を切るだけの話。
うっすらセンシティブ。
ぱちん。「…あ、爪割れてる」
夕食の後片付けを終えたプロデューサーは、指先を見つめて呟いた。
「爪切り使いますか?」
「うん、ありがとう」
最近爪割れやすい気がするなと難しい顔をしているプロデューサーに、タンパク質不足じゃないッスか?と他愛のない話をしながら爪切りを渡す。
「しっかり食べてるつもりなんだけど」
ぱちん。
「乾燥も原因らしいッスよ」
ぱちん。ぱちん。どうやらついでに他の爪も切るらしい。
「へー、そこまで考えた事無かったな」
ぱちん。深爪にならない程度に整えられていく。
「あとは補強用のマニキュアもあるとか」
ぱちん。その形には見覚えがあった。
「流石にそこまでは大丈夫だよ」
ぱちん。自分の奥に触れる時にはいつも爪を切るのだ。
612夕食の後片付けを終えたプロデューサーは、指先を見つめて呟いた。
「爪切り使いますか?」
「うん、ありがとう」
最近爪割れやすい気がするなと難しい顔をしているプロデューサーに、タンパク質不足じゃないッスか?と他愛のない話をしながら爪切りを渡す。
「しっかり食べてるつもりなんだけど」
ぱちん。
「乾燥も原因らしいッスよ」
ぱちん。ぱちん。どうやらついでに他の爪も切るらしい。
「へー、そこまで考えた事無かったな」
ぱちん。深爪にならない程度に整えられていく。
「あとは補強用のマニキュアもあるとか」
ぱちん。その形には見覚えがあった。
「流石にそこまでは大丈夫だよ」
ぱちん。自分の奥に触れる時にはいつも爪を切るのだ。
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REHABILIP道。師匠が道流で最高になった後の話(語弊がある)
捏造のお仕事描写が少しだけあります。
少しくらいカメラのフラッシュが瞬き、シルエットが浮かび上がる。照らされ影を落とした大きな手が、女性の腰を支え鋭い視線をこちらに向けていた。女性が含みのある笑みを浮かべ差し伸べた指に口づけるように手を取ると、交わった視線から物語が生まれる。そしてそれに飲み込まれていく。
「…はい、オッケー!チェックするんでお待ち下さーい!」
スタジオに響き渡った声に物語は唐突に終わりを迎えた。お疲れ様でした!と笑う表情に先程の面影はない。女性もまた表情を変え優しく笑い、お互いを労る談笑が始まった。
確認しますか?という声にデータを取り込んだ液晶を覗き込む。
あぁ。本当に。
「かっこよかったなぁ…」
酒を飲みきったグラスを机に置きながらプロデューサーはしみじみと呟いた。
1426「…はい、オッケー!チェックするんでお待ち下さーい!」
スタジオに響き渡った声に物語は唐突に終わりを迎えた。お疲れ様でした!と笑う表情に先程の面影はない。女性もまた表情を変え優しく笑い、お互いを労る談笑が始まった。
確認しますか?という声にデータを取り込んだ液晶を覗き込む。
あぁ。本当に。
「かっこよかったなぁ…」
酒を飲みきったグラスを机に置きながらプロデューサーはしみじみと呟いた。
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REHABILIP道ホワイトデーVDの約束は果たした数年後のお話
二人がホワイトデーになんてことない会話をするだけ
あまいはなしには、うらがある「本当に手作りのクッキーで良かった?」
「はい!楽しみにしてました!」
「それなら良いんだけど…どう?」
「…美味いッス!」
「良かった」
「甘さも控えめで、いくらでも食べられそうッス」
「ありがとう……ところで、このクッキー何回か作ったんだけど」
「はい」
「毎回砂糖こんなに入れて良いのか?ってちょっと躊躇う」
「あぁ…」
「こんなに入れてもこの甘さなら市販って」
「気付いちゃったんスね」
「美味しさはカロリーで出来てるんだなって」
「うちのラーメンもそうッスよ」
「やめて」
「糖質と脂質と塩分は美味いんスよ」
「やめて」
「そろそろ内臓も労らないと」
「やめて、まだ食べる!まだ美味しく食べるから!!!」
307「はい!楽しみにしてました!」
「それなら良いんだけど…どう?」
「…美味いッス!」
「良かった」
「甘さも控えめで、いくらでも食べられそうッス」
「ありがとう……ところで、このクッキー何回か作ったんだけど」
「はい」
「毎回砂糖こんなに入れて良いのか?ってちょっと躊躇う」
「あぁ…」
「こんなに入れてもこの甘さなら市販って」
「気付いちゃったんスね」
「美味しさはカロリーで出来てるんだなって」
「うちのラーメンもそうッスよ」
「やめて」
「糖質と脂質と塩分は美味いんスよ」
「やめて」
「そろそろ内臓も労らないと」
「やめて、まだ食べる!まだ美味しく食べるから!!!」
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DONE※創作男性P※両片想い
※雰囲気小説(もどき)
大丈夫でしたらどうぞ!
きらきらひかるあなたのこえある日突然声に色がついて見えるようになった。調べてみるときちんと研究されている症状らしい。驚いたものの、暮らしに差し支えはないので少し様子をみようと思った。
事務所では沢山の色が視界を飛び交った。皆の声はそれぞれ綺麗な色をしていで、その色味は本人にとても良く似合うものだった。
「師匠!」
その声に振り向くと視界がきらきらと綺麗に彩られる。眩しくて思わず目を細めてしまうのに、触れると壊れてしまいそうな儚さだ。
「師匠?どうかしたんスか?」
「いや…サングラスが欲しいなと思って」
室内なのに?と首を傾げる彼が紡ぐ言葉の色はとても落ちついている。
自分を呼ぶ時だけなのだ。世界が鮮やかに彩られるのは。
(これは、なんだろうな?)
760事務所では沢山の色が視界を飛び交った。皆の声はそれぞれ綺麗な色をしていで、その色味は本人にとても良く似合うものだった。
「師匠!」
その声に振り向くと視界がきらきらと綺麗に彩られる。眩しくて思わず目を細めてしまうのに、触れると壊れてしまいそうな儚さだ。
「師匠?どうかしたんスか?」
「いや…サングラスが欲しいなと思って」
室内なのに?と首を傾げる彼が紡ぐ言葉の色はとても落ちついている。
自分を呼ぶ時だけなのだ。世界が鮮やかに彩られるのは。
(これは、なんだろうな?)
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PASTPドルオンリーで無料配布してたものになります。イベ終了後下げます。
ネットプリントも出来ますのでお好きな形でお楽しみ頂けると嬉しいです。
はじめましての話。
とある男の話とある男の話(ネップリver)
やってしまった。そう思いながら駅の看板をホームで見上げる。
久しぶりに早めに帰宅できた事に気が緩んだのか、電車の中でしっかり寝てしまった。慌てて起きて降車したが、本来降りるはずの駅から二駅過ぎてしまっている。このまま反対行の電車で帰ろうと思ったものの、寝てしまった分の体力をどう削ろうかと頭を悩ませた。
イベント業界に身を置いてからそれなりの月日が経った。携わる業務は人手不足を理由に、何かと範囲外の事をしている気がする。人の入れ替わりも多いため負担もそれなりにあり、仕事にやり甲斐は見出せるものの常に多忙だった。最近は仕事が立て込み、特に忙しい。そのせいか生活リズムは整わず、今のように少し寝て体力を回復してしまうと、寝付きがとても悪くなってしまう。だからこそ体を疲れさせないと眠れないのだ。
4120やってしまった。そう思いながら駅の看板をホームで見上げる。
久しぶりに早めに帰宅できた事に気が緩んだのか、電車の中でしっかり寝てしまった。慌てて起きて降車したが、本来降りるはずの駅から二駅過ぎてしまっている。このまま反対行の電車で帰ろうと思ったものの、寝てしまった分の体力をどう削ろうかと頭を悩ませた。
イベント業界に身を置いてからそれなりの月日が経った。携わる業務は人手不足を理由に、何かと範囲外の事をしている気がする。人の入れ替わりも多いため負担もそれなりにあり、仕事にやり甲斐は見出せるものの常に多忙だった。最近は仕事が立て込み、特に忙しい。そのせいか生活リズムは整わず、今のように少し寝て体力を回復してしまうと、寝付きがとても悪くなってしまう。だからこそ体を疲れさせないと眠れないのだ。