suz_kisa
DOODLEクラノス+ロナドラ(両方くっついてません)31日の垢じゃのもじゃの発言で妄想爆発しまして…
また勢い任せなので、口調不安定です。
後半戦は両方酔ってるという事で。
一昨日の垢じゃなので一応ワンクッション
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追加 先日のあかじゃでタコパ敗北卿になる以前に書いた物です。 3196
R_lilicoco
DONE【2022.12.18 暗い夜のすみっこで】Δ軸クラノス「穏やかなデヴォルの誓願」※12/21 修正版に差し替え
一枚目のAttentionを必ずご確認の上、ご覧ください
絵文字リアクションやご感想とても嬉しいです、ありがとうございます 10
dps94kakuriyo
DONE「昏き夢の果てに立ち」クラノスオンリー記念のアカジャネタです。アカジャの直後からの話です。
「正しき行いの先には幸いが芽吹く」
二人が幸福になって欲しい思いで書きました。読んでいただけると嬉しいです。 9
dps94kakuriyo
MEMOΔクラノスの設定あれそれを抜粋してみたけど何じゃこりゃ。Δクラノスについて徒然『転生したら吸血鬼だった件〜神のお告げを受けたので愛を貫きます〜』
•クラージィ:19世紀初頭の正教徒で、悪魔祓いの神父。ノースディンを討ちに来たことがきっかけで縁が続き、ノースディンと交友関係を持つ。実はノースディンを深く愛していたが、信仰との板挟みになり、最後まで直接言葉で伝えること無く60余年の生涯を閉じる。その後は村の教会の初代神父として、信徒により墓が建てられた。
───
死の直後、「成すべきことを成せ」という神の声に導かれてΔ世界に吸血鬼として転生。Δ世界のノースディンが敵性吸血鬼との戦いで傷を負ったところ、足元の影から顕現し数多の黒い杭で相手を討つ。
「私は『黒い杭のクラージィ』——この世に仇なす悪魔を誅しに来た」
1556•クラージィ:19世紀初頭の正教徒で、悪魔祓いの神父。ノースディンを討ちに来たことがきっかけで縁が続き、ノースディンと交友関係を持つ。実はノースディンを深く愛していたが、信仰との板挟みになり、最後まで直接言葉で伝えること無く60余年の生涯を閉じる。その後は村の教会の初代神父として、信徒により墓が建てられた。
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死の直後、「成すべきことを成せ」という神の声に導かれてΔ世界に吸血鬼として転生。Δ世界のノースディンが敵性吸血鬼との戦いで傷を負ったところ、足元の影から顕現し数多の黒い杭で相手を討つ。
「私は『黒い杭のクラージィ』——この世に仇なす悪魔を誅しに来た」
dps94kakuriyo
TRAININGドちゃんの悪戯でノスに棺桶の場所を聞いてしまうクラの話(クラノス)プロポーズは突然に『追伸:言い忘れてましたが、師匠に棺桶の場所を聞いておいた方がいいですよ。彼は酔っ払ったら面倒なんで、早いこと寝かせてしまうことをおすすめします』
ドラルクから手紙の返事が届いたのは、きれいな満月の晩のことだった。確かに、ノースディンは酔うと厄介だ。外で望まない酒を飲んでくることもあるし、そういう時は大体悪酔いしている気がする。ドラルクが言うのも一理あるな。
夕方の礼拝が終わり、いつものように屋敷に向かった。私がノッカーを鳴らすと、扉は自ら開く。そういう風にできているのか、ノースディンの能力なのかはわからない。
「おはよう、ノースディン。今日は月が綺麗だ」
「いい夜だな、クラージィ。そうか、今夜は満月だったな」
2262ドラルクから手紙の返事が届いたのは、きれいな満月の晩のことだった。確かに、ノースディンは酔うと厄介だ。外で望まない酒を飲んでくることもあるし、そういう時は大体悪酔いしている気がする。ドラルクが言うのも一理あるな。
夕方の礼拝が終わり、いつものように屋敷に向かった。私がノッカーを鳴らすと、扉は自ら開く。そういう風にできているのか、ノースディンの能力なのかはわからない。
「おはよう、ノースディン。今日は月が綺麗だ」
「いい夜だな、クラージィ。そうか、今夜は満月だったな」
dps94kakuriyo
TRAININGノースとクラージィ、彼らが短い間でも共に在ったことで結実する未来が欲しい。そう思って書いた。※二人は出てきません。
野ばらの娘「この屋敷かい? 確か俺の曾祖父さんの代に貴族が住んでたんだと。その方が亡くなってから何年か経って、この通り戦争で焼けちまった。ああ、善い方だったらしいよ。村に教会を建ててくれてね。ほら、あすこに見えるのがそれさ。村の大半は焼けなかったんだ。よかったら墓に花でも供えてくれよ」
屋敷跡を背に森を進むと、小さいが確りとした様式の教会が建っていた。微かな乳香の匂いをくぐり抜け、そこから少し丘陵を進む。村の墓地は、閑静な丘の上に在った。
「あら、こんにちは」
「どうも」
人が居たので軽く挨拶をする。観光で成り立っているからか、ここの村人達は皆一様に気さくだ。
花を供えにきたという母娘は、私に二輪の野ばらを分けてくれた。野ばら——ドッグローズはルーマニアの国花だ。
540屋敷跡を背に森を進むと、小さいが確りとした様式の教会が建っていた。微かな乳香の匂いをくぐり抜け、そこから少し丘陵を進む。村の墓地は、閑静な丘の上に在った。
「あら、こんにちは」
「どうも」
人が居たので軽く挨拶をする。観光で成り立っているからか、ここの村人達は皆一様に気さくだ。
花を供えにきたという母娘は、私に二輪の野ばらを分けてくれた。野ばら——ドッグローズはルーマニアの国花だ。
dps94kakuriyo
TRAINING禁じられた色彩Forbidden Colors 私の行いは、全て隠しようの無い罪だ。
悪魔祓いが悪魔を誅しなかったこと。
悪魔が本当に悪かを疑ったこと。
黒い杭をその心臓に突き刺せなかったこと。
私を育んだ教会に背を向けたこと。
悪魔との邂逅を一度でも願ってしまったこと。
無垢な竜の子を愛おしく思ってしまったこと。
再臨の日に煉獄へ堕とされるだろう私は、弱き人間故に浅ましくもあなたに和解を乞う。痛悔し許されたいと願っている。愛することで愛されたいと願っている。
悪魔に魅入られたこの私が。
禁じられた行いに身を窶したこの私が。
この私が——
「……また燃やすのか」
手記を暖炉の火に焚べるのを咎めるでもなく興味半分といった口振りで問うてくるノースディンの声に、私は振り返らぬままじっとそれが黒く燃え尽きるのを眺めていた。
913悪魔祓いが悪魔を誅しなかったこと。
悪魔が本当に悪かを疑ったこと。
黒い杭をその心臓に突き刺せなかったこと。
私を育んだ教会に背を向けたこと。
悪魔との邂逅を一度でも願ってしまったこと。
無垢な竜の子を愛おしく思ってしまったこと。
再臨の日に煉獄へ堕とされるだろう私は、弱き人間故に浅ましくもあなたに和解を乞う。痛悔し許されたいと願っている。愛することで愛されたいと願っている。
悪魔に魅入られたこの私が。
禁じられた行いに身を窶したこの私が。
この私が——
「……また燃やすのか」
手記を暖炉の火に焚べるのを咎めるでもなく興味半分といった口振りで問うてくるノースディンの声に、私は振り返らぬままじっとそれが黒く燃え尽きるのを眺めていた。
dps94kakuriyo
TRAININGクラ「あの男が酒を飲んで帰ってきた時は多少身構えてしまう」かくあれかし 外は雪が降っている。
村外れは森林に面していて特に雪深く、明け方にはまた積もっているだろう。だが今日の雪掻きはきっと無駄ではない。放っておけば教会への道は閉ざされてしまうのだから。
ありふれた日々の繰り返しが如何に幸福であるか、過去の私は振り返ることも、また気付くこともなかった。
バタン。
「ん?」
遠くで窓の開く音がした。組んでいた指を解き、居間を出て屋敷の主の部屋に向かう。果たして、そこには雪を纏わせたノースディンが立っていた。
「ノースディン」
「……ああ」
吹雪の悪魔——いや、氷笑卿。纏わりついていた雪は全て氷結し、パラパラと床に落ちては砕けていく。その直中で、彼はその名の通り薄らと笑っていた。
878村外れは森林に面していて特に雪深く、明け方にはまた積もっているだろう。だが今日の雪掻きはきっと無駄ではない。放っておけば教会への道は閉ざされてしまうのだから。
ありふれた日々の繰り返しが如何に幸福であるか、過去の私は振り返ることも、また気付くこともなかった。
バタン。
「ん?」
遠くで窓の開く音がした。組んでいた指を解き、居間を出て屋敷の主の部屋に向かう。果たして、そこには雪を纏わせたノースディンが立っていた。
「ノースディン」
「……ああ」
吹雪の悪魔——いや、氷笑卿。纏わりついていた雪は全て氷結し、パラパラと床に落ちては砕けていく。その直中で、彼はその名の通り薄らと笑っていた。
dps94kakuriyo
TRAINING『人は元々善きものであり、隣人や弱きものを助けなかった人は神の再臨の日に地獄へ選り分けられる』というのが正教会の教えらしいです。※クラが正教徒と判断して書き直しました
痛悔「お前たちの世界に神は存在しないのか?」
「おかしなことを言う。この世に棲まう全てのものを生み出したのが神であるならば、神はどこまでも平等だろう。昼は太陽となり、夜は月となり、寄る辺無きものの褥ではないのか」
赤スグリの瞳を据えて、隣人は唄うように答えた。
「私の神は姿形を変えるということだ。私にも畏怖してやまない存在がある。……我が吸血鬼生を賭けて、守りたいものがある」
「……今夜はやけに饒舌だ」
「そう言うお前は、毎日神に何を祈っている」
冷たい石造の床にカソックの膝を折り、一日も欠かすことなく伏拝し、天に捧げるその言葉は。
「痛悔だよ」
我らが父への、尽きることの無い愛と裏切りの告白。私は、私の罪を毎日数えている。
438「おかしなことを言う。この世に棲まう全てのものを生み出したのが神であるならば、神はどこまでも平等だろう。昼は太陽となり、夜は月となり、寄る辺無きものの褥ではないのか」
赤スグリの瞳を据えて、隣人は唄うように答えた。
「私の神は姿形を変えるということだ。私にも畏怖してやまない存在がある。……我が吸血鬼生を賭けて、守りたいものがある」
「……今夜はやけに饒舌だ」
「そう言うお前は、毎日神に何を祈っている」
冷たい石造の床にカソックの膝を折り、一日も欠かすことなく伏拝し、天に捧げるその言葉は。
「痛悔だよ」
我らが父への、尽きることの無い愛と裏切りの告白。私は、私の罪を毎日数えている。
dps94kakuriyo
TRAININGクラージィとノースディンの三十年に渡る思い出。そのプロローグ。
さらば、愛しき日々1 村で唯一の教会に、身なりの良い一人の老人が訪れた。その男は村外れの大きな屋敷に住む貴族で、慈悲深いことから村人に「お貴族様」と大変慕われていた。だが、近頃は病を患い、姿を見せることも少なくなっていた。
教会の慎ましい居室には、同じく一人の老人がベッドに横たわっていた。目は落ち窪み、豊かな毛髪は全て雪のように白くなり、この土地に神の教えを説きにきた頃の面影は随分と失われていた。
「ご機嫌よう、ノースディン」
老いた神父が手を僅かに上げて答えると、ノースディンと呼ばれた老貴族はその姿を変えた。曲がった腰はまっすぐに伸び、肌に深く刻まれた皺は見る間に張りを取り戻す。髪も髭も身体も、生命力を発露して輝くばかりだ。
1386教会の慎ましい居室には、同じく一人の老人がベッドに横たわっていた。目は落ち窪み、豊かな毛髪は全て雪のように白くなり、この土地に神の教えを説きにきた頃の面影は随分と失われていた。
「ご機嫌よう、ノースディン」
老いた神父が手を僅かに上げて答えると、ノースディンと呼ばれた老貴族はその姿を変えた。曲がった腰はまっすぐに伸び、肌に深く刻まれた皺は見る間に張りを取り戻す。髪も髭も身体も、生命力を発露して輝くばかりだ。