uni_no_ko
MEMO途中★ちゅーしないと具合悪くなる話② 屋上に繋がる扉についている小さなモザイク窓から、夕日が差し込んでいる。
「今日の分」
「ん」
頬に温かいものが触れてすぐ離れる。
未だ慣れず、触れる瞬間に目を瞑ってしまうのだが、それを見られたくなくてすぐ目を見開いた。
自分の顔の横から離れていく田沼は、差し込む夕日の赤に照らされて同じように赤くなっていた。
滅多に開放されることのない屋上へ続くこの階段の踊り場は、人が来ることはあまりない。
ガタついた椅子や机が乱雑に積まれて物置のように使われているこのスぺースに、最近よく、二人で少しの時間を共有するために来ることが多くなった。
「これで、いいんだよな」
俺にもこれが正解かはわからないが、間違いではないと思う。明らかに一瞬で肩が軽くなった。
1262「今日の分」
「ん」
頬に温かいものが触れてすぐ離れる。
未だ慣れず、触れる瞬間に目を瞑ってしまうのだが、それを見られたくなくてすぐ目を見開いた。
自分の顔の横から離れていく田沼は、差し込む夕日の赤に照らされて同じように赤くなっていた。
滅多に開放されることのない屋上へ続くこの階段の踊り場は、人が来ることはあまりない。
ガタついた椅子や机が乱雑に積まれて物置のように使われているこのスぺースに、最近よく、二人で少しの時間を共有するために来ることが多くなった。
「これで、いいんだよな」
俺にもこれが正解かはわからないが、間違いではないと思う。明らかに一瞬で肩が軽くなった。
uni_no_ko
MEMO途中あとでまとめてしぶにあげる
★ちゅーしないと具合悪くなる話「そんなことあるか?」
俺の話を聞き終えてやっと顔を上げた田沼は、どうも納得がいっていないような顔をしていた。
まったく、同感だ。
俺もそんなことがあっていいとは思っていない。でも。
「あるのだ。これが」
得意げに横から割って入ってきた先生が膝の上に座る。
そこから俺の胸に爪を立てて上り、肩にずしと乗る。
鼻か、口か、わからないがひんやりした冷たいものが頬に当たった。
瞬間、頭痛がすっと引いて頭が軽くなるのを感じた。
「き、キスしないと具合が悪くなるなんて」
先生と俺を交互に見て、田沼が赤くなっている。
猫から頬にキスをされた俺を見て、赤くなっている。
俺にも理解はできていない。
証明するにも、自分の不調を人に説明するのは難しいのでこれは信用してもらうしかないのだが、それでも自分が一番分かっている。これが嘘でないこと。
482俺の話を聞き終えてやっと顔を上げた田沼は、どうも納得がいっていないような顔をしていた。
まったく、同感だ。
俺もそんなことがあっていいとは思っていない。でも。
「あるのだ。これが」
得意げに横から割って入ってきた先生が膝の上に座る。
そこから俺の胸に爪を立てて上り、肩にずしと乗る。
鼻か、口か、わからないがひんやりした冷たいものが頬に当たった。
瞬間、頭痛がすっと引いて頭が軽くなるのを感じた。
「き、キスしないと具合が悪くなるなんて」
先生と俺を交互に見て、田沼が赤くなっている。
猫から頬にキスをされた俺を見て、赤くなっている。
俺にも理解はできていない。
証明するにも、自分の不調を人に説明するのは難しいのでこれは信用してもらうしかないのだが、それでも自分が一番分かっている。これが嘘でないこと。
あきら
PASTとある高校の保険医ナカハラ先生と生徒会副会長ダザイくんのパロ詰め合わせ。Twitterの仕様変更でBOT運営も厳しくなったので、そちらのログとしてもまとめました。
実は掛け合いもあったんですよとここで告白してみる。 14
uni_no_ko
MOURNINGドを避けるロ途中
両片思い ここ数日、起床時にルーチンと化していることがあるので紹介しよう。
今日も元気に起床。
まず、寝床からでてすぐ、部屋を見渡して。
ジョンも同じように部屋をキョロキョロと見渡して、脱衣所のほうを見に行く。
「……いないか」
戻ってきたジョンも、寂しそうにヌ!と報告してくれている。
こちらの部屋には自分とジョンしかいないことが判明したので、起きて数秒しか経っていないのにすぐ事務所側への扉を勢いよく開ける。身だしなみを整えもせず、本来なら紳士のすることではないのだが。
いない。
落ち着いて、深呼吸するが、その間にも自分以外の人の気配を感じなかった。
「あのアホタレめ!」
お分かりいただけただろうか。
ここ数日、ずっとあのアホタレがいないのだ。なのでまず起きたら、アホルド君探しをすることから始めている。
1441今日も元気に起床。
まず、寝床からでてすぐ、部屋を見渡して。
ジョンも同じように部屋をキョロキョロと見渡して、脱衣所のほうを見に行く。
「……いないか」
戻ってきたジョンも、寂しそうにヌ!と報告してくれている。
こちらの部屋には自分とジョンしかいないことが判明したので、起きて数秒しか経っていないのにすぐ事務所側への扉を勢いよく開ける。身だしなみを整えもせず、本来なら紳士のすることではないのだが。
いない。
落ち着いて、深呼吸するが、その間にも自分以外の人の気配を感じなかった。
「あのアホタレめ!」
お分かりいただけただろうか。
ここ数日、ずっとあのアホタレがいないのだ。なのでまず起きたら、アホルド君探しをすることから始めている。
dps94kakuriyo
PAST同棲きっかけ話は先の「共に暮らす」(タイムラインにあり)よりこっちが早かった。あなたが帰る場所「センセんとこのな、アシさんが長いこと来られんいうて」
「例のチーフアシスタントさんですか」
うん。と、生返事がひとつ。手帳を手早く捲りながら彼は眉根を寄せる。真に焦っている訳では無いだろうけども、打てる手は迅速に打つのが担当の鉄則であり、今やるべき最優先の責務だ。
先程脱いだばかりのスーツに再び袖を通したあと、彼は私が抱いているボサツくんの頭を撫でた。それから私の頭も。
「なぁ、俺も撫でて」
「はい」
ゴーグルの形に癖付いた髪を後ろに撫でつければ、彼は少し虚な目になった。
「……最近、なんか元気あれへんなぁ思ててん。ネームもな、おもろいねんけどこう、本人の狂い方が微妙に違ういうか」
「作家の狂い方でメンタルを慮るのは大事なことです」
967「例のチーフアシスタントさんですか」
うん。と、生返事がひとつ。手帳を手早く捲りながら彼は眉根を寄せる。真に焦っている訳では無いだろうけども、打てる手は迅速に打つのが担当の鉄則であり、今やるべき最優先の責務だ。
先程脱いだばかりのスーツに再び袖を通したあと、彼は私が抱いているボサツくんの頭を撫でた。それから私の頭も。
「なぁ、俺も撫でて」
「はい」
ゴーグルの形に癖付いた髪を後ろに撫でつければ、彼は少し虚な目になった。
「……最近、なんか元気あれへんなぁ思ててん。ネームもな、おもろいねんけどこう、本人の狂い方が微妙に違ういうか」
「作家の狂い方でメンタルを慮るのは大事なことです」
o3ka_sala47
DOODLE尊直ー。兄上の、自分は兄上のモノ発言には何も引っかからない直義がミソ。
自分は兄上の所有物なのは間違いじゃない。
本当こういうの好きだな自分!と改めて思った次第。
しかし弟関連だと可愛くなる尊氏いい……
20230723
uni_no_ko
DONE大学生田夏。夏→←←←田付き合ってない
愛を知るには早すぎる「ねえ、知ってる?」
この大学に、猫連れて歩いてる人がいるらしいよ。
大学は高校と違って、講義毎に自由席なので毎度隣前後ろの人が違う。だというのに。
この数日間で、少なくとも三回はこの話が耳に届いた。
毎度違う数人の女の子たちが「猫?」「野良?ペット?」「女?男?」などと同じようなことを話し合っていた。
話している人たちが知り合いではなかったので特に話に挟まったりはしていないのだが、心当たりがあるせいか余計耳についたのかもしれない。
いくつかある学食のうち、一番広いが古くて廃れている、人が疎らにしか座らないようなそこに向かっている途中で噂の人物の後ろ姿を発見する。
外は暑いと分かっていたが、学食への近道は外を経由していく道だった。近道のため仕方なく出たのだが、そうしてよかったなと思う。
3120この大学に、猫連れて歩いてる人がいるらしいよ。
大学は高校と違って、講義毎に自由席なので毎度隣前後ろの人が違う。だというのに。
この数日間で、少なくとも三回はこの話が耳に届いた。
毎度違う数人の女の子たちが「猫?」「野良?ペット?」「女?男?」などと同じようなことを話し合っていた。
話している人たちが知り合いではなかったので特に話に挟まったりはしていないのだが、心当たりがあるせいか余計耳についたのかもしれない。
いくつかある学食のうち、一番広いが古くて廃れている、人が疎らにしか座らないようなそこに向かっている途中で噂の人物の後ろ姿を発見する。
外は暑いと分かっていたが、学食への近道は外を経由していく道だった。近道のため仕方なく出たのだが、そうしてよかったなと思う。