かなえ
DONEオルテメ ハグの日(大遅刻)たぶん覚えていないと思う帰宅して外套の雪を振り払うと、覚えのある香りが微かに鼻についた。
ランプを灯す。照らされた部屋の中で、椅子の背もたれに掛けられた白いケープが目に入り、香りの正体が大聖堂でよく焚かれる香であることを思い出した。
すでに太陽が沈んで久しい時刻。小さな家の中はしんと静まり返っている。
足音を消して寝室に向かう。ドアをそっと開けて覗くと、ベッドの上に一人分の膨らんだブランケットが見えた。
彼が連絡もなく現れるのはいつものことだ。帰りが遅い家主を待ちくたびれて寝てしまったのだろう。
少しばかりの罪悪感が掠める。[[rb:聖堂機関 > 職場]]に顔を出してくれればよかったのだが、と。
静かに近づいて、ブランケットに包まった寝顔を覗く。規則的な呼吸。穏やかな顔。少しだけ開かれた唇。年上とは思えない幼い顔が、余計に幼く見えた。
964ランプを灯す。照らされた部屋の中で、椅子の背もたれに掛けられた白いケープが目に入り、香りの正体が大聖堂でよく焚かれる香であることを思い出した。
すでに太陽が沈んで久しい時刻。小さな家の中はしんと静まり返っている。
足音を消して寝室に向かう。ドアをそっと開けて覗くと、ベッドの上に一人分の膨らんだブランケットが見えた。
彼が連絡もなく現れるのはいつものことだ。帰りが遅い家主を待ちくたびれて寝てしまったのだろう。
少しばかりの罪悪感が掠める。[[rb:聖堂機関 > 職場]]に顔を出してくれればよかったのだが、と。
静かに近づいて、ブランケットに包まった寝顔を覗く。規則的な呼吸。穏やかな顔。少しだけ開かれた唇。年上とは思えない幼い顔が、余計に幼く見えた。
stickey_game
DONEオルテメです。2人が過去を乗り越えて結ばれる話。テメを中心に話が進んでいきます。時間軸は本編ストーリー後となっています。以下注意です・ロイと教皇が出て来ます(口調はゲーム内を参考にやや捏造しています)
・ブロマンス程度のクリテメ
最後はオルテメハッピーエンドとなりますのでどうぞ宜しければご覧下さい
ダンデライオンからの祝福をビュウビュウとストームへイルの吹雪が痛いほど叩きつける。
「相変わらず痛いほど寒い街ですね、ここは」
「仕方ない、ここはそういうものとして受け止めてくれ」
「はいはい」
テメノスの護衛として1年以上側にいるのに硬い表情は相変わらずのオルトに軽口で返す。唯一変わったのは皺の数が最初の頃よりは減ったくらいだろうか。皺が減るくらいには心を許してくれたのだろう。
「…まもなく事件関係者への殉死追悼式を執り行います。テメノス異端審問官、追悼式式辞をお願いします」
「こういう改まったものは自分には向いていないのですがねえ。仕方ありません」
はあ、と仰々しく溜め息をつきオルトにしか聞こえない声でテメノスは愚痴を吐く。
「…では、はじめましょうか」
7820「相変わらず痛いほど寒い街ですね、ここは」
「仕方ない、ここはそういうものとして受け止めてくれ」
「はいはい」
テメノスの護衛として1年以上側にいるのに硬い表情は相変わらずのオルトに軽口で返す。唯一変わったのは皺の数が最初の頃よりは減ったくらいだろうか。皺が減るくらいには心を許してくれたのだろう。
「…まもなく事件関係者への殉死追悼式を執り行います。テメノス異端審問官、追悼式式辞をお願いします」
「こういう改まったものは自分には向いていないのですがねえ。仕方ありません」
はあ、と仰々しく溜め息をつきオルトにしか聞こえない声でテメノスは愚痴を吐く。
「…では、はじめましょうか」
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DOODLEオルテメです。酒場でテメがソロ姐にいろいろ喋っちゃう話。惚気話してるの、いいよな〜と思ってソロ姐に聞き役になってもらいました♪神官と副長、あるいは飼い主と番犬「オルトと籍をいれました」
「…聞いてないんだけど?」
「今、いいましたからね」
しれっと神官は大事なことをかつての仲間、ソローネへと報告した。テメノスの左手にはキラリとシンプルな指輪がはまっている。
「珍しく指輪なんてしてると思ったらそういうこと」
「おや、流石ソローネくん。目敏いですね〜」
「よく見てるでしょ?」
ざわざわと賑やかなストームヘイルの酒場でテメノスとソローネは情報交換と互いの近況報告を兼ねて酒を呑み交わしていた。淡々とお互い冗談を交えながらの酒の席だったのだがテメノスからの爆弾発言に流石のソローネも呆れていた。
「籍入れたって…テメノス結婚式とかはしてないの?他のみんなからそんなんあった、なんて聞いてないし…」
3751「…聞いてないんだけど?」
「今、いいましたからね」
しれっと神官は大事なことをかつての仲間、ソローネへと報告した。テメノスの左手にはキラリとシンプルな指輪がはまっている。
「珍しく指輪なんてしてると思ったらそういうこと」
「おや、流石ソローネくん。目敏いですね〜」
「よく見てるでしょ?」
ざわざわと賑やかなストームヘイルの酒場でテメノスとソローネは情報交換と互いの近況報告を兼ねて酒を呑み交わしていた。淡々とお互い冗談を交えながらの酒の席だったのだがテメノスからの爆弾発言に流石のソローネも呆れていた。
「籍入れたって…テメノス結婚式とかはしてないの?他のみんなからそんなんあった、なんて聞いてないし…」