Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    #父水

    ごんべえ

    DOODLE映画本編後の話

    妻を亡くして10年ほど経ったぐらいから妖怪たちから後添いは作らないのかと話が持ちかけられるようになった👁️。と同時期に👁️に懸想している女妖怪が現れ、一度会ってほしいと手紙が寄せられ、会うことに。その場に💧🌳も同席して欲しいと👁️から頼まれた水木は了承するが、、
    という話です。まだ続きます。
    ※👁️は身体あり 💧は記憶あり
    試す男と、言わない男幽霊族の旦那、あんたそろそろ後妻を迎え入れる気はないのかい?」

     どうやら妖怪の中にも人間と同じようにお節介焼きがいるらしい。
    ゲゲ郎に後妻云々の話が持ち込まれたのは何もこれが初めてではない。もう十は数えられるだろうか。
    ゲゲ郎の嫁さんが亡くなって10年過ぎた辺りから、そういった縁談話を持ち掛けられることが多くなった。妖怪の倫理は分からないが、強い種族の者と番になって種の存続や繁栄を求める気持ちは妖怪も人間も変わらないらしい。
    しかし当の本人は後妻を迎え入れる気はさらさらなく、毎回律義に理由を付けては断っていたのだが、あんまりにもしつこく続くためいつからか同居する俺にも相談するようになっていた。人間の見合いでいう釣書のようなものを渡してきて、「今度の相手は大丈夫だろうか?」だなんて聞いてくるゲゲ郎に対して、俺は「岩子さんと同等かそれ以上に愛することが出来ると思えるなら受け入れてもいいんじゃないか」と返し、暗に却下するように誘導している。ゲゲ郎にとって岩子さんの存在こそ最上の愛であると思っているから、それに並びうる相手が現れるなんて絶対無理だと確信していた。
    6027