ゆる。
DONE夏休みだからいっぱいできますわね。転生したけど記憶を隠してる花子くんと思い出してほしい寧々ちゃんのお話。
【気づいてよ】「ヤシロ先輩ってイケメンに引っかかりやすいよね」
「なっ!?」
こんな失礼なことを言うのは私の後輩の柚木 普くん。前世で気がついたら好きになってしまっていた花子くんの本当の名前と同じ名前の男の子。
…私がこの子と出会ったのは華の女子高生となった四月まで遡る。
*
「ごめんね、寧々ちゃん!また今度一緒に帰ろうね!」
「いいのよ、葵!気を付けてね!」
今年も同じクラスになれた親友の葵は家庭の用事だとかで早く帰らなくてはいけなくて、泣く泣く先に帰ってもらった。
――ほんとうは、一緒に帰れたんだけど…。
内心、申し訳なく思いつつも、もう誰もいなくなってしまった旧校舎へと足を進めた。
未だに授業をしたりするときは使われたりするこの場所は案外埃っぽくない。慣れた様子で階段を駆け上がる。目指すのはあの場所。――花子くんとの思い出の……。
2214「なっ!?」
こんな失礼なことを言うのは私の後輩の柚木 普くん。前世で気がついたら好きになってしまっていた花子くんの本当の名前と同じ名前の男の子。
…私がこの子と出会ったのは華の女子高生となった四月まで遡る。
*
「ごめんね、寧々ちゃん!また今度一緒に帰ろうね!」
「いいのよ、葵!気を付けてね!」
今年も同じクラスになれた親友の葵は家庭の用事だとかで早く帰らなくてはいけなくて、泣く泣く先に帰ってもらった。
――ほんとうは、一緒に帰れたんだけど…。
内心、申し訳なく思いつつも、もう誰もいなくなってしまった旧校舎へと足を進めた。
未だに授業をしたりするときは使われたりするこの場所は案外埃っぽくない。慣れた様子で階段を駆け上がる。目指すのはあの場所。――花子くんとの思い出の……。
ゆる。
DOODLE深夜テンション&激重感情好きすぎて暴走した結果。記憶持ちで転生した花子くんと記憶なしで転生した寧々ちゃんのお話。
………。まじでナニコレ?
ちょっと過激なので一応。
きっと、この生は償いだ。 1773
ゆる。
DONE雨のやまない外を一瞥して、怪異となってしまった少年はぽつりと零した。「今年も、会えなかったね」
彼が見つめていたのは本来なら天の川があるであろう場所、だった。
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【七夕伝説】七夕の星祭り。毎年、商店街で行われるそれはかつての俺もよく行っていた。
「あまね、今年は行かないの?」
テレビの前でお菓子を食べながらつかさは問う。
「もう…諦めたから。いいんだ」
そう言えばつかさは
「ふゥん…」
とだけ呟いた。
カレンダーを見る。
赤ペンでぐるりと印を付けられたところに目がいくのは当然のことで。
やっぱりそこには『7月7日 七夕』としか書いていなかった。
やっぱりこんな未練がましい男はあの人は嫌いかなって思ったけれども。
少しだけ、この日だけはいいよね?
寧々お姉さん。
とある伝説の御伽噺。
あくまで政略結婚ではあったもののお互いの相性が良く、結婚後はラブラブだったと言われる織姫と彦星。
二人は仕事をしなかったせいで天の川の両岸に引き離されてしまう。
1461「あまね、今年は行かないの?」
テレビの前でお菓子を食べながらつかさは問う。
「もう…諦めたから。いいんだ」
そう言えばつかさは
「ふゥん…」
とだけ呟いた。
カレンダーを見る。
赤ペンでぐるりと印を付けられたところに目がいくのは当然のことで。
やっぱりそこには『7月7日 七夕』としか書いていなかった。
やっぱりこんな未練がましい男はあの人は嫌いかなって思ったけれども。
少しだけ、この日だけはいいよね?
寧々お姉さん。
とある伝説の御伽噺。
あくまで政略結婚ではあったもののお互いの相性が良く、結婚後はラブラブだったと言われる織姫と彦星。
二人は仕事をしなかったせいで天の川の両岸に引き離されてしまう。
ゆる。
DONEストロベリームーンに対する妄想の産物。*語彙力はログアウトしました。
ベリー「あまねくん!」
身を乗り出してあまねくんに詰め寄る。
「…ヤシロさん、どうしたの?そんなに息巻いて…」
そう指摘されたなら乙女としては落ち着くしかないわよね。
一呼吸分だけおいて話し直す。
「あのね…天体観測しない?」
「え…天体観測?」
「そう!あまねくん、星に詳しいでしょ?だから教えてくれないかなーって」
私が言い出したのにも意味がある。それはテストが赤点になりそうだからとか全教科赤点補習大根になるのが嫌だからじゃない。…それは確かに嫌だけど。そんなのじゃなくて。
好きな人の好きを共有したい。あるのは、そんな乙女心だけ。
「いいけど……。ヤシロさんが帰るのが遅くならないように八時までね」
とうとうあまねくんがお母さんみたいなことを言い出しちゃった…。そんなに迷惑かけてるかな?私…。
3134身を乗り出してあまねくんに詰め寄る。
「…ヤシロさん、どうしたの?そんなに息巻いて…」
そう指摘されたなら乙女としては落ち着くしかないわよね。
一呼吸分だけおいて話し直す。
「あのね…天体観測しない?」
「え…天体観測?」
「そう!あまねくん、星に詳しいでしょ?だから教えてくれないかなーって」
私が言い出したのにも意味がある。それはテストが赤点になりそうだからとか全教科赤点補習大根になるのが嫌だからじゃない。…それは確かに嫌だけど。そんなのじゃなくて。
好きな人の好きを共有したい。あるのは、そんな乙女心だけ。
「いいけど……。ヤシロさんが帰るのが遅くならないように八時までね」
とうとうあまねくんがお母さんみたいなことを言い出しちゃった…。そんなに迷惑かけてるかな?私…。
q( ゚Д゚)b
MEMO特典色紙のハムスターのあまねね。書き出しはこんな感じ。これが後にR-18になるんだからビックリだね(^ω^)ニコニコあまねくんのとっとこハムスター観察日記○月✕日
今日は新学期の係を決めました。おれは生き物係でクラスメイトの蒼井くんといっしょにハムスターを育てることになりました。さっそくペットショップへ行って、ハムスターとハムスターを入れるゲージとハムスターに食べさせるエサとハムスターのお世話をするための道具を買いました。ハムスターは金色のとピンクのと、茶色のと黒いのと、とにかくいっぱいいます。その中から一匹だけ家に持ち帰りました。耳がコロンとしてておめめが大きいメスのハムスターです。とってもかわいいです。名前を何にしようか考えてたらハムスターが「ネネッネネッ、ネネーッ」と鳴くのでネネにしました。これから仲良くしてね。
***
帰りのホームルームが終わって、教室中がざわめく中、おれは係で決まったハムスターを買いに行くために素早く帰り支度を始める。ふと斜め前の席に座る蒼井茜を見ると、彼もまた帰り支度をしていた。さっきの学級会でクラスでハムスターを飼うことに決まったというのに、向こうからなんのリアクションもない。仕方がないからおれからアクションを起こす。
2342今日は新学期の係を決めました。おれは生き物係でクラスメイトの蒼井くんといっしょにハムスターを育てることになりました。さっそくペットショップへ行って、ハムスターとハムスターを入れるゲージとハムスターに食べさせるエサとハムスターのお世話をするための道具を買いました。ハムスターは金色のとピンクのと、茶色のと黒いのと、とにかくいっぱいいます。その中から一匹だけ家に持ち帰りました。耳がコロンとしてておめめが大きいメスのハムスターです。とってもかわいいです。名前を何にしようか考えてたらハムスターが「ネネッネネッ、ネネーッ」と鳴くのでネネにしました。これから仲良くしてね。
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帰りのホームルームが終わって、教室中がざわめく中、おれは係で決まったハムスターを買いに行くために素早く帰り支度を始める。ふと斜め前の席に座る蒼井茜を見ると、彼もまた帰り支度をしていた。さっきの学級会でクラスでハムスターを飼うことに決まったというのに、向こうからなんのリアクションもない。仕方がないからおれからアクションを起こす。