さくらの
自主練新刊の感想マロいただけたのがあまりにも嬉しくてテンションぶち上がって生まれたSS。支部に収めるには短いかも?と思ったのでとりあえずこちらに格納。本当にありがとうございました感想もらえるってうれしすぎるな!!!!【こへ滝】恋は閃きのように「聞いてください七松先輩!」
目の前で、整った形の唇が、ぐだぐだと中身のない話をこぼし続けている。
珍しいことに最初は弱気な愚痴だったので、そうかお前でもそういう事があるかと頷き聞いていたのだが、いつの間にか立ち直ったようで、いまは先日の四年生内での得意武器勝負でいかに華麗に勝利を収めたかという話になっていた。
兄弟が多いせいか煩いのには慣れているが、これをただ聞き続けるのも退屈である。
ふと喋り続ける滝夜叉丸の右目の下、頬骨あたりの皮膚が、一筋白くなっているような気がした。なんとなく気になって、むに、とその頬を掴む。よくよく目を近づけてみれば、古い傷跡のようだ。おそらく戦輪の練習中にでもつけたのだろうが、せっかくこれだけ手触りの良い肌なのだから、長次のように大きな傷がつかねば良いがと思った。ついでに、その頬を両手で挟んでむにむにと揉む。
1479目の前で、整った形の唇が、ぐだぐだと中身のない話をこぼし続けている。
珍しいことに最初は弱気な愚痴だったので、そうかお前でもそういう事があるかと頷き聞いていたのだが、いつの間にか立ち直ったようで、いまは先日の四年生内での得意武器勝負でいかに華麗に勝利を収めたかという話になっていた。
兄弟が多いせいか煩いのには慣れているが、これをただ聞き続けるのも退屈である。
ふと喋り続ける滝夜叉丸の右目の下、頬骨あたりの皮膚が、一筋白くなっているような気がした。なんとなく気になって、むに、とその頬を掴む。よくよく目を近づけてみれば、古い傷跡のようだ。おそらく戦輪の練習中にでもつけたのだろうが、せっかくこれだけ手触りの良い肌なのだから、長次のように大きな傷がつかねば良いがと思った。ついでに、その頬を両手で挟んでむにむにと揉む。
@tekit0un
らくがきこへ滝。ふたつの心臓「フフーンフフーンフッフーン…」
聞き覚えのある鼻歌を響かせながら、平滝夜叉丸は人もまばらな忍術学園の池のほとりを華麗に闊歩していた。
教室のある校舎からは、小さく下級生の教科授業の先生の声が聞こえる。教えたはずだぁ〜!という悲しそうな声は、きっとアホの1年は組の土井先生だろう。
(お可哀想に。私のような優秀な生徒をお持ちなら、あんな胃痛はお抱えになることはなかっただろう…。まぁ、この滝夜叉丸のような天才がそう何人も居るわけはないから仕方がない。天才がいるからこそアホが目立ってしまうのかもしれない。あぁ、なんて私は罪深いのだ。罪深い私…最高だ)
少年は、思わず眉間に少しだけシワをよせる。それから、ハッとしてすぐにいけない!と人差し指でそれを抑えた。どこかで伝えきいたところによると、シワは癖になるらしい。
7338聞き覚えのある鼻歌を響かせながら、平滝夜叉丸は人もまばらな忍術学園の池のほとりを華麗に闊歩していた。
教室のある校舎からは、小さく下級生の教科授業の先生の声が聞こえる。教えたはずだぁ〜!という悲しそうな声は、きっとアホの1年は組の土井先生だろう。
(お可哀想に。私のような優秀な生徒をお持ちなら、あんな胃痛はお抱えになることはなかっただろう…。まぁ、この滝夜叉丸のような天才がそう何人も居るわけはないから仕方がない。天才がいるからこそアホが目立ってしまうのかもしれない。あぁ、なんて私は罪深いのだ。罪深い私…最高だ)
少年は、思わず眉間に少しだけシワをよせる。それから、ハッとしてすぐにいけない!と人差し指でそれを抑えた。どこかで伝えきいたところによると、シワは癖になるらしい。