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    まさのき

    DONEアンデルセンの「雪の女王」をわりとまじめにパロったカイ潔(+糸師兄弟)です。藤田貴美さんの漫画版に多大なインスピレーションをいただいてます。中盤までカイザーの気配が皆無ですが、ちゃんとカイ潔です。

    ゲルダ→潔(と冴)、カイ→凛、盗賊の娘→カイザー
    花待ちの窓雪の晩に、枕べで聞く物語



    第一のお話 はじまり


     昔、むかしのお話です。ここではないどこか遠くの国の、知らない土地の、小さな箱庭の村に、ひっそりとよりそい合って暮らす、三人の子どもたちがおりました。三度の春と冬のあいだに生まれた彼らは、名前をそれぞれ冴、世一、凛といいました。赤髪の冴は、三人の中ではもっとも年長で、その下に世一と凛が続きます。泣き虫世一と、やんちゃな凛、面倒見のよい冴の三人組は、遊ぶときも、出かけるときも、眠るときでさえもいつも一緒でした。血をわけた兄弟である冴と凛は、となりの家に住む世一のことを、まるで本当の兄弟のようにたいせつに思っていました。世一だって、冴と凛の二人と血がつながっていないことなんて、つゆとも気にしたことはありません。だって、朝も昼も夜も、扉を開けばそこに冴と凛が立っていて、ふたりといれば、世一に怖いものなんて、なんにもなかったのです。三人は野を駆けて遊び、泥まみれになって眠り、手に手をとって、いつまでもいつまでも仲むつまじく暮らしていました。
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    yuno_youga

    DONE魔法使いと青い薔薇(通称:まほばら)の影響を受けて書きました。

    ≪あらすじ≫
    魔法使いに長年憧れていたネスは潔たちから「三十歳まで童貞だと魔法使いなれる」という話を聞く。
    そして、カイザーと世一の二人に祝われながら迎えた三十歳の誕生日、ついに願っていた魔法が使ええるように!?

    Kiisは付き合ってますが、nskrは片思い状態
    序盤はネス視点中心のkiis、終盤はnskrになってます。
    魔法使いになりたいネスは、三十路まで童貞でいるらしい 魔法使いは僕のずっと憧れの存在だ。
    絵本で読んだ騎士と魔法使いが竜を倒す物語は僕のお気に入りだった。
     両親や、兄や姉には『そんなくだらないもの早く捨てろ』とか『まだそんなこと信じてるのか?』などと散々馬鹿にされてきたけど、僕はいまだに信じ続けてる。
     この世には証明できない、謎、不思議、魔法とは言い切れなくても、化学では証明できないものを考えることが好きだ。

     だから、周りを熱狂させる熱を感じたくてサッカーをやっている。
    そして、今まで周りから蔑ろにされてきた僕が初めて出会った光、カイザーを信じ続けてここ、ブルーロックまで来たのだ。
     そんなある時、食堂でランチをしようと席を探していると世一達が集まって話しているのが見えた。ここでなにか有力な情報が得られればカイザーの役に立つかもしれない。鶏肉とサラダのシンプルな食事を選んで、世一達の会話が聞こえる後ろの席の方に座った。
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