野イタチ
DONE包こりゅ/おおこりゅキス22箇所14個目、手の甲(敬愛)です
短いですが、戦場の二人。
十四、手の甲(敬愛) 咳き込むと血の味がした。傷はあちこちにあって、どれが一番深いかわからない。周りを見てもにたりよったりだ。隊長の大包平は傷よりも痛い顔をしていた。
小竜はマントを正し、大包平の足元に跪いた。
「小竜?」
小竜は微笑むと大包平の手を取る。そして、小竜はその手の甲に口づけた。ごつごつした大包平の手の甲に小竜の薄い唇が触れる。
小竜はゆっくりとした動作で立ち上がる。
「たとえ、帰れなくなっても、俺はキミの采配を信じるよ」
小竜はまっすぐに大包平を見つめる。
信じると言われた。なら、それに報いなくてはならない。
「必ず、全員連れて帰る」
大包平ははっきりとそう言った。瞳に光が戻っている。
もう大丈夫。小竜は視線を大包平と同じ方へ向ける。黒い土煙が向こうから迫ってくる。
350小竜はマントを正し、大包平の足元に跪いた。
「小竜?」
小竜は微笑むと大包平の手を取る。そして、小竜はその手の甲に口づけた。ごつごつした大包平の手の甲に小竜の薄い唇が触れる。
小竜はゆっくりとした動作で立ち上がる。
「たとえ、帰れなくなっても、俺はキミの采配を信じるよ」
小竜はまっすぐに大包平を見つめる。
信じると言われた。なら、それに報いなくてはならない。
「必ず、全員連れて帰る」
大包平ははっきりとそう言った。瞳に光が戻っている。
もう大丈夫。小竜は視線を大包平と同じ方へ向ける。黒い土煙が向こうから迫ってくる。
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MENU⚠版権腐注意⚠刀剣乱腐
3月16日の春コミにて頒布されます
2階の研究室の相方でもある智坂ちゃんの小説本の表紙を僭越ながら私が描かせていただきました。
お話を読んで芯の強くて真っ直ぐに長義くんを見据える国広くんと、まだ国広くんがわからない、迷いのある長義くんのお顔をイメージして描かせていただきました…!✎
アクションあり感情の機微もあり、でもやっぱり刀剣男士は神様だなあと。
内容は智坂ちゃんのpixivでも読めますのでお好きな方がいらっしゃいましたらぜひ🌸
智坂ちゃんのpixivお品書きページ
⇒
【3/16春コミ】お品書き【くにちょぎ他】 | 智坂 #pixiv https://www.pixiv.net/artworks/128119101 3
朱里すみは
DOODLE麿水。3枚目にキス絵あり。1、2枚目は日常系で腐要素低いのでワンクッション無し。放置してたラクガキに色塗り、加筆修正してみた。1枚目は秋を感じてる2人。2枚目は寝てる水心子の布団を直そうとしてる清麿。寝間着は捏造衣装。3枚目は図録4まだ出てなかった当時に描いたもので、2人の服装の細部が少し違うので注意 3
ringofeb9
DOODLE吹奏楽部顧問の孫六先生とクラ吹きやすすの孫安落書き。てんえどと加州くんと肥前くんもいる。担当楽器はこんな感じ
加州…フルート
安定…バスクラ(一般的なクラリネットも吹く)
水心子…オーボエ
清麿…ファゴット
肥前…ホルン
ご査収ください
選曲会議顧問の特権として使っている部屋で自由曲の選曲をしていると音楽室に誰か入ってくる気配がした。自主練で来た部員だろう。年が明けて間もないのに熱心なものだ。
「年始くらい休んでもいいのに……」
恐らく年末のアンサンブルコンテストに出た木管五重奏のメンバーだろう。都大会に駒を進めることができたから個人練をした後に5人でアンサンブルの練習をするに違いない。そして練習は長引く可能性があるから彼らを時間になったらどう追い出すかも考えないといけない。
「……まあ、こっちの方が先か」
オーディオコンポにCDを入れてから孫六は総譜を開いた。すると――。
「失礼しまーす」
ドアが開いた。
「あ。やっぱりいた。今年もよろしくお願いしまーす」
2484「年始くらい休んでもいいのに……」
恐らく年末のアンサンブルコンテストに出た木管五重奏のメンバーだろう。都大会に駒を進めることができたから個人練をした後に5人でアンサンブルの練習をするに違いない。そして練習は長引く可能性があるから彼らを時間になったらどう追い出すかも考えないといけない。
「……まあ、こっちの方が先か」
オーディオコンポにCDを入れてから孫六は総譜を開いた。すると――。
「失礼しまーす」
ドアが開いた。
「あ。やっぱりいた。今年もよろしくお願いしまーす」
あめお
DONE巣立っちゃったら俺の事なんてどうでもよくなるだろうなーって考えてるタイプの清光の話もしかして:××「きみと仲良くなるにはどうしたらいいだろうか」
斜め上から降ってきたまさかの質問に加州は絶句した。
初めて見るものでも飲み込みが早く、戦闘に前向き。倫理観が常識的で人当たりも良い。
「落とし穴? ははっ、何だそりゃ。驚かすにしても芸がなさすぎだろう」
新しく顕現した太刀、鶴丸国永。
審神者は拝み倒した。
性格ガチャ要素が強いと聞いて怯えていたが、蓋を開けてみたらまったく手がかからなさそうな、それどころか貴重なツッコミ枠の平安刀だなんて。
そんなわけで、お噂はかねがねと疑心暗鬼になりながらお世話係に就任した加州清光もホッと胸を撫で下ろしたのだった。
睡眠でつまづく刀が多いため歴戦の初期刀が新入りに付いて眠ることが恒例になっていたが、布団を運び入れる足取りも軽い。
3465斜め上から降ってきたまさかの質問に加州は絶句した。
初めて見るものでも飲み込みが早く、戦闘に前向き。倫理観が常識的で人当たりも良い。
「落とし穴? ははっ、何だそりゃ。驚かすにしても芸がなさすぎだろう」
新しく顕現した太刀、鶴丸国永。
審神者は拝み倒した。
性格ガチャ要素が強いと聞いて怯えていたが、蓋を開けてみたらまったく手がかからなさそうな、それどころか貴重なツッコミ枠の平安刀だなんて。
そんなわけで、お噂はかねがねと疑心暗鬼になりながらお世話係に就任した加州清光もホッと胸を撫で下ろしたのだった。
睡眠でつまづく刀が多いため歴戦の初期刀が新入りに付いて眠ることが恒例になっていたが、布団を運び入れる足取りも軽い。
kotan2gou
SPUR MEちょぎちょぎ小説大きい長義くんと小さい長義くんバグ、と評されるマイナスイメージだが、個体差、と書かれるとそれが払拭される気がする。
バグ──俺にとって、他の刀剣男士たちから浴びせられる視線や、政府の担当者たちの態度を思い起こさせる言葉だった。特に初めて顕現した際、俺の異様な体格を見て交わされたささやきや、ため息混じりの評価。その視線に込められた嘲笑や困惑に、胸の奥が冷たくなったのを覚えている。
それらが次第に「個体差」という一言で片付けられることで、どれほど救われたか。
「君……随分と大きいんだね?」
そんなある日、政府の廊下で俺に声をかけてきた刀がいた。
振り返ると、藍色の瞳が俺をまっすぐ見上げていた。その目には好奇心が宿っていて、敵意や嘲笑の影は微塵もない。ただ純粋に興味を持っているのだとわかった。彼は少し首をかしげながら微笑む。
3323バグ──俺にとって、他の刀剣男士たちから浴びせられる視線や、政府の担当者たちの態度を思い起こさせる言葉だった。特に初めて顕現した際、俺の異様な体格を見て交わされたささやきや、ため息混じりの評価。その視線に込められた嘲笑や困惑に、胸の奥が冷たくなったのを覚えている。
それらが次第に「個体差」という一言で片付けられることで、どれほど救われたか。
「君……随分と大きいんだね?」
そんなある日、政府の廊下で俺に声をかけてきた刀がいた。
振り返ると、藍色の瞳が俺をまっすぐ見上げていた。その目には好奇心が宿っていて、敵意や嘲笑の影は微塵もない。ただ純粋に興味を持っているのだとわかった。彼は少し首をかしげながら微笑む。