さえじま
DONE忘却バッテリーの黒髪遊撃手の彼と夏彦の妄言(not CP)※黒髪遊撃手くんのアンサーが出るまで。大きく違う場合は削除予定
いいひとわるいひと「お前、ええ奴やな」
桐島が受け取ったアイスをぱくりと咥えてそう言った。当の本人は別段気にした様子もなく、ただ普通であるような態度でいて暑そうに手を使って扇いでいる。
ふらりと視線をアイスに移して同じようにぱくりと咥えると、ソーダの味が口に広がって夏にぴったりの味にほっと息をつく。
二つセットのアイスをただ分け与えただけで、桐島は自分を“ええ奴”を称してくれた。これが白くてもちもちした大福のアイスであれば納得できるが、端から二人で食べるような形状のアイスでそんなことを言われると少しだけ胸がざわつくのだ。
「俺、いい奴なんて言われたの久しぶりだよ」
「はぁ~? 俺が言うのもあれやけど、自分みたいなやつは常いわれとるんちゃうん」
1560桐島が受け取ったアイスをぱくりと咥えてそう言った。当の本人は別段気にした様子もなく、ただ普通であるような態度でいて暑そうに手を使って扇いでいる。
ふらりと視線をアイスに移して同じようにぱくりと咥えると、ソーダの味が口に広がって夏にぴったりの味にほっと息をつく。
二つセットのアイスをただ分け与えただけで、桐島は自分を“ええ奴”を称してくれた。これが白くてもちもちした大福のアイスであれば納得できるが、端から二人で食べるような形状のアイスでそんなことを言われると少しだけ胸がざわつくのだ。
「俺、いい奴なんて言われたの久しぶりだよ」
「はぁ~? 俺が言うのもあれやけど、自分みたいなやつは常いわれとるんちゃうん」