siiiiiiiiro
КАРАКУЛИ強制メロメロ攻撃「おい、待てって!」
あーあ、面倒くさい。橙真に掴まれてしまった腕を見おろして、笑顔を張り付けたまま俺は内心ため息をついた。
橙真の愚直で素直で頑固なところは大好きなのに、こういう時ばっかりは自分との相性の悪さが目立ってしまう。この世には首を突っ込まないほうがいいことなんて沢山あるのに。
「橙真、後で話すから。今は離して」
「そう言ってまた、有耶無耶にする気だろ」
多分、すごい怖い顔をしている。見なくなって分かる。腕を掴む力も、語気も、伝わってくるワッチャも、普段の優しい橙真と違う色だから。
「あの人、いつも俺達の楽屋に来る人だよな。スポンサーってオメガ抜きで俺達に会いに来るようなものなのか?」
2070あーあ、面倒くさい。橙真に掴まれてしまった腕を見おろして、笑顔を張り付けたまま俺は内心ため息をついた。
橙真の愚直で素直で頑固なところは大好きなのに、こういう時ばっかりは自分との相性の悪さが目立ってしまう。この世には首を突っ込まないほうがいいことなんて沢山あるのに。
「橙真、後で話すから。今は離して」
「そう言ってまた、有耶無耶にする気だろ」
多分、すごい怖い顔をしている。見なくなって分かる。腕を掴む力も、語気も、伝わってくるワッチャも、普段の優しい橙真と違う色だから。
「あの人、いつも俺達の楽屋に来る人だよな。スポンサーってオメガ抜きで俺達に会いに来るようなものなのか?」
siiiiiiiiro
КАРАКУЛИとうひゅ恋愛ベタはどっち「俺が花だとしたら、どれだと思う?」
「……は?」
飴の修行が一段落して、やっとの休憩に小さく息を吐いたひゅーいに降りかかった質問は、あまりに唐突なものだった。
疲れたねぇ、とボヤいた声なんて橙真の耳に届いていなかったのだろう。じゃなければ、こんな脈絡もない質問が飛んでくるはずがない。
差し入れして貰ったジュースに伸びた手を引っ込めて、橙真が向けてくるスマホの画面いっぱいに映る四択を覗き込む。バラ、ガーネット、カーネーション、ユリ。正直、どれも橙真の印象からはほど遠い。
「う、うーん……強いて言うなら……ガーネットとか?」
「………………そうか」
「えーと、なに? これ」
橙真がこうして会話の流れを無視してくることは珍しくない。橙真は口数が多くない上にじっと考え込んでから言葉を発するから、畳み掛けるように喋るひゅーいとたまに会話が噛み合わなくなる。それでも、ひゅーいにとっては世界の誰より橙真の言葉が大事なのだけれど。
1523「……は?」
飴の修行が一段落して、やっとの休憩に小さく息を吐いたひゅーいに降りかかった質問は、あまりに唐突なものだった。
疲れたねぇ、とボヤいた声なんて橙真の耳に届いていなかったのだろう。じゃなければ、こんな脈絡もない質問が飛んでくるはずがない。
差し入れして貰ったジュースに伸びた手を引っ込めて、橙真が向けてくるスマホの画面いっぱいに映る四択を覗き込む。バラ、ガーネット、カーネーション、ユリ。正直、どれも橙真の印象からはほど遠い。
「う、うーん……強いて言うなら……ガーネットとか?」
「………………そうか」
「えーと、なに? これ」
橙真がこうして会話の流れを無視してくることは珍しくない。橙真は口数が多くない上にじっと考え込んでから言葉を発するから、畳み掛けるように喋るひゅーいとたまに会話が噛み合わなくなる。それでも、ひゅーいにとっては世界の誰より橙真の言葉が大事なのだけれど。