ひかりせい
DONE降志WEBオンリー「Not First Love, 3riple」の展示作品です💛💜2025/1/6(月)まで公開💛💜
【潜入前日 後日談~彼のいない11月7日~】
「潜入前日」の後日談
潜入前日 後日談~彼のいない11月7日~――これから墓参りに行くぞ
志保がそう誘われたのは今朝のこと。
阿笠邸に突然現れた萩原千早は、インターフォン越しに開口一番そう言った。
志保は急かされるままに千速が乗ってきたバイクの後部座席に乗りこむと、連れてこられたのは渋谷にあるお寺・月参寺だった。
ふたりは本堂の横を通り抜け、その裏手にある墓所へと辿り着いた。そこから先は、志保は千速の後ろについていき、右、左と曲がり石列に沿って進む。そして、ある墓石の前で千速はピタリと足を止めた。
『萩原家之墓』
今日、11月7日――千速の弟・萩原研二の命日。
「ひと足遅かったようだな」
千速はため息交じりにそう呟いた。
そこには、もう花束が手向けられていた。
8550志保がそう誘われたのは今朝のこと。
阿笠邸に突然現れた萩原千早は、インターフォン越しに開口一番そう言った。
志保は急かされるままに千速が乗ってきたバイクの後部座席に乗りこむと、連れてこられたのは渋谷にあるお寺・月参寺だった。
ふたりは本堂の横を通り抜け、その裏手にある墓所へと辿り着いた。そこから先は、志保は千速の後ろについていき、右、左と曲がり石列に沿って進む。そして、ある墓石の前で千速はピタリと足を止めた。
『萩原家之墓』
今日、11月7日――千速の弟・萩原研二の命日。
「ひと足遅かったようだな」
千速はため息交じりにそう呟いた。
そこには、もう花束が手向けられていた。
kiki95761983
DONEsunaさん&めも。さんとコラボさせていただいた漫画&小説のリレー作品を展示します(こちら単体でも読めます)【お題作品展示:デート】
①suna(漫画)https://poipiku.com/2948076/
②めも。(小説 ※R18 / 18歳未満および高校生の方は閲覧ご遠慮ください)https://privatter.me/page/6728161eb0a1d
③kiki 5294
ukionze1517kara
DONE降志WEBオンリーイベント「Not First Love, 2ND」#04notfl
お題「クリスマス」より
降志の子ども目線で小さい頃を振り返る、クリスマスイヴのお話。 2205
serisawa
DONENot First Love.2ND開催、おめでとう&ありがとう!お題イラスト「クリスマス」他、カウントダウン企画に投稿したイラスト2種、計3点の展示です。
セブンイレブンにてポストカードとして印刷できます(プリント料金:1枚¥60)
プリントNoは添付画像をご参照ください。
(※プリントNoは12/11以降、Twitterでも公開予定です) 4
vi_mikiko
DOODLE10月のふるしほワンドロワンライ参加作品です。お題:ハロウィン、スーパーマーケット、低気圧、停電
お題:ハロウィン、スーパーマーケット、低気圧、停電 童話の世界で生きられればどんなにいいか、と思う。組織の追っ手から無事免れ、めでたしめでたしと終わる平穏な世界。無事オオカミから逃げることができた、赤ずきんのように。
ただ、現実はそう上手くいかないのだ。
これから始まるのは、オオカミに捕まった、赤ずきんの話。
ずきずき、ずきずき。鈍痛が、頭の中を駆け巡る。ずっと、頭上に重いものがのしかかっているような、頭蓋骨に締め付けられているような、そんな痛み。
ハロウィン当日。パーティもそこそこに、渋谷で事件解決に尽力した探偵団は、後日、ハロウィンパーティの仕切り直しをしたいと言い出した。
そして十一月も半ばに差し掛かった今日、赤ずきんの仮装に身を包んだ灰原哀は、博士の家で子供達とお菓子を広げていた。
1942ただ、現実はそう上手くいかないのだ。
これから始まるのは、オオカミに捕まった、赤ずきんの話。
ずきずき、ずきずき。鈍痛が、頭の中を駆け巡る。ずっと、頭上に重いものがのしかかっているような、頭蓋骨に締め付けられているような、そんな痛み。
ハロウィン当日。パーティもそこそこに、渋谷で事件解決に尽力した探偵団は、後日、ハロウィンパーティの仕切り直しをしたいと言い出した。
そして十一月も半ばに差し掛かった今日、赤ずきんの仮装に身を包んだ灰原哀は、博士の家で子供達とお菓子を広げていた。
vi_mikiko
DOODLE降志ワンドロワンライ9月お題「お月見、茫然自失、残暑、ダイヤモンド」です!「月を見ていると、狂うよ」
男に声を掛けられたのは、十五夜の日だった。
一年で最も美しい、中秋の名月。私は満月に誘われるように、家を出て光の示す先を辿った。とある、ススキがたなびく草原に辿り着く。残暑の空気を感じながら足を進めると、草木の中心に位置するぽっかりと穴が開いたような空間に、石台が一つ鎮座していた。
その正体が月時計だと教えてくれたのは、いつの間にか隣に立っていた男だった。
日中は日時計として時を刻むこの盤面は、夜にはたちまち月時計となる。
中央に、指針が鎮座する。その陰が示す方向で、時刻が示される。
いつの間にか私はその月時計に通うのが習慣となっていて。決まって、男も側に立っていた。
「あなたは月が似合うわね」
1653男に声を掛けられたのは、十五夜の日だった。
一年で最も美しい、中秋の名月。私は満月に誘われるように、家を出て光の示す先を辿った。とある、ススキがたなびく草原に辿り着く。残暑の空気を感じながら足を進めると、草木の中心に位置するぽっかりと穴が開いたような空間に、石台が一つ鎮座していた。
その正体が月時計だと教えてくれたのは、いつの間にか隣に立っていた男だった。
日中は日時計として時を刻むこの盤面は、夜にはたちまち月時計となる。
中央に、指針が鎮座する。その陰が示す方向で、時刻が示される。
いつの間にか私はその月時計に通うのが習慣となっていて。決まって、男も側に立っていた。
「あなたは月が似合うわね」
ukionze1517kara
DONE #04notflワンドロワンライ初参加です。ルール守れてるのか不明なので、注意点があれば教えてください。
お題「海」
開始時間 23:38
終了時間 0:31
#04notfl
#04notflワンドロワンライ
海「お前ってホント学習能力ないのな」
「…うるさい。頭がガンガンするから説教はまた今度ね」
背を向ける彼女に工藤はもう一声かけようと思ったが、あの時のような頑な態度にドアを閉めた。
彼女が自分の忠告通りに大人しく寝ているかは彼女の良心に従おうと蘭や少年探偵団の待つ浜辺へ向かった。
工藤が退室したホテルの一室でベットにダイブしたのは…
太陽の熱にやられた彼女 -宮野志保- は天井を見上げ先ほどの出来事を回想していた。
工藤と蘭、そして少年探偵団たちと海へ遊びに来ていた志保は、元々参加予定だった阿笠博士が急に用事が出来てためのピンチヒッターとして参加していた。
1ヶ月前にガラクタばかりの発明が漸く日の目をみることが出来、発表パーティーへの通知が来たのだ。子ども達との先約を果たそうとする博士を無理やり志保がパーティーへの参加を薦めた。自分がしっかりと子ども達の面倒をみるからと…
1592「…うるさい。頭がガンガンするから説教はまた今度ね」
背を向ける彼女に工藤はもう一声かけようと思ったが、あの時のような頑な態度にドアを閉めた。
彼女が自分の忠告通りに大人しく寝ているかは彼女の良心に従おうと蘭や少年探偵団の待つ浜辺へ向かった。
工藤が退室したホテルの一室でベットにダイブしたのは…
太陽の熱にやられた彼女 -宮野志保- は天井を見上げ先ほどの出来事を回想していた。
工藤と蘭、そして少年探偵団たちと海へ遊びに来ていた志保は、元々参加予定だった阿笠博士が急に用事が出来てためのピンチヒッターとして参加していた。
1ヶ月前にガラクタばかりの発明が漸く日の目をみることが出来、発表パーティーへの通知が来たのだ。子ども達との先約を果たそうとする博士を無理やり志保がパーティーへの参加を薦めた。自分がしっかりと子ども達の面倒をみるからと…
vi_mikiko
DONE降志ワンドロワンライです!7月お題:夏祭り・ラーメン・時限爆弾・真実
※夏祭りメインで書いてましたが他のワードもつっこみました。
初めて彼の顔をまともに見た時、ビー玉のような目をした男だと思った。
「僕は、あなたの家族に会ったことがあるんですよ」
拳銃を向けられそう言われてから、喫茶店に潜入する彼に囚われてしまった。
彼は黒の組織の一員。でも、なぜだか米花町にい続けて、小さな眼鏡の名探偵に存在することを許されている。
工藤君は彼の本当の正体を知っているのかもしれない。でも私は知らない。私は、彼のことは何も知らないのだ。
**
「早く帰らねえと、仮面ヤイバー始まっちまうぜ!」
「そうですね!」
「二人とも、前気を付けてね!」
授業が終わった放課後、日の傾く米花町の通りを探偵団達が走り抜ける。私は彼らの後ろをゆっくりと歩いていた。歩み寄る影が身体を覆う。鋭い眼光が、私を射抜く……
2334「僕は、あなたの家族に会ったことがあるんですよ」
拳銃を向けられそう言われてから、喫茶店に潜入する彼に囚われてしまった。
彼は黒の組織の一員。でも、なぜだか米花町にい続けて、小さな眼鏡の名探偵に存在することを許されている。
工藤君は彼の本当の正体を知っているのかもしれない。でも私は知らない。私は、彼のことは何も知らないのだ。
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「早く帰らねえと、仮面ヤイバー始まっちまうぜ!」
「そうですね!」
「二人とも、前気を付けてね!」
授業が終わった放課後、日の傾く米花町の通りを探偵団達が走り抜ける。私は彼らの後ろをゆっくりと歩いていた。歩み寄る影が身体を覆う。鋭い眼光が、私を射抜く……
dasuke05
DONEお題「初恋じゃない」の短いSS。オンリー当日に読んでくださった方、ありがとうございました!!!!
祝福の鐘が鳴っている。
ライスシャワーとたくさんの歓声を浴びて新郎新婦は歩いていた。空は晴れ、風は穏やかに吹き、太陽は優しく二人を照らす。いま、世界の誰であっても彼らの幸せを汚すことなどできない。何よりも美しい光景。
間に合って良かった。
宮野志保は少し離れた所から新郎新婦を眺めていた。
先程までは彼女も、他の招待客と同じように新郎新婦の近くで祝福の輪の中に居た。けれども少しだけ、ひとりで感傷に浸りたくなってしまったのだ。そっと抜け出してきたから、他の人には気づかれていないだろう。元より今日の主役は彼らなのだから、招待客の女が一人、輪の中から消えても誰も気に留めない。
だというのに、目ざとく気づいてわざわざ追いかけてくる物好きも、いるらしい。
1526ライスシャワーとたくさんの歓声を浴びて新郎新婦は歩いていた。空は晴れ、風は穏やかに吹き、太陽は優しく二人を照らす。いま、世界の誰であっても彼らの幸せを汚すことなどできない。何よりも美しい光景。
間に合って良かった。
宮野志保は少し離れた所から新郎新婦を眺めていた。
先程までは彼女も、他の招待客と同じように新郎新婦の近くで祝福の輪の中に居た。けれども少しだけ、ひとりで感傷に浸りたくなってしまったのだ。そっと抜け出してきたから、他の人には気づかれていないだろう。元より今日の主役は彼らなのだから、招待客の女が一人、輪の中から消えても誰も気に留めない。
だというのに、目ざとく気づいてわざわざ追いかけてくる物好きも、いるらしい。