リノリウム
DONE冬のあったか~いベッドに吸い込まれる嬢娘レイジーサンデー「んぁ? あ、コーサカ。おはよ~」
「……アンジョー。なーにやってんだ」
「ん~~? ここって日当たりいいでしょう。だから、あったかーいベッドから全然出れなくって」
外は冷たい風がびゅうびゅう吹き付けてやたら寒いし、アンジョーの家でゲームでもしながらのんびりしよう、と二人で決めていた日曜日。
約束の十一時ちょうどに彼女ん家のインターホンを鳴らしたら、アンジョーではなくおばさんが出て来て「ごめんねぇ。あの子、まだちゃんと着替えてないみたいで」と口に手を当てながら笑っていた。
「具合でも悪いんですか?」と聞いたら「やだ! 全然そんなんじゃないの。ただの寝坊よぉ」――と親子でよく似たのんびり口調だったので、遠慮無く上がらせて貰うことにした。
2485「……アンジョー。なーにやってんだ」
「ん~~? ここって日当たりいいでしょう。だから、あったかーいベッドから全然出れなくって」
外は冷たい風がびゅうびゅう吹き付けてやたら寒いし、アンジョーの家でゲームでもしながらのんびりしよう、と二人で決めていた日曜日。
約束の十一時ちょうどに彼女ん家のインターホンを鳴らしたら、アンジョーではなくおばさんが出て来て「ごめんねぇ。あの子、まだちゃんと着替えてないみたいで」と口に手を当てながら笑っていた。
「具合でも悪いんですか?」と聞いたら「やだ! 全然そんなんじゃないの。ただの寝坊よぉ」――と親子でよく似たのんびり口調だったので、遠慮無く上がらせて貰うことにした。
リノリウム
DONEアン嬢ルートの一幕。冬の学校にて。俺しか知り得ない彼女の一面。最後若干のゴア描写を含む。血なまぐさいですがサクハコです…。
↓TS作品再録本を作成するにあたり、皆さまにお尋ねしたいことがあります。
アンケートにご協力のほどお願いいたします!詳細はリンク先にて。
https://forms.gle/6JE9fHfVNUksafpu6
細氷は風に舞い踊る きっとこれは悪い夢なのだと、何度も自分に言い聞かせた。
学校という活気溢れた場所に似合わない、厳つい軍用トラックが何台も校庭に並んでいた。外からは時折乾いた銃声が聞こえてくる。雹が激しく屋根を打つ音にも似たそれが、俺の心を揺さぶり焦燥感を煽ってくる。
『校舎のどこかに危険生命体がいる。お前ら、全員手を挙げろ!』
奴らがそう叫んだ直後、突然始まった襲撃。あちこちから地鳴りと爆発音が聞こえてくる。パニックに陥り錯乱する皆。
人の波に呑まれそうになっていた俺を強く引っ張ったのは、アンジョーの白くか細い腕だった。
長い廊下を駆け、職員用トイレに隠れやり過ごし、中庭を抜け、体育倉庫で息を潜ませていても奴らは追ってきた。他のクラスメイトが一体どうなったかは分からない。学校のそばの裏山まで追いやられ、命からがら逃げ果せた頃にはすでに、辺り一帯暗闇に覆われていた。
5803学校という活気溢れた場所に似合わない、厳つい軍用トラックが何台も校庭に並んでいた。外からは時折乾いた銃声が聞こえてくる。雹が激しく屋根を打つ音にも似たそれが、俺の心を揺さぶり焦燥感を煽ってくる。
『校舎のどこかに危険生命体がいる。お前ら、全員手を挙げろ!』
奴らがそう叫んだ直後、突然始まった襲撃。あちこちから地鳴りと爆発音が聞こえてくる。パニックに陥り錯乱する皆。
人の波に呑まれそうになっていた俺を強く引っ張ったのは、アンジョーの白くか細い腕だった。
長い廊下を駆け、職員用トイレに隠れやり過ごし、中庭を抜け、体育倉庫で息を潜ませていても奴らは追ってきた。他のクラスメイトが一体どうなったかは分からない。学校のそばの裏山まで追いやられ、命からがら逃げ果せた頃にはすでに、辺り一帯暗闇に覆われていた。
リノリウム
DONE娘ーサカルートの一幕。こうあればいいなという妄想。二年生の夏の思い出。艶やかな浴衣姿の彼女がふと見せる弱みと素直さ。
彼女のギャップを知るのは俺だけでいいんだ。
星花は空に降り注ぐ「……ねえ○○。花火がどうして生まれたのか、知ってる?」
くいくいとTシャツの裾を引っ張られたので隣を見遣ると、思い切り眉間を皺を寄せ口をへの字に曲げる娘ーサカがじっとこちらを見つめていた。
今日は八月一日、皆が待ち望んでいた花火大会当日。
町で一番広い河川敷で毎年開催されている、地域住民に向けた祭りだ。駅から河川敷に続く道路沿いには、かき氷やたこせん、射的といった屋台が二十ほど並んでいる。あくまで地元に根付いた祭りなので、規模こそ大きいとは決して言えないが、ここはとりわけ娯楽に飢えた田舎だ。年に一度の祭りを待ち望んだ町中の人間が大挙し、駅から続く沿道も人という人でごった返している。
今宵の祭りに誘ってきたのは娘ーサカのほうからだった。
5451くいくいとTシャツの裾を引っ張られたので隣を見遣ると、思い切り眉間を皺を寄せ口をへの字に曲げる娘ーサカがじっとこちらを見つめていた。
今日は八月一日、皆が待ち望んでいた花火大会当日。
町で一番広い河川敷で毎年開催されている、地域住民に向けた祭りだ。駅から河川敷に続く道路沿いには、かき氷やたこせん、射的といった屋台が二十ほど並んでいる。あくまで地元に根付いた祭りなので、規模こそ大きいとは決して言えないが、ここはとりわけ娯楽に飢えた田舎だ。年に一度の祭りを待ち望んだ町中の人間が大挙し、駅から続く沿道も人という人でごった返している。
今宵の祭りに誘ってきたのは娘ーサカのほうからだった。
リノリウム
DONE深い森の奥で出会う🐺と嬢の話。REDDの世界観が癖だ!生誕ライブ本当によかった。まだ反芻してる。
嬢が見下ろすポジションなのは私の手癖です。
花弁はけものの頬に落つ チチチ、と小鳥の囀る声だけがこだます、見渡す限りの深い森。
枝葉の陰にいくつか仕掛けた罠を確認するが、そのどれにも獲物はかかっていなかった。それなりに策を講じて仕掛けたはずだったが、どれも見事に空振りだ。成果は何も得られなかった、と虚しさで身体が一気に重くなる。アンジョーは木陰に蹲り、大きなため息をついた。
「見え透いた罠だっていうのかな。……はあ。久しく食べてないな、肉」
懐からリンゴを取り出し、もしゃりと齧り付く。瑞々しい果汁が喉を湿らせていくが、それだけだ。腹はまったく満たされない。血の色と同じ真っ赤で艶やかなフォルムなのに、香りも味もなにもしない。
無味無臭の虚無の前に、アンジョーは半ば諦めたくなってきた。ここ数日間小動物の肉すら食べていない。果実で誤魔化していた空腹は既に限界に達していた。
3405枝葉の陰にいくつか仕掛けた罠を確認するが、そのどれにも獲物はかかっていなかった。それなりに策を講じて仕掛けたはずだったが、どれも見事に空振りだ。成果は何も得られなかった、と虚しさで身体が一気に重くなる。アンジョーは木陰に蹲り、大きなため息をついた。
「見え透いた罠だっていうのかな。……はあ。久しく食べてないな、肉」
懐からリンゴを取り出し、もしゃりと齧り付く。瑞々しい果汁が喉を湿らせていくが、それだけだ。腹はまったく満たされない。血の色と同じ真っ赤で艶やかなフォルムなのに、香りも味もなにもしない。
無味無臭の虚無の前に、アンジョーは半ば諦めたくなってきた。ここ数日間小動物の肉すら食べていない。果実で誤魔化していた空腹は既に限界に達していた。
tomizaemon_ogu
DONE #MZMart_T「……ごめん、アタシ……吸血鬼、なんだよ……」
ってカミングアウトしてくる女体化コーサカさんをCoCでもエロゲでもいいから見たい…ハピエンにもバッドにも持っていきやすい…頼む…頼むよ…