みっけ
DONEsgo1000文字のお題プロポーズで投稿したものがsgoにみえないかもしれないのでsgoだと証明するものを追加しました🍄もしよろしければどうぞ🙇♀️🙇♀️🙇♀️PW:20↑?sgoyes/sgono 410
hisoku
DOODLE # sgo1000文字第15回のお題『お正月』をお借りして書きました。期間外なのでこっそりと。「先ずは謝れ」「こうやってするものなのか」「クリスマスとか大晦日とか正月とか誕生日とか」に出てくるsgo未満sgoと同じ二人で、尾語り新しい年からじゃあ、片付けも終わったし、俺等は帰るわ。
あと数分で今年が終わるという時間になって、酔って赤くなって炬燵天板に頬をつけて眠りこけていた白石を揺すって腕を掴み、脇腹に自分の肩を入れながら房太郎がそう云って立ち上がり、えっ、帰んの? と杉元が驚いた顔をして立ち上がって、何となく自分も立たなきゃいけないような気がして立ち上がった。ぞろぞろと全員で玄関に向かう。
来年も皆で愉しく呑もうなあ。
白石を無理矢理歩かせて房太郎が帰って行くのを上がり框の上から見送る杉元を見つめる。ふいにこちらを向かれて変に気まずくなった。俺から、お前は帰らないのか、と訊いた方が良いのだろうか。
二人きりになっちゃったな。
首に手を当てて杉元がそう云う。
1050あと数分で今年が終わるという時間になって、酔って赤くなって炬燵天板に頬をつけて眠りこけていた白石を揺すって腕を掴み、脇腹に自分の肩を入れながら房太郎がそう云って立ち上がり、えっ、帰んの? と杉元が驚いた顔をして立ち上がって、何となく自分も立たなきゃいけないような気がして立ち上がった。ぞろぞろと全員で玄関に向かう。
来年も皆で愉しく呑もうなあ。
白石を無理矢理歩かせて房太郎が帰って行くのを上がり框の上から見送る杉元を見つめる。ふいにこちらを向かれて変に気まずくなった。俺から、お前は帰らないのか、と訊いた方が良いのだろうか。
二人きりになっちゃったな。
首に手を当てて杉元がそう云う。
hisoku
DOODLE # sgo1000文字第14回のお題『◯◯しないと出られない部屋』をお借りして書きました。期間外なのでこっそりと。ぎり全年齢向け、尾語り、雪が降ると帰宅難民になる杉元を自分の部屋に泊める尾形の話です。しないと帰れない部屋 この冬は積雪が多く、今夜も通勤で利用している鉄道が運転見合せとなり、駅構内で今後の運行について貼り出された紙の前に立ち尽くして溜め息をついている杉元をまた、家に連れて帰ってくることが出来た。不規則不揃いに落ちてくる雪片を見上げ、感謝する。
だからぁ、俺は恋人としかしないんだって。
部屋の中で半ば管を巻くような調子でそう云われても納得がいかず、首を傾げる。
説明になっていない。
だから恋人じゃないだろ。
自分と俺の顔を人差し指で交互に差して、恋人という単語だけ小声で杉元が訴える。それを聞きながら炬燵天板の端にあったペンと付箋を掴む。
言質取る気か?
そうじゃないが。
見えないように左手で囲いを作って書き込みながら、それで? と促す。
1060だからぁ、俺は恋人としかしないんだって。
部屋の中で半ば管を巻くような調子でそう云われても納得がいかず、首を傾げる。
説明になっていない。
だから恋人じゃないだろ。
自分と俺の顔を人差し指で交互に差して、恋人という単語だけ小声で杉元が訴える。それを聞きながら炬燵天板の端にあったペンと付箋を掴む。
言質取る気か?
そうじゃないが。
見えないように左手で囲いを作って書き込みながら、それで? と促す。
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DOODLE # sgo1000文字第12回のお題『イベント前夜/イベント/イベントその後』をお借りして書きました。以前書いた1000文字掌篇「先ずは謝れ」「こうやってするものなのか」と同じ杉や尾の話で、恋愛経験はないのに拘りだけはあるピュア尾の話です。クリスマスとか大晦日とか正月とか誕生日とか 慣れてはきたが、ともすると連中は直ぐに俺の家へ集まろうとする。その上、年末年始はイベントが多くて少し適わない。
今夜の鍋はすき焼きで隣を陣取って座る杉元の横顔を見つめる。今夜も鍋奉行を務めていて愉しそうに見えた。
クリスマスなのにすき焼きかぁ。
胡座から正座になった白石が言葉とは裏腹に愉しそうな声で呟き、それを聞いた房太郎がビールを手酌しながら、チキンよりも牛肉の方が豪華で良いじゃないか、と云って白石の背中を景気好く叩く。
クリスマスねえ。普段は信仰心の信の字も持ち合わせていないくせになんで皆クリスマスに集まるのだろう。
見ず知らずの他人の誕生日に酒飲んで飯も気合いを入れて用意して愉しいか?
食台に肘をついてグラスを揺らしながら呟くと杉元が苦笑いをする。
1080今夜の鍋はすき焼きで隣を陣取って座る杉元の横顔を見つめる。今夜も鍋奉行を務めていて愉しそうに見えた。
クリスマスなのにすき焼きかぁ。
胡座から正座になった白石が言葉とは裏腹に愉しそうな声で呟き、それを聞いた房太郎がビールを手酌しながら、チキンよりも牛肉の方が豪華で良いじゃないか、と云って白石の背中を景気好く叩く。
クリスマスねえ。普段は信仰心の信の字も持ち合わせていないくせになんで皆クリスマスに集まるのだろう。
見ず知らずの他人の誕生日に酒飲んで飯も気合いを入れて用意して愉しいか?
食台に肘をついてグラスを揺らしながら呟くと杉元が苦笑いをする。
hisoku
DOODLE # sgo1000文字第13回のお題「来週の予定を聞く」をお借りして書き納めを、尾語り
来週なんて来週だけど。
ふいにそう杉元に訊かれた。が、来週と聞くと、ついその週の労働についての方を、抱えている案件の進捗の方を思い浮かべてしまう。スーツを着ている時に訊かれれば尚更だ。それでうっかり顔を曇らせてしまったのだが、杉元はきっとなんでそんな嫌そうにするんだよと思っただろうと思う。顔を見て、違うんだ、という気持ちでついた溜め息を聞いて杉元が今度は萎縮して、何でもない、と云い止してしまい、俺も何を訊こうとされていたのか訊くに訊けなくなってしまった。短い沈黙が流れ、お疲れ、と言い合って解散をした。来週、末のことだろうか。来週は第四週だ。
歩きながら足元を見下ろして、落ちていた小石を白線を越えないよう遠くまで蹴ることが出来たなら、次はちゃんと受け答えが出来る、と願を掛けて蹴り、歩いて追い付いた小石が白線の上にあるのを見て、線上を内側に含むか含まないかまでは決めていなかったと目を閉じた。
1048ふいにそう杉元に訊かれた。が、来週と聞くと、ついその週の労働についての方を、抱えている案件の進捗の方を思い浮かべてしまう。スーツを着ている時に訊かれれば尚更だ。それでうっかり顔を曇らせてしまったのだが、杉元はきっとなんでそんな嫌そうにするんだよと思っただろうと思う。顔を見て、違うんだ、という気持ちでついた溜め息を聞いて杉元が今度は萎縮して、何でもない、と云い止してしまい、俺も何を訊こうとされていたのか訊くに訊けなくなってしまった。短い沈黙が流れ、お疲れ、と言い合って解散をした。来週、末のことだろうか。来週は第四週だ。
歩きながら足元を見下ろして、落ちていた小石を白線を越えないよう遠くまで蹴ることが出来たなら、次はちゃんと受け答えが出来る、と願を掛けて蹴り、歩いて追い付いた小石が白線の上にあるのを見て、線上を内側に含むか含まないかまでは決めていなかったと目を閉じた。