桜妓紅蓮
MAIKING付き合っているおせりかのはずだけど多分りかおせでもいける感じの書き出しおせりかと読むかりかおせと読むかはお任せします――おはよう大瀬くん。今日も早起きできたね。素晴らしい!
――私もまた、君に救われているんだよ。
――私は君の頭を撫でるっ!
こんなクソゴミには勿体ないほどのピカピカの賛辞と笑顔を向けられる度に、嬉しく思うと同時に自分なんかが受け取ってもいいのだろうかと不安になる。気にし過ぎと言う方もいるかもしれない。あの方は人類を導くリーダーとなるお人。シェアハウスの他の住人の方のこともよくお褒めになっているから。
不安になったことがないと言えば嘘になる。クソ吉ごときがおこがましいけれど。住人の皆さんも、一癖二癖あることを置いておけば素敵な方々だ。あの賛辞にも笑顔にもふさわしい。
じゃあ、僕は?
たとえ一瞬でも湧いて出てきた疑問に全身の血がさっと冷たくなった。僕なんかが皆さんと張り合おうだなんて。理解さんにもっと見てほしいだなんて。
678――私もまた、君に救われているんだよ。
――私は君の頭を撫でるっ!
こんなクソゴミには勿体ないほどのピカピカの賛辞と笑顔を向けられる度に、嬉しく思うと同時に自分なんかが受け取ってもいいのだろうかと不安になる。気にし過ぎと言う方もいるかもしれない。あの方は人類を導くリーダーとなるお人。シェアハウスの他の住人の方のこともよくお褒めになっているから。
不安になったことがないと言えば嘘になる。クソ吉ごときがおこがましいけれど。住人の皆さんも、一癖二癖あることを置いておけば素敵な方々だ。あの賛辞にも笑顔にもふさわしい。
じゃあ、僕は?
たとえ一瞬でも湧いて出てきた疑問に全身の血がさっと冷たくなった。僕なんかが皆さんと張り合おうだなんて。理解さんにもっと見てほしいだなんて。
桜妓紅蓮
DONEおせりか女体化シリーズ(ちょっと書き直し)酔ったのが💙の場合のお話も書きたい。おせりか女体化シリーズCUTE is JUSTICE
赤の他人が共同生活を送る以上、どうしても暗黙のルールというものが生まれる。それは住人の一人から「ハチャメチャ動物園」と称されるカリスマハウスにおいても同様だった。
いくつか存在するルールの中には、飲酒はリビングではなくダイニングで行う、というものがある。理由は追々わかるとして、そのルールはつい先ほど秩序のカリスマによって破られたところだった。
*
「おーせくん! いつもソファーの陰に隠れて。理解おねーさんの隣に座りなさい!」
バンバン! 力加減を忘れた手が座面を叩く。普段ならぽんぽん、とか、とんとん、とか、そういう音しか立てたことがないのに。同席を要求された大瀬は理解のいつにない態度に「ひゃい……」と怯えつつも何とか従った。
5438赤の他人が共同生活を送る以上、どうしても暗黙のルールというものが生まれる。それは住人の一人から「ハチャメチャ動物園」と称されるカリスマハウスにおいても同様だった。
いくつか存在するルールの中には、飲酒はリビングではなくダイニングで行う、というものがある。理由は追々わかるとして、そのルールはつい先ほど秩序のカリスマによって破られたところだった。
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「おーせくん! いつもソファーの陰に隠れて。理解おねーさんの隣に座りなさい!」
バンバン! 力加減を忘れた手が座面を叩く。普段ならぽんぽん、とか、とんとん、とか、そういう音しか立てたことがないのに。同席を要求された大瀬は理解のいつにない態度に「ひゃい……」と怯えつつも何とか従った。
桜妓紅蓮
MAIKINGおせりか女体化注意おせりか(女体化)小説かきかけ「あなたとキスをしたいです。……触れ合いたいです」
私の手を包む両手は冷たい筈なのにとても暑かった。指先から伝わる鼓動は強く、速く。
大瀬くんは真剣な、しかしどこか傷ついたかのような顔をして私を見据える。澄んだ色の瞳に浮かぶの葛藤であり情熱であり優しさでもある。彼は私の知らない姿をしていた。しかし柔く笑んだ口元はいつもの大瀬くんだった。
キスの先に何があるのかも、彼の言う触れ合いが何を指しているのかも、私にはわからない。
未知とは恐ろしいものだ。だが大瀬くんは怖くなかった。私の為にこんなに思い悩み葛藤してくれる優しい彼が怖い筈ないのだ。
目を閉じたとき、唇にキスをされるのかと思った。秩序から逸脱した行為だというのはわかっている。だが、大瀬くんとなら怖くてもいい、と。そういう気持ちが確かにあった。
1613私の手を包む両手は冷たい筈なのにとても暑かった。指先から伝わる鼓動は強く、速く。
大瀬くんは真剣な、しかしどこか傷ついたかのような顔をして私を見据える。澄んだ色の瞳に浮かぶの葛藤であり情熱であり優しさでもある。彼は私の知らない姿をしていた。しかし柔く笑んだ口元はいつもの大瀬くんだった。
キスの先に何があるのかも、彼の言う触れ合いが何を指しているのかも、私にはわからない。
未知とは恐ろしいものだ。だが大瀬くんは怖くなかった。私の為にこんなに思い悩み葛藤してくれる優しい彼が怖い筈ないのだ。
目を閉じたとき、唇にキスをされるのかと思った。秩序から逸脱した行為だというのはわかっている。だが、大瀬くんとなら怖くてもいい、と。そういう気持ちが確かにあった。