JesJuda
PROGRESS閑話的な内容浮かれきってるジーユダ
また後で書き足します
ジーザスくんが立派な攻めに成長するまでの道のり 1.5自室のベッドの上で目を覚ましたユダは、しばしぼんやりと天井を見つめた。
カーテンの隙間から漏れる光は明るくて、陽が登って大分経ったのだと分かる。
身体も頭も、なんとなく怠い。
だが何故か、不思議と充足感も感じていた。
昨日何したんだっけ、とユダは記憶を探る。
そして昨晩のことが頭を過るやいなや、ユダは勢いよくベッドの上で起き上がった。
酒が残り少しくらくらする頭で、ユダは顔を顰めながら必死に思い起こした。
ジーザスと、ソファでワインを飲んでいたこと。
気が付けば、キスをしていたこと。
初めてだというジーザスに、俄然色めきたってしまったこと。
首筋を唇でなぞると、ジーザスがころころと笑い、可愛かったこと。
ジーザスに「いきたい」と言わせたくて、寸止めをしたこと。
1936カーテンの隙間から漏れる光は明るくて、陽が登って大分経ったのだと分かる。
身体も頭も、なんとなく怠い。
だが何故か、不思議と充足感も感じていた。
昨日何したんだっけ、とユダは記憶を探る。
そして昨晩のことが頭を過るやいなや、ユダは勢いよくベッドの上で起き上がった。
酒が残り少しくらくらする頭で、ユダは顔を顰めながら必死に思い起こした。
ジーザスと、ソファでワインを飲んでいたこと。
気が付けば、キスをしていたこと。
初めてだというジーザスに、俄然色めきたってしまったこと。
首筋を唇でなぞると、ジーザスがころころと笑い、可愛かったこと。
ジーザスに「いきたい」と言わせたくて、寸止めをしたこと。
JesJuda
DONE4月1日のジーユダ生存ifからしばらく後の話
Fool that I am4月に入ったばかりのとある朝。
ジーザスと一緒に朝食を取っている時、彼が壁のカレンダーを眺めているのが視界の端で見えていた。
すると、ふと彼がにこにこと見つめてくるのに気が付き、ユダはコーヒー片手に顔を上げた。
目が合うとジーザスはより笑みを深め、口を開く。
「えーっとね。ユダ、嫌い!」
その言葉の意味をゆっくりと理解すると、ユダは瞬きをした。
周りの時がしばし、止まった。
窓の外から聞こえる鳥の囀りが、冷蔵庫の静かな振動音がひどく煩い。
頭から爪先までの感覚が鈍くなっていき、体が冷たく感じる。
マグカップを落としてしまいそうな気がしたので、ゆっくりとテーブルに置く。
そんなユダを、ジーザスはいつもと変わらない優しい笑みで見つめ続けていた。
2856ジーザスと一緒に朝食を取っている時、彼が壁のカレンダーを眺めているのが視界の端で見えていた。
すると、ふと彼がにこにこと見つめてくるのに気が付き、ユダはコーヒー片手に顔を上げた。
目が合うとジーザスはより笑みを深め、口を開く。
「えーっとね。ユダ、嫌い!」
その言葉の意味をゆっくりと理解すると、ユダは瞬きをした。
周りの時がしばし、止まった。
窓の外から聞こえる鳥の囀りが、冷蔵庫の静かな振動音がひどく煩い。
頭から爪先までの感覚が鈍くなっていき、体が冷たく感じる。
マグカップを落としてしまいそうな気がしたので、ゆっくりとテーブルに置く。
そんなユダを、ジーザスはいつもと変わらない優しい笑みで見つめ続けていた。
JesJuda
DONE両思いになったあとも何かぐだぐだ言ってるユダの独白独白どうやら自分は、ジーザスの"恋人"になったらしい。
ユダはその事実を、未だに信じられない思いでいた。
一緒のアパートに住み始めたときは、まさかこんなことになろうとは思わなかった。
ユダは本当に今度こそ、ジーザスのことを諦められたつもりでいたのだ。
とは言え、ジーザスを愛する気持ちが薄らいでいたわけでは全く無かった。
それでも、彼が自分と一緒に居る選択をしてくれただけで十分過ぎるほどの幸福だと思った。
当たり前のように一緒に住み続ける選択をしてくれたことが、ジーザスの一番身近な友人で居られることが、ユダにとっては既に奇跡のような話だったのだ。
そしてその関係を、ユダは何が何でも守りたかった。
1481ユダはその事実を、未だに信じられない思いでいた。
一緒のアパートに住み始めたときは、まさかこんなことになろうとは思わなかった。
ユダは本当に今度こそ、ジーザスのことを諦められたつもりでいたのだ。
とは言え、ジーザスを愛する気持ちが薄らいでいたわけでは全く無かった。
それでも、彼が自分と一緒に居る選択をしてくれただけで十分過ぎるほどの幸福だと思った。
当たり前のように一緒に住み続ける選択をしてくれたことが、ジーザスの一番身近な友人で居られることが、ユダにとっては既に奇跡のような話だったのだ。
そしてその関係を、ユダは何が何でも守りたかった。
JesJuda
DONE次 https://poipiku.com/7997101/8751348.html熱 4泣くジーザスを、ユダはベッドの上から見つめることしか出来なかった。
何故泣いているのか皆目見当がつかず、かけるべき言葉が見つからない。
あまりにユダが情けないから泣いているのだろうか?
だが、それでは何故謝られるのかが分からなかった。
「おい」
とりあえず一言かけると、ジーザスは怯えるように肩をびくりとさせた。
ユダはますます混乱した。
「なんで泣いてるんだよ」
そう聞いてもジーザスは黙って啜り泣くだけだったが、やがて小さな声で答えた。
「わ、私は…君に浅ましい思いを抱いてしまった」
そう言ったかと思うと、また恥いるように顔を手で覆い俯いてしまう。
ユダはジーザスの震える後頭部を見つめながら、言われていることが分からず頭が真っ白になった。
3329何故泣いているのか皆目見当がつかず、かけるべき言葉が見つからない。
あまりにユダが情けないから泣いているのだろうか?
だが、それでは何故謝られるのかが分からなかった。
「おい」
とりあえず一言かけると、ジーザスは怯えるように肩をびくりとさせた。
ユダはますます混乱した。
「なんで泣いてるんだよ」
そう聞いてもジーザスは黙って啜り泣くだけだったが、やがて小さな声で答えた。
「わ、私は…君に浅ましい思いを抱いてしまった」
そう言ったかと思うと、また恥いるように顔を手で覆い俯いてしまう。
ユダはジーザスの震える後頭部を見つめながら、言われていることが分からず頭が真っ白になった。
JesJuda
DONE次 https://poipiku.com/7997101/8751217.html熱もっと早く気付けば良かったと、暗い部屋で眠るジーザスを眺めながら、椅子に座ったユダは悔やんでいた。
ジーザスは熱を出してベッドで寝込んでおり、先ほど病院から連れ帰ってきたばかりだった。
演説の後に妙にぐったりとしていたジーザスに最初に気が付いたのは、ユダだった。
演説の興奮からだと思っていた顔の赤さが引いておらず、額に触れると案の定熱くて、ユダは眉を顰める。
すぐに車の方へ引っ張って行くと、ジーザスは少しばかり抵抗した。
だが後部座席に押し込むと、横たわってすぐ静かになる。
病院に着いて椅子に座らせ、ユダが受付や手続きを済ませて待合室で一緒に待つ間も、もはや抵抗する気力も無かったのか、ジーザスはずっと大人しかった。
1741ジーザスは熱を出してベッドで寝込んでおり、先ほど病院から連れ帰ってきたばかりだった。
演説の後に妙にぐったりとしていたジーザスに最初に気が付いたのは、ユダだった。
演説の興奮からだと思っていた顔の赤さが引いておらず、額に触れると案の定熱くて、ユダは眉を顰める。
すぐに車の方へ引っ張って行くと、ジーザスは少しばかり抵抗した。
だが後部座席に押し込むと、横たわってすぐ静かになる。
病院に着いて椅子に座らせ、ユダが受付や手続きを済ませて待合室で一緒に待つ間も、もはや抵抗する気力も無かったのか、ジーザスはずっと大人しかった。
JesJuda
DONEナルドの壺ならねどある日、いつにも増して大人数の聴衆に演説を振るった後、ジーザスはひどい疲れを覚えていた。
活動を始めて約2年、今ではジーザスの話を聞きに大量の人が詰めかけるようになっていた。
今の仲間は元より、彼らに連れられてきた友人や家族、物珍しさからきた人々もいると思われ、今日の聴衆は100人はいるのではないかと思われた。
加えてネット配信もされていたので、ゆうに数千人がジーザスの演説を聞いていたはずだ。
いつもだったらジーザスは、彼らへの愛と、一体感への喜びと高揚感を覚えるところだったが、今日は違った。
自分が話したことがよく思い出せなかった。
だが何やら熱弁を振るっていたようで、聴衆はひどく興奮し大きな歓声をあげてくれていた。
3703活動を始めて約2年、今ではジーザスの話を聞きに大量の人が詰めかけるようになっていた。
今の仲間は元より、彼らに連れられてきた友人や家族、物珍しさからきた人々もいると思われ、今日の聴衆は100人はいるのではないかと思われた。
加えてネット配信もされていたので、ゆうに数千人がジーザスの演説を聞いていたはずだ。
いつもだったらジーザスは、彼らへの愛と、一体感への喜びと高揚感を覚えるところだったが、今日は違った。
自分が話したことがよく思い出せなかった。
だが何やら熱弁を振るっていたようで、聴衆はひどく興奮し大きな歓声をあげてくれていた。